2022年10月に鳥取~京都まで旅行をしてきました。
その記録です。
2日目は鳥取県の三朝温泉を出て南下し、車で岡山駅近くに取った宿に向かうのですが、途中の寄り道を順番に。
予定になかったのですが、ルート上の倉吉市の観光スポットに寄りました。
今回は、前回の白壁エリアから車で数分の距離にあるフィギュアムージアムです。
白壁エリアの話はこちら。
観光PRサイトには載せてもらえないような感想になってしましましたが、良いトコロをいいようにしか見せていない観光サイトとあわせてみると全体が見えてきていいのではないかと。
倉吉市はフィギュアのまち
フィギュアそのものについては詳しくはないのですが、、、このリンク先を見ると
倉吉市内にフィギュア製造工場があることから、フィギュアをとおしてまちづくりを行っています。
とあります。
どこにでもありそうな白壁と違って、おそらくフィギュア製造工場は国内にそうたくさんはないと思うので、これはわかりやすい。
さっそく、出来上がったフィギュアを展示してあるミュージアムに。
ここの駐車場は建物裏のほうに(砂敷きの広場みたいな結構雑な感じで)ありました。駐車場は無料ですし、平日なので当然ガラガラ。
円形劇場という名前の小学校跡地
フィギュアミュージアムは、3階建ての円筒形の建物になっています。
この建物、なんか建物のベランダや窓の桟などは古そうな感じなのに、入り口のところはコンクリの打ちっぱなしのオシャレ風?になっていて、非常に違和感を覚えます。
と思ったら、元々小学校だった建物を改修して活用しているようで当時のパネル展示がありました。
こういうの好きな人には面白いかも。
キレイにリフォーム?されてしまっていますが、当時の教室の風景を残した展示室もありました。
フィギュアとは製造方法であって、いろいろなものが作れる
上のような特別な展示をしている部屋を除けば、その名のとおり大半の部屋はそれぞれテーマやジャンルに沿ってフィギュアを展示するスペースになっています。
これが本当に種類が多く、ビックリするほど色々ありました。
フィギュアというと漫画やアニメのキャラクターを3Dにしたもの、みたいなイメージを持っていましたが、フィギュアというのは「油絵」「水墨画」みたいな、ただのジャンルというか製造方法の一つであって、それを用いて実際にはいろんなものが作れるようです。
もちろん、こういう魔法少女アニメのフィギュアもあるわけですが・・・
似たような感じで西洋のアンティーク人形があったり・・・
リアルな動物ものがあったり・・・
仏像のようなフィギュアまで・・・
他にも電車や車などの無機物からバットマンなどのアメコミなど多種多様なものがあり、キリがないので写真はこのへんにしますが見ていて飽きませんでした。
よく考えたらわざわざこんなところまで来なくても秋葉原や日本橋のフィギュア販売店に行けば見られるのでは? とも思ったのですが、仏像みたいなあまり売れ筋とは思えないようなものは商店で展示をしているとは思えず、これだけ多くのものを一カ所で見られるということには価値があると思いました。
我が家にはこういったものを展示するスペースがないこともあり、正直、フィギュアというものに興味、関心がまったくない人間なのですが、造形の細かさに見入ってしまったり、種類の多さに感心したりで結局2時間くらいここで過ごしてしまいました。
有料施設ですが、来て良かったと思えたし結構オススメです。
(ちなみにこの日は平日で、滞在時間中にほかの客は3組程度しか見かけないレベルで閑散としていたため、独り占めレベルでゆっくり見られました)
本当はフィギュア工場が見たかったが・・・
冒頭に書いた工場ですが、グッドスマイルカンパニー(グッスマ)という会社のもの。
フィギュアのほかキャラクターグッズなどを製造販売している会社です。(そういえば倉吉の白壁エリアにも、グッスマの看板を掲げている店がありました。)
2024年には2カ所目の工場を同じ倉吉市内に建設するそうで、事業展開は上手くいっているようです。
残念ながらこの会社の工場では観光向けの工場見学はやっていないようで、今回の旅行中には関わることはできませんでした。
工場ってことは機械でしょ?という先入観があったのですが、調べてみるとフィギュアの製造過程は人力による手作業がほとんどなんだそうです。
ということは、一体ごとに微妙に造形が違うのかな?
工場というより工房みたいな感じなんですかね。だとすると、むやみに観光客が出たり入ったりするような環境にはできないのもやむを得ないところかも。
興味がわいたので社長のインタビューなどを読んでみたのですが、単なる数字を追いかける経営者でもなくフィギュアの製造職人でもなく、フィギュアそのものの中長期的な価値をどう考えるか、みたいなことを話していて、非常に好感が持てました。
個人的には、なぜこのような製造方法になってしまう原材料で人形を作っているのか、ほかの方法と何が違うのか?(機械で大量生産すればいいのでは?)みたいな点が気になりました。
ニーズがあって受け入れられている点を考えると、質感とか表現の繊細さとか、機械にはできない魅力があるのかもしれません。