ふれふり!

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中国地方探訪記3日目 ー岡山 岡山駅前とシェアサイクル-

3日目の移動ルート(だいたい)

(上のマップは、googleのマイマップというアプリを利用してルート表示させていますが、鉄道での移動が設定できないため近似として自動車移動のルートを表示しています)


2022年10月に鳥取~京都まで旅行をしてきました。

その記録です。

 

前日にレンタカーを返却してしまっているので、3日目は最初に電車で移動し、途中で知人の車に拾ってもらうことになっています。

宿は瀬戸大橋を渡った先の休暇村五色台というところ。ビジネスホテルに比べればぐっと観光ホテル寄りの施設です。

 

というわけで、まずは電車に乗るため岡山駅へ向かいます。

 

大都会岡山の駅周辺は桃太郎なのに金太郎飴のごとく

2日目の晩は岡山駅から徒歩10分くらいの宿だったのですが、何しろ温泉もないただのビジネスホテルだったので、身体を休めること以外に特にやることもなく、3日目朝は早めに宿を出ました。

まぁビジネスホテルというのはそういうところなのでしょうがない。

 

2日目の夜、ヘロヘロになっている状況は前回のお話の最後の方に書いてあります。

2020free.com

 

午前8時台だったため周囲の店は開店しておらず、平日だったこともあって岡山駅は通勤の人たちがゾロゾロと移動している感じでした。

新幹線が止まり、政令指定都市で、県庁も所在している駅なのでさすがに建物は大きい(人は・・・)

本当は、前の晩に(疲労のあまり)チェックできなかった駅周辺を散策したかったのですが、すでにチェックアウトしてしまい荷物が多かったので駅前をちょっとフラフラするだけで終わりました。

いやー、どこも人の多い駅の駅前は似たような感じの風景ですな。パッと見だけではあまり面白い感じはしません。

駅前は家電量販店など、どこでも見かける光景が・・・

 

唯一岡山らしさを感じたのがこれ。

いぬ・さる・きじをつれた桃太郎がまぶしい!

岡山県は

『「桃太郎伝説」の生まれたまち おかやま』

ということで売り出しているようで、駅前にはしっかり銅像が作られていました。

(さすがに銅像前で記念写真をしているようなOL腐女子はいなかった。)

 

 

さすがは大都会岡山、駅前ではシェアサイクルが流行っている?

ホテルから駅までは徒歩で移動したのですが、駅から県庁方面に向かう通勤集団は一様に同じチャリに乗っていました。

みんな同じチャリなので何かのグループかと思ったのですが・・・

帰ってきてから調べたところ、どうやら「ももちゃり」という岡山市の運営するレンタルチャリのようです。

www.momochari.jp

 

あ、岡山市の運営じゃないのか。なんか、サイカパーキングという民間会社が運営しているようです。

なるほど。

しかしなぜか東京の会社です。

ももちゃりの運営会社

どうして地元岡山じゃなくて東京の会社なんだろう? と思ったのですが、単に他に会社がなくてここが全国あちこちの事業を受託しているという話のようです。

会社の公式サイトを見ると導入事例としては挙げられていないものの、取引先として岡山市が記載されています。

サイカパーキングの受託数は非常に多く、取引先も全国

 

こういうのは県がやる事業ではなく市町村がやる事業なのか・・・しかも実際は「市」ばかりなので、町村規模では無理なのかな?(というか必要がない?)

唯一、大阪だけが府と市の両方と取り引きがあって、仲が悪いのかな?と邪推。単に分担しているだけかもしれないけど、邪推するのに十分な理由はあるような気がする。

 

さて、ももちゃりの話に戻すと、岡山市の都市整備局が事業評価をしていることから、結局のところ純民間ではない公共事業で、市からの委託であることがわかります。

岡山市都市整備局によるももちゃりの1サイクル目の事業評価はこちら。

https://www.city.okayama.jp/shisei/cmsfiles/contents/0000006/6268/000348907.pdf

 

 

少し古くH25-29(2013-2017)の5年間のレビューですが、支出>収入ということで事業としては赤字のようです。

赤字・・・結局ローコストで運営する公共事業の域を出ない?

シェアサイクルはいっとき中国での派手な展開と崩壊が報道されて話題になりましたが、利用者が使ってくれる単価と運営コストとのバランスが難しいのか日本でもあまりうまくいっていないようです。

ももちゃりの赤字理由として挙げられている「回送のための人件費」は、利用量が増えるに従って回送も増えて(同じ割合ではないにしても)増加していくはずなので、根本的にどうなんだろう?という感じもします。

回送が不要なほど利用率が上がればいいのかもしれませんが、それはそれで「使いたいときに車両がない」という利便性低下につながりそう。

これも邪推かもしれませんが、仮にももちゃりの利用率を上げるために発注者である行政の職員がせっせと利用しているという状態だとすれば、表面に出ている赤字以上の問題があるような気がします。(お役所と駅との間の往復だと回送コストが生じないので利益率が改善する、みたいな話だとすればwin-winなのかもしれないけど一般利用が増えると利益が減ってダメってことになってしまい、それは実質的に職員向けの福利厚生の一環じゃね?となってしまう)

果たしてこの事業は続けられるのか・・・

 

大都会岡山ではシェアサイクルでの観光もアリか

さて、それはともかく話を旅行の話に戻すと、今回自分は知らなくてまったく活用できなかったのですが、もしかしたら岡山市内の観光をしたい場合、このももちゃりでうまいこと移動できるかもしれません。

 

サラッと書いてありますが、拠点同士の移動を使って60分以内に返却すれば1日200円の定額乗り放題です。バスに1回乗るくらいの値段ですね。

60分以内の利用なら24時間まで200円

あぁ、なるほど、こういうのも選択肢としてあったのかぁって感じです。自転車で移動して岡山観光するというのはまったく頭にありませんでした。

 

・・・と思ったら、JR西日本のレンタルチャリ「駅リンくん」というのが1日乗って500円らしい。

www.ekiren.com

 

うーん、駅レンタカーは知っていて旅行プラン検討の際は候補に入ったけど、駅リンくんは知らなかったし、駅レンタカーを見ているときにも気がつかなかった。うかつでした。

これ、後楽園までの移動もできるし、拠点を頭に入れなくてイイぶん、観光用途であればももちゃりより自由度が高くてよさそう。

 

とまぁ今回岡山駅周辺では時間的な問題もあってまったく観光らしきことができませんでしたが、次来ることがあればこういうのを活用して岡山市街を中心に観光するのもアリだなと思ったのでした。