ふれふり!

素隠居してお菓子。そして興味がないことは無駄なく。

引ソロ家探し(その92 DIY日記 WICの復旧作業6 絨毯を調べてどうするか考えた)

20年以上経過するとどうしても傷みが見られる

家探しの話の続き。

 

不要なウォークインクローゼットをどうするかって話で、倉庫化するため

・棚や壁材(石膏ボード)を外して裏を見る

・壁紙を貼り替える

・巾木をどうするか検討して交換する

というところまでやってきました。

 

2020free.com

 

2020free.com

 

2020free.com

 

あとは床なんですよね。

元は絨毯です。うちの絨毯とその周囲がどうなっているか確認しながら、これをどうするか考えていきます。

 

25年弱で敷き込みカーペットも劣化

うちの床はリビングや廊下、キッチンなどはフローリングで、和室は畳、洋室は絨毯とバラエティに富んだ状態になっています。

WICは洋室の奥にあり、洋室からの続きで床は敷き込みカーペットになっています。

 

もちろん表面の汚れや荷物の跡など気になる点はありますが、まだ起毛はあって「これではもはやどうにもならないな~!」というレベルには至っていません。

 

ただ、裏を見ると・・・

裏に染みがみられる

このように染みがみられます。

これは湿気によるものか、過去に何かをこぼしたのかわかりませんが、劣化を感じさせるところではあります。(下地側に同じ染みがないことから、下から湿気でやられたというより上から何かをこぼしたものの絨毯までの浸透で済んだ、という感じかな~?と推測)

 

まぁ壁紙と同じで面積も大きいので今回いろいろ見てみて、方向性としては交換しておいてもいいタイミングじゃなかろーか、みたいなのが今回のお話。

 

なお、自分はハウスダストアレルギーなので引き続き絨毯系から選ぶことにします。

 

フロテックスが薄すぎてフェルトグリッパーのピンが飛び出る

いろいろ見て、候補に挙げたのがForbo社フロテックスのタイルカーペット。

国内の代理店、というか取扱があるのはサンゲツと、カーペットで名の知れた大阪のアスワンの2社で、興味を持ったのはアスワンが代理店になっているのも理由の一つです。

www.forbo.com

説明がありがちな単純邦訳であやしいので代理店のサンゲツさん。

www.sangetsu.co.jp

これ、化繊の極みみたいなところがあって

・かなり丈夫らしいけど、物理的な厚さとしては5mmほど

しかありません。

 

昨今の安いタイルカーペットだと6mmなんてのもザラなので、フロテックスが極端に薄すぎるというわけではないのでしょうが、うちの敷き込みカーペットはさすがに(まだコストダウン圧力のユルい)20年以上前のものなのでそこそこ厚みがあり、多少なりとヘタってしまっているはずの今でも、実測で8mmほどあります。

上がウチの敷き込みカーペット、下がフロテックス

 

厚みが半分近くになるということです。

 

この差がどういう結果を生み出すかというと・・・サンプルで取り寄せたフロテックスを敷いてみたところ、

・外周部でところどころ下から釘のような金属ピンが飛び出る状況

になります。

これは、元の敷き込みカーペットを固定しているフェルトグリッパーという部材のピンが6mm弱ほど立っており、5mmのフロテックスでは手で触ると明らかに痛みを感じるレベルでピンが飛び出るためです。(目視ではほとんど見えないレベルですが、それが逆にコワい)

壁に沿って設置されているフェルトグリッパーにフロテックスを置いてみたところ

拡大してみるとこんな感じでピンが出ているのがわかります。

丸のところの黄色くテカってるのがグリッパーのピン

倉庫にするわけだし、カーペットが薄くなること自体は別に構わないかな~と思っていたのですが、端とはいえさすがにピンが出ているのはNGです。

 

素材としては良さげなので試しにフロテックスを使ってみたい気持ちがあるのだけど、いったいどうしたらいいのか・・・。

 

フェルトグリッパーのピンが出ないようにする実験

対策or対応として考えられるのは

・フェルトグリッパーを撤去して、平らにしてからフロテックスを敷く

・フロテックスの下に2mm程度の敷物をしてからフロテックスを敷く

・フロテックスを諦めてピンが飛び出ない程度の厚手のカーペットを購入する

の3つほど。

 

ちなみにフェルトグリッパーというのはこれ↓で、木の板に角度をつけて釘を打ち込んだ固定部材です。

角度がついたピンでカーペットを外側に引っ張って固定する(この例だと左側が外)

 

1案:平らにする・・・と思ったけどかなり困難

まず最初の1案の「フェルトグリッパーを取り外して、その空いた隙間に何かしら別の穴埋め素材を入れてフラットにする」という案。

見ていてふと、

・わざわざ新しく原材料を買わずとも、既存のフェルトグリッパーを再利用すればいいのでは?

