ふれふり!

素隠居してお菓子。リフォームがしたくて住宅を購入。そして興味がないことは無駄なく。

引ソロ家探し(その136 DIY日記 4cm厚スタイロフォームを切る その2 波形カッター刃)

スタイロを縦に切りたい(1820mmをスパッと切りたい)

引き続き、40mm厚スタイロを縦に切ってみようというお話です。

 

前回の「通常のカッター+多少の工夫でなんとかならないか」って話はこちらです。

2020free.com

 

アレコレ工夫したつもりだったのですが、結果はイマイチでした。

 

というわけで、今回は2つ目のカッター刃。

 

カッター2 波形カッターの刃にシリコンスプレー

2つ目はオルファの大型カッター用の替え刃、「波形カッター」です。

これですね。ウェービーブレードとかいう名前がついています。

 

市販はされているものの、特殊品みたいな扱いで内容量が3枚と極端に少なく、結果1枚単価はかなりお高いです。

前回のような汎用カッター刃は途中でポキポキ折って使い捨てるようなタイプなのですが、これは折り目がないので、カッター刃に差し替えて使う「ナイフの刃」に近いシロモノです。

 

もともと「滑りやすい対象物を切りやすいように」ということで波形に成型されているようなので、その逆の「メチャクチャ滑りにくいスタイロ」に対してはまったく期待してなかったのですが、、、

滑りやすいものをカットするための波形加工らしい



これ、試してみたところスタイロは結構よく切れます。

普通にカットしてもソコソコ入る

 

どうして切れるのだろうか・・・

 

波形カッターで40mm厚のスタイロが良く切れる理由

前回の薄刃との違いですが、

・刃の厚みが薄すぎず厚すぎず絶妙

・大きくたわむことがない程度には硬度がある

・スタイロの摩擦抵抗を強烈に受けるほど厚くもない

ということが理由かなと。

(もちろん、通常のカッター刃の倍ほどの厚みなのでソコソコの抵抗はある)

 

実測してませんが、公式説明では厚みは0.5mmとのこと(薄刃は0.2~0.25mm厚)。

 

ただし、これも前回の黒刃と同じで、

・切り進んでいく際、ノコのように前後(今回の場合は上下)に刃を動かす必要はある

ので、単に押すだけで切れるわけではありません。

(スポンジやケーキのように押しつけるだけで切れる、という感じではない)

 

波形カッターが切れるわけ(刃先の構造)

こうして現物を見ると普通のストレートな刃先に見えるんですけど・・・

刃先が波形になっているようには見えない

 

反対側を見ると、このように先端に波形の加工がされていることがわかります。

ウェーブ加工された刃先

これ、刃先そのものが横から見て凸凹に波うっているのではなく、刃先のナナメカットの際の削られ方が波うっているというのがおもしろいです。(真横から見て刃先はほぼまっすぐになっていて凸凹がない)

 

このように、0.5mmとされている厚みに対してウェーブを入れている、ということです。

刃先をナナメから見るとやや凸凹があることがわかる

 

このウェーブ構造のおかげで多少厚くなっても刃先がまっすぐスタイロに食い込んでいくのかなって感じがします。

 

波形カッターが切れるわけ その2(伝わるチカラで摩擦を乗り越える)

繰り返しになりますがこれ、力を入れて押し引きすればきちんと切り進んでいきます。

そして刃があまりたわまないので、断面が曲面になりづらい。というか、前回作ったコレ↓を使って、2x4などのフレーム固定をしっかりしてやればほぼ湾曲せずまっすぐに切れます。

 

再掲になりますが、実はこの3つのうち真ん中が今回の波形カッターで切断したものです。

真ん中が波形カッターで切断したもので、かなりキレイ

所々、切断中に力を抜いてカッター刃を差し込み直したりしたため、段差ができてしまっていますが・・・(一気呵成にカットすればこういう段差はできないはず)

 

 

やってみてわかったことですがコレ、刃に厚みがあって硬度も高いので破損し(折れ)にくく、手の力が伝わりやすいんですね。

 

この「力が伝えやすいか否か」は黒刃(薄刃)との大きな違いで、曲がったり折れたりする心配をして力加減をしなくてもいい、という点で取り扱いが楽です。

 

やってみる前は

「刃は薄い方が摩擦が少なくて切りやすいだろう」

と思い込んでいましたが、実際は

「摩擦をものともしないようなパワーが刃にきっちり伝わる方が切断しやすい」

ように思います。

 

いずれにしろ、

・今回の波形カッター刃はなかなか良い感じに切れるのでスタイロフォーム切断の有力候補になる

というのが結論です。

 

かなりキレイに切れるけど、やはりパワーは必要

とはいうものの、、、

・カットしている間ずっと前後に押し引きしている必要がある

という点については通常のカッター刃と変わりません。

つまり、「人間電動ナイフ」みたいな状態になってカットしていく必要があり、自分の身体はメチャクチャ疲れるわけで、、、翌日は全身が筋肉痛で何もできませんでした。

 

さすがにこれを1820mmx枚数分やるのは骨が折れます。(今回の作業では最終的に20回くらい1820mm長のカットをすることに・・・)

カットする長さがもっと短いとか、1枚だけカットしたいといった場合にはこれもアリかなって感じはしますが・・・。

 

なんかこれを自動化できるようなギミックはないだろうか・・・

 

思い浮かぶところでは、レシプロソーの先端にカッター刃がつけられるといいのですが、レシプロソーって結構前後の振動が大きめなんですよね。(元々木材とかを切る用なのでしかたない)

高トルクで微振動、みたいなレシプロソーが存在してれば・・・

 

※今回の波形カッター刃は製品の趣旨からシリコン加工はされていないものだったので、前回同様、手持ちのスプレーでシリコン塗布はしたうえで作業しました