2022年10月に鳥取~京都まで旅行をしてきました。
その記録です。
4日目の宿は広島の三原っていうところなのですが、午後から夜にかけては同じ広島県内の竹原市「町並み保存地区」に行きました。
広島県竹原市町並み保存地区とは
連続ドラマ「マッサン」やアニメ「たまゆら」の舞台として名の知れた(と言うほど知れてない?)広島県竹原市の一部エリアです。
公式はこちら。
最近ではるろうに剣心の映画版で舞台として使われたとか・・・
保存地区がどんなところかというと・・・「少し古い建物の集まった住宅街」です。
身も蓋もない言い方ですが。
床はタイル?で、建物は白壁と瓦屋根が多いですね。すべての建物が統一されているわけではないのですが、確かにこんな感じだと時代劇の背景として使われそうな気もします。
建物の前面には、木製の格子状の柵みたいなのが目立ちます。
白壁に木製格子という組み合わせは現代の住宅ではほぼ見られないと思うので、そういう建物がかなり多く残っているのは貴重なのかもしれない。
観光地に行くと補助金が入って電線が地中化され、ツルツルな感じになった人工感があふれる市街地というのがよく見られますが、ここはそういう感じではなく「多く残った」的なリアリティを感じられます。(逆に電信柱なんかもあるので、、、お察し)
保存地区の中には所々お店もあるようですが、この日は夜のイベントのために(?)日中は準備中のところが多かったです。
一本か二本裏に入るとこのように半壊状態の建物が放置されていたりするあたりは、ほかの町並み保存地区と同じ感じです。
夜は竹明かりのお祭り「憧憬の路」
ここでは例年10月末に「憧憬の路」と名付けられた竹のお祭りが行われています。
日中にこんな風に竹のオブジェをつくり、夜になってそこに明かりを灯して・・・なんだろう、観賞したりするのかな?
竹の神様を祭ったりするのかと思ったのですが、そういうわけでもないらしく。
ここ20年くらいの新しい祭りで、昔からある、五穀豊穣やら大地の恵みなどを大地の神に祈念する的な(生計に根ざした)歴史的イベントではないようです。
公式サイトから引用すると
◆開催目的
市民参加による「町並み竹灯り~たけはら憧憬の路を開催し、竹原の地域資源である「町並み」「竹」「人情あふれる人」を融合し、町並みの魅力を最大限活かすとともに、様々な立場の人たちがイベントに携わることによって、まちづくりの機運醸成を行い、市民が自信をもちながら「住んでよし、訪れてよし」のにぎわいのまちづくりを推進することを目的とする。◆
とありますが、やはり具体的に何を目的とした祭りなのかは今ひとつよくわからないです。(資源、融合、魅力、にぎわいといった抽象的な言葉が並ぶ)
まぁ目的なんてどうでもよくて、とりあえず祭りをやれば酒が飲める飲めるぞ!的なやつなのかもしれない。
観光客の立場としてはあまり難しく考えず、単純に竹明かりを愛でましょう、とか竹に親しみをもってもらいましょう、というPRイベントだとでも考えればいいのかな。
以下、そういう感じで。
夜になるとものすごい人出
というわけで、夜になった町並み保存地区2022.10現在がこちら。
しゅ、しゅごい・・・しゅごい人出です・・・窒息しそう。
日中はあんなに閑散としていたのに、いったいどこから来たのかって感じです・・・
(といっても上のほうの写真は人のいない時を狙って撮ったので、実際は昼間も人は多少いたんだけれど)
当日はいくつかのスペースで展示やミニコンサートなどのイベントが行われていましたが、メイン展示スペースの竹トンネル「憧憬の径」は大混雑。
とはいえ、全体的に小規模なイベントなので結構人の動きに波みたいなものがあって、上記のような人が集まっているタイミングもあれば、、、
こういう感じに人がほとんどいないタイミングもありました。
まぁここってトンネルだし、通るだけだからね・・・。
ちなみに(マジックの種明かしではないですが)この竹のトンネル、準備中の日中はこんな感じでした。
混んではいるけど雰囲気はよくオススメできる憧憬の路
実は今回の旅行は、このイベントに参加できるように最初にここをおさえてからほかの行程を組んだので、旅行の主目的だったと言えます。
なんかあまり盛り上げたりアオったりする書き方でないので、ココもまたイマイチだったのか?と思われるかもしれませんが、イベント自体は結構気に入っておりまた行こうかなと思わせるものでした。
上のほうで書いた祭りの目的が意味不明といったことはともかく、単純に竹明かりは美しく、雰囲気もいいんですよね。
全長500mもないくらい?の保存地区ですが、各所に展示されたオブジェや創作物を見ていると、それだけで楽しめます。
問題はこの竹原市、アクセスも悪ければホテルも少なくて、夜のイベントへの参加は結構ハードルが高いってことなんですよね。
恒常的な観光地として賑わっているわけではないので徒歩圏内の宿は数軒しかなく、年に1回のこういうイベントのときには予約が取れないか、取れても(かき入れ時なので)数倍の価格がついています。※本当にどんなところでもよければ、なくはないが・・・
保存地区は駅から徒歩圏内ではあるのですが、電車の本数も少なければ、終電も極端に早い(20時とか21時とかのレベルな)ので、他の駅に宿をとっても時間の制約が大きくなってきて厳しい。
一応、今回のイベントでは小学校の校庭?が有料駐車場として開放されたようなので、レンタカーなどで行くのが正解なのかもしれません。