と思ってやってみたのですが・・・

上のピンが出ているのが元の状態で、それを取り外して裏返した状態のが左

固定用の釘を抜き、グリッパーを裏返してピンを下地に打ち込んで固定すればいいんじゃないの? 新しく買うとサイズを測ってカットして、というコストや手間があるけど、再利用なら全部そのままだし・・・という画期的な話なのですが、果たして・・・

 

実際やってみると

1.グリッパー固定用の釘が多いうえ、波うち(ツバ加工)があって硬く、引き抜くのが大変

2.下地材が硬くてグリッパーピンがなかなか入っていかない(ピンの数が圧倒的に多くて一つずつ打ち込むのも大変)

という2点から、この案は諦めることに。

 

ちなみに使用されていた釘はコレ。

グリッパーを下地に固定している釘は、このようにツバ加工があり非常に抜きづらい

技術的にはやれなくはないのですが、もんのすごい手間になりそうって話です。

仮に強行するなら、

・フェルトグリッパーの再利用は諦めて新しい穴埋め材木を買ってきて取り付ける

ことになりそうです。それにしたって、グリッパーまるごと取り外すだけでかなりの重労働だったので、相当覚悟して取り組むことになりそうです。

(長持ちしなくも数年持てばいいなら、バッカー=バックアップ材で穴埋めしておくという手もありそう)

 

この案はダメだったわけですが、今の時点ではこの作業がメチャクチャ大変そうだということがわかっただけでも非常に大きな収穫だったと思います。(妄想だとサクサク抜いて交換できる感じのイメージだった)

 

2案、何かを敷く => コクルを敷いてみた

二つ目の案として5mm厚のフロテックスの下に2mm厚くらいの何かを敷く・・・というもので、今回は手元にあったコルクを敷く方法を試してみることにしました。

 

こんな感じです。コルクタイルが30cm角なので結構敷きづらい・・・

2mm程度の薄いコルクタイルを敷き詰めた状態

 

この上にタイルカーペットなりフロテックスなりを敷いてみたところ・・・ピンは出なくなりましたね。コレはコレでアリっぽいです。

 

ただ、上に乗って足で踏み込んだ感じとしては、床全体が結構ふかふかするかなぁと。

 

そういうフカフカ具合が良ければ合っているんでしょうが、フロテックスは元々もっとしっかりした踏み心地のある硬めの素材なので、相性はあまりよくなさそう。

 

カーペット下地材は4種あるらしいが、どれでもないものが使われている謎

ところで、カーペットをめくってみて気付いたのは、フェルトグリッパーのほかにもう一つクッション材みたいな素材でして、、、コルクを敷いたときにフカフカしてしまったのは、コルクと合わせて2種類のクッション材が下に敷かれた形になってしまったからなんですね。

穴のあいたスポンジのようなものがカーペットの下に敷いてあった

これ、何なんでしょう?

 

調べると「カーペットの下に敷くクッション材」は一般に

・ニードルフェルト

・ハイクッション

・ファインレイステップ

・ダイキラーブルーフェルト

の4種類あるようです。

が、これはそのうちどれでもなさそうなんですよね。

 

大きいホームセンターに行ったときについでに見てみたのですが、それっぽいものはありませんでした。

ニードルフェルトであればホームセンターで販売している模様(他のはなかった)

この198円のやつはなんか別のだったような気がする・・・(よく覚えてない)

 

ちなみに上のやつ、拡大するとこんな感じです。

繊維質でもゴム質でもなく、なんか化繊的なテカリがあってスポンジっぽい・・・

見たところ、この謎のクッション材が劣化しているようには見えなかったのですが、どうせ上を交換するなら下も一緒に交換しておきたい、ということでして・・・これが何なのか知りたいのですが・・・調査スキルが足りないのか、わからない状態です。

ただ、時間も限られているので、わからないのではしょうがない・・・。

人のあまり動かないWIC内だったから劣化してなかったのか、そもそも劣化しない長寿妙な素材なのか、、、気になります。

(法規制やコスト高など、何らかの事情で今では販売されていない貴重な素材なのか、あるいは反対に単にダメ素材だから市場から淘汰されたのか・・・)

 

今後、クローゼットではなく居室(絨毯)を改修するまでの間にこれが何なのか確認していきたいところ。

 

次回は表面素材の比較を簡単に。