
引き続き、4cm厚のスタイロフォームを縦に(1820mmの側に沿って)上手く切る方法はないだろうか? という話。
6回目の今回はあまり工夫なく、市販の道具を使ってみます。
市販品で「カッターで対象をまっすぐカットする道具」として、こういうのがあります。
今回はこれを入手して使ってみました。
切れるんです!でスタイロはどう切れるか?
これはガイドになるバーと、それに沿って動くカッター固定部がセットになったもので、以前自作したカッター刃ガイドは使用しません。
スタイロの上に乗せるとこんな感じです。

スタイロ自体摩擦が強く、このバーの下にもゴムが貼ってあるので、一度置いてしまえば(よほど力を入れたり、浮かせない限りは)ほとんど動きません。
が、、、
最初に結論を書いてしまうと、、、うまく切断できず使用を断念しました。
うーん。。。。なかなかうまくいかないものです。

以下にどこがうまくいかなかったのかを書いておきます。
切れるんです!が厚手のスタイロカットに向いていない理由
なかなか良さげなアイテムだと思ったのに、うまくいかなかったのはどうしてなのかというと、次のような説明?感想?となります。
○確かにまっすぐ刃が入り、ナナメにならない(多少はブレるが・・・)
▲が、40mm厚スタイロだとカッターの刃が最奥まで届かない(短い)
▲スライドさせる(カットする)のにかなりのチカラが必要(スタイロの摩擦が強い)
▲1回のスライドで一気に奥深くまでカットすることができない(摩擦が強すぎて)
×少しずつカットしていくかたちになり、厚い素材だと往復させる回数が相当多く必要になる
×××復路(カッター部を元の位置に戻すとき)に一度刃を本体に収納する必要があり、往復のたびにそれをやるのはものすごい手間で、無理!
という感じ。
(刃を収納しない場合は、カッター刃が抜けるように本体を持ち上げるかたちになるけど、それをやると、やるたびに微妙な位置調整が必要になる・・・)
そもそもカッター刃の長さが足りない
上で挙げた理由のうち、一つ書いておくと・・・
この製品の構造的な問題として、カッター本体がスライド部に固定されるかたちなので、実際に使えるカッター刃が短いっていうことが挙げられます。
マックスまで引っ張り出してこれくらいです。

つまり1回で40mmのスタイロをズバッと切ることができません。
実際に刃を表にだして置いてみるとわかるのですが、このように物理的に下まで刃を通すことができないんですね。

カッターの角度が調整できて、垂直に立てるように配置できれば下まで届くかもしれませんが、この製品では一切角度変更はできません。(それゆえに、グラつかずまっすぐ切れるのだと思いますが)
また、上で書いたとおり仮に奥まで届いたとしても摩擦が強くてなかなか切り進まないので、それもまた対策を考える必要があります・・・(なにしろ40mmの最奥まで届いていない状態ですら、摩擦を強く感じるくらいなので・・・)
摩擦への改善策を考える・・・も諦める・・・
例によってまた摩擦か・・・ということで、世の対策をみるに、シリコーンやら水をかけながらカットするといった、摩擦を減らすいろいろなワザはあるようです。
ただ、この切れるんです!は単純な刃やカッターと違ってやや複雑なギミックになっているため、どれも実際にやるにはちょっと現実的ではないな・・・ということで諦めました。
水をかけると錆びそうなネジ部分があるとかね・・・。
20mm厚のスタイロや発泡スチロールならもう少し摩擦が少なくて、もしかしたら切れるかも、、、って感じです。(実際に試していないので断言はできないけど)
切れるんです!がダメなわけじゃない・・・が!
一応フォローしておくと、これが製品としてダメなわけではなく、薄い紙などをまっすぐ切るには結構役立ちます。今回もスタイロをカットするためだけでなく、壁紙をまっすぐ切るとか、表面に切り込みを入れると言った用途であればちゃんと使えます。
レール部分をしっかり固定できればズレも生じづらいし、今回もうまく切れれば仕上がり面では結構いい感じにできそうだったのですが、
・単純な横スライドの仕組みなので、奥まで刃を刺すと抵抗が強く容易に切り進めない
ことから
・ぶ厚くて摩擦の大きなモノをカットするのには向いてないのでは?
というのが自分の結論です。
購入したのはもともと、手持ちの定規が最長50cmで、長尺のものを持っていなかったというのもあって、定規の代替としても使えないかな?っていう意図もありました。(ただし、ガイドとして使えなくはないが、目盛りがついていないので定規の代替にはならない感じだった・・・)
また、今回自分ではうまくいきませんでしたが、Amazonのレビューでは同じ40mm厚スタイロで上手く切れた、という報告もあるので、なんか使い方によってはアリなのかもしれませんが、よい方策を思いつかなかった・・・。(レビューでは長さは触れられていないので、どれくらいの長尺をカットしたのかは不明)
念のため書いておくと、1820mmをカットするには「2000mm版」の切れるんです!が必要ですが、入手のハードル(値段も含め・・・)が高いので今回は1100mmを買ってみた次第です。
もしうまく切れるようであればどうにかして2000mmを入手するつもりでしたが、ちょっと自分ではうまく切れず・・・という感じ。
