ふれふり!

素隠居してお菓子。そして興味がないことは無駄なく。

秋葉原 ラジオ会館に行ってきた

脈絡を感じない種類の多さがまさにカオス

先日、鳥取県倉吉市のフィギュアミュージアムに行ってきたことを書きましたが、その際に

よく考えたらわざわざこんなところまで来なくても秋葉原や日本橋のフィギュア販売店に行けば見られるのでは?

などと書きました。(そんなことはないだろうけど、という次の句はありつつ)

2020free.com

 

というわけで、用事があって秋葉原に行ったついでにラジオ会館に寄ってフィギュアショップがどんな感じか見てきました。

 

2022年12月の状況です。

 

 

ラジオ会館の歴史

ラジオ会館はJR秋葉原駅真ん前の超一等地に建っている10階建てのビルです。

昔はその名の通りラジオの部品だとか売っていたようなのですが、そのうちNECなどの(当時の)パソコンメーカーのショールームが入ったり消えたり、自作PCのお店が入ったり消えたり、キャラクターグッズのショップが入ったりという変遷をたどってきました。

耐震診断で問題があったのか、2010年くらいに建物まるごと建て替えが行われました。

そして2014年に建て替えが終わって新しいラジオ会館がオープンしたのですが、その時点ではもう「建物まるごとキャラクターショップのお店」みたいになっていたようです。

もはやいったい何がラジオなのかわからない感じですが、これが時代の移り変わりだと思うとなかなか面白い建物です。

 

※自分は新しくなってからのラジオ会館の建物内部に入るのは今回がはじめてです(外から見たことはあったのですが)

 

ほぼ全てがキャラクターショップ

エレベーターで最上階の10Fまで登って、1Fまで全フロアを歩いて降りてきました。

若松通商という電子部品ショップが1店舗あり、他にトモカ無線が楽器やそのケーブル、プラグなどのパーツを販売しているくらいで、それ以外はすべてキャラクターショップといっていい感じ。

10Fは雰囲気が違ってトモカ無線の倉庫兼事務所がメイン(ほかにイベントスペースがある)

 

キャラクターショップというのは何かというと、、、何だろ。

関連商品を脈絡なく扱っている店、みたいな感じ? 新品のみならず中古品の買取/販売まで行っています。

 

具体的には次のような品を扱っています。

・カードゲームのカード(紙)

・同人誌、ゲーム

・小物、グッズ

・ドール(人形)

・模型、フィギュア

 

小物、グッズというのはカレンダーとかストラップ、食玩のオマケみたいなもの。

ものすごい種類と数があって、どういうものというくくりが難しいです。

扱っているのはごく一部、実在の人物(歌手やアイドル)や動物などのグッズがありますが、大半は想像上の、非実在のキャラクターをベースにしたものです。

 

店を数えたわけではありませんが、なかでもカードゲーム(のカード)が圧倒的に強いなという印象を受けました。遊戯王とかポケモンカードみたいなやつ。

(1枚50円くらいのものから数十万円?のものまであるけど、部外者の自分には何がどう違ってそんな値段になるのかまったくわからない)

販売だけではなく、買取も派手に行われており、1大マーケットになっているのを感じました。

カードの買取から販売まで行っている店がいくつもあった

すごいな~、とは思うもののまったく興味がわかないのは、自分が完全に時代において行かれているのか・・・

 

また、意外というか想定外だったのがドールというもので、何店舗か見かけました。

フィギュアとの違いを挙げると、かなり大きいこと(背丈が50cmくらいある)と、服や髪などが別の素材でできていることですかね? ショーケースの中だったのでよくわかりませんが、衣装が着替えられそうだし、関節部分などが可動式になっているのかもしれません。

こうしたカテゴリがあることは認識してましたが、ここまでメジャー(?)だとは思ってませんでした。

 

まぁなんにしても、いろいろなものが展示販売されており、大量生産してお行儀良く全国のお店で販売するようなものとはまた別の、カオスなマーケットができています。

もとは大手メーカーが製造していたにしても、そもそも元の値段がよくわからないもの(何かのオマケやクレーンゲームの景品など)が取り引きされている、というのも特徴かと思います。

ある意味、戦後の闇市の遺伝子を受け継ぐ、現代の闇市なのかもしれません。

 

フィギュアショップは想定通り展示が少ない

目的のフィギュアのお店はラジオ会館内にいくつかありました。

というか、大抵のキャラクターショップではフィギュアも「商品の一つ」として扱っていて、そのうちいくつかのお店ではフィギュアがメインになっている、といったイメージ。

これはフィギュアメインの中でも一番メジャーそうだった海洋堂のお店。

海洋堂公式ショップ?

駅前一等地の販売店なので当然ですが、店舗も小さく展示スペースにも限りがあって取り扱っている品の種類は限定的な印象です。

ただ、自分が思っていたよりはバリエーションがありました。

美少女キャラクターやロボットのフィギュアばかりが売られているわけではなく、動物や静物のフィギュアなどもあり、マニアックというか、客層の幅広さを感じます。

(上の写真のように、必ずしも若い人だけが来ているわけではないという印象)

動物や昆虫などもちゃんと展示されていた

 

ちなみにラジオ会館全体として客層は(もちろん日本人がメインですが)平日ということもあってか、大陸の人が多く、中国語らしきものが多く聞こえてきました。大半は若い人なので、留学生かな?

この日の男女比はざっくり8:2くらいかと思いますが、意外に女性も多いなという印象。

トモカ無線もキャラクターグッズにガチャガチャで参入

 

3Dものが好きなら倉吉のフィギュアミュージアム

もともと平面のものをわざわざ立体に起こしたフィギュアやドールのような立体物

平面の極みのような紙のカード

とが併存しているのが面白いです。

 

両者のファンがクロスするのかまったく違う人たちなのかわかりませんが、秋葉原にはその両方があります。

逆にフィギュアという立体物だけが好きという人には倉吉のフィギュアミュージアムには秋葉原を遙かに上回る価値があると思います。

(フィギュアにも今の秋葉原にも詳しくはないので、もしかしたら他の場所に行けばもっと見られるのかもしれないけど)

 

秋葉原も平日は人出も少ない

平日ということもあるのでしょうが、秋葉原の街中は人も少なくて寂しい感じでした。

人の少ない秋月電子前

この人出では集客力的にも厳しいものがあり、家電量販店が撤退(多くは廃業)してPCパーツショップのフロアが縮小していくのがわかる気がします。

(というか、そもそもそういった商品に集客力がなくなっている、ってことだと思うけど)

 

ちなみに自分の用事はこれ↓の購入。

リモコン修理用に必要だったタクトスイッチ

今どきは通販の方が種類も多く便利なのかもしれませんが、寄り道して少量を買ってくるのには秋葉原は便利な場所です。