ふれふり!

素隠居してお菓子。リフォームがしたくて住宅を購入。そして興味がないことは無駄なく。

引ソロ家探し(その139 DIY日記 4cm厚スタイロフォームを切る その4 電動ナイフ(電動パン切り包丁)編)

スタイロを縦に切りたい(1820mmをスパッと切りたい)

引き続き、40mm厚スタイロを縦に切ってみようというお話です。

 

これまでの話。

初回「通常のカッター+多少の工夫でなんとかならないか」って話。

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ここで作成した切断ガイドはまっすぐ切るためには必須だと思うので、以降も引き続き使っていきます。(切断できそうかどうか?の実験段階では省略することもあり)

 

2回目はオルファの波形カッター刃を使ってみたところ、結構イイ感じだったという話で、こちら。

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3回目は100均のパン切り包丁。

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波形で長い、という形状が作業の簡略化に役立つのでは?というのが狙いだったのですが、うまくいかず・・・

 

今回は電動式ナイフ(電動パン切り包丁)でカットしてみました。

 

カッター4 電動パン切り包丁(3千円くらい?)

どこかで「電動パン切り包丁を使うとスタイロがよく切れる」という記事を見かけたので買ってみました。(うろ覚え)

ブラック&デッカーの電動パン切り包丁

いや、買ってみました、というのは半分ウソというか、パン切り包丁を選んでいたときに「そういえばスタイロ切れるって書いてあるサイトあったな・・・」と思って選択しただけで、スタイロのために買ったわけではないです。

 

 

 

余談ですがコレ、パンは思った以上にキレイに切れまして、パン切り包丁としての機能には満足しています。柔らかすぎて手動では切りにくいパンはもちろん、バゲットなどのハード系でもパン屑の出が非常に少ないのでメリットはあります。(あと、パイ生地やクロワッサン系の崩れやすいパンにも向いている)

 

ちなみに刃はこんな感じになってまして、先端にある丸いポッチをもう一方の刃についた穴に引っ掛け、2つの刃を重ねるようにして根元のほうを本体に差し込んで動かします。

この2枚の刃を重ねてセットする

2枚の刃が前後逆方向に動くことで、猛烈に切れるようになるという仕組みです。

 

ただ、その原理だからか、そもそも電動工具のブラック&デッカー製だからかわかりませんが、騒音や振動はかなりキます。

電動工具としてはおとなしいほうですが、キッチンで使うにしては激しすぎる・・・(イメージとしては、精度の低い昔の安物フードプロセッサみたいな感じ)

 

 

電動パン切り包丁でスタイロを切ったら・・・

 

さて、さっそくスタイロのカットをしていきます。

下書き線に沿ってカットしていく

 

すると・・・

 

「ぎゃぉ”ぉ”ぉぉぉ”ぉん”~」

 

 

う、うるさっ!! うるさすぎっ!!!

 

なんだこれ? 

 

無理ィィィ!

 

無理!!

 

これは無理だなぁ・・・



うーん、確かにパワーがあって2枚刃が交互に前後することで切り進むことはできるのですが、それも最初だけでした。

これくらいまではなんとか進むが・・・

そのパワー以上にこの2枚の組み合わせ刃が厚くて、かなり摩擦抵抗が強い感じになって少しすると全然進まなくなりました。(最初は無理矢理開いて進むけどその限界がくる)

その後もかなりチカラを入れて押し込んでいくと少~しは進むのですが、10cmちょっと進んだところで断念しました。

 

モーターの音もさらにすごい感じになって、うるさいというより、壊れちゃうんじゃないかって不安が生じるレベルでした。(もしかしたらモーター音じゃなくてスタイロとの摩擦音なのかも?)

ブラック&デッカーだからってわけじゃないでしょうけど、もろ電動工具(強)って感じの騒音です。

 

上の写真の切り跡をみると切断面が波うっており、これをなんとか工夫して使えるようにしてもあまり意味はないかなと。

 

 

電動パン切り包丁の刃は厚みが2mm以上あって摩擦が大きすぎる

前回同様、刃の厚みを見てみます。

厚み2mm以上か

100均ノギスなのでざっくりですが、2枚あわせると明らかに2mm以上ありますね。目算ですが、1枚1.2mmx2枚=2.4mmって感じでしょうか?

 

通常のカッター刃が0.2~0.3mm、L型カッター刃で0.5mm、前回の100均パン切り包丁で0.8mmでしたから、それらと比較にならないほど分厚い。

これでは摩擦抵抗が大きくなってもしかたありません。

 

食パンのように柔らかくて、カットした部分から分離していって摩擦がほぼゼロになる、みたいな対象物であればいい感じに(キレイに)切れるんですが、今回のスタイロのように長さ&厚みがあって切ったそばからガッシリと挟み込んでくるようなものだと、パワーで押し切るのも難しいようです。

例えば1cm厚くらいの薄い発泡スチロールだったりとか、、、今回のように1820mmの長さを切りたい、ということではなく、長さ100m程度の小さなブロックをカットしたい、といった感じであれば・・・アリなのかもしれません。

 

薄めのスタイロならカットできるが・・・

・・・というわけで、今回の電動ナイフは「1820mmx40mmスタイロの長辺側をまっすぐ切りたい」という目的にはまったく合致しなかった、という話でした。

 

が、せっかくなので厚みのないタイプのスタイロの端材をカットしてみました。

厚み15mm?のスタイロをカットしてみたところ

あ、あ、、これならソコソコ切れますね。

 

見ての通り、端に毛羽立ちというか粒立ちのようなものは見られますが、そこそこキレイです(断面奥のほうが湾曲してしまっていますが、これはガイドを使わなかったからだと思われ)。

 

ただ、正直この厚さのスタイロならば、そもそもそんなにパワーがなくても切れるし、薄手のカッターでも(多少の慣れがあれば)手前奥でそんなにズレることもないので、わざわざ電動ナイフを出してくる必要はないのかなって気がします。

 

スタイロの端をサクッと切り落としたい、といった用途なら使えるのかなぁ・・・