【これまでのお話】
築20年以上の中古マンションを購入。
当初から一度も更新されていなかったユニットバスの天井に取り付けられた換気システム、いわゆる「浴室乾燥機」を交換することにして本体を購入。
その際に、汚れたダクトも一緒に交換しようと思ったものの、亜鉛のスパイラルダクトという結構ゴツいもので、気軽に交換するのは難しいという判断に。
せめて更新前にそのスパイラルダクト内を掃除しておこう、というコトになりました。
全体の段取りとしては
1.ダクトの出入り口を掃除
2.ダクト内を掃除
3.既存の浴室乾燥機を撤去
4.新しい浴室乾燥機を取り付け
5.漏れがないか確認
といった感じ。
※実際は作業の手戻りを減らすため、3.浴室乾燥機の撤去のあとに2.ダクト内清掃を行いました・・・
今回はこの3.浴室乾燥機の撤去について。
浴室乾燥機の同型モデルへの交換(概要)
うちの旧浴室乾燥機はMAX社BS-763というモデルです。20年以上前のモデルで、建物建設後一度も交換されていない古い個体になります。
メーカーサイトでは後継交換モデルとして自分が購入したBS-133HMが挙げられています。(133HM-CXはバリエーションモデルなので同じ)
先行して購入した話はこちらです。
浴室乾燥機の撤去は簡単だが、本体はソコソコ重い
まずこの旧763を取り外します。
既にカビ退治や掃除で何回も取り外していますが、表面の白いカバーを撤去します。
これですね。
次に本体を取り外すのですが、、、先に電源をオフにしておきます。
といっても、見えるところに電源スイッチはないので、
・リモコンを外して配線を抜き、ブレーカーを落とす
ことで電源が抜け、作業をはじめられる感じ。(うちの場合は、浴室乾燥機は専用ブレーカーになっていた。おそらく大半の住宅では専用になっているはず)
リモコンを取るのは、あとで見るとおりケーブルが引きちぎられないようにするためです。(実際は長さに余裕があって、あとから外しても問題なかったけど、あくまでウチの場合の結果論)
次に本体を取り外すのですが・・・これ、実はソコソコ重いんですね。取り外すときはこの状態からスポッと下に抜きます。
ネジ以外になんの支えもないので、ネジを外すとそのまま落ちてしまう構造です。
自分の身体で支えるのもアリなのですが、あとでみるとおりケーブルなどがつながっていて、それらを外すまでは本体を別の場所に持って行けません。
というわけで、上の写真のように
・直接床に落下しないように支えになるようなものを置いてから
作業をします。
うちのように乾燥用物干し竿みたいなのがない場合は脚立などで台を作った方がよいかと。(脚立もなければ、段ボール箱をいくつも積み重ねるなど、とにかく何か台があったほうがよい)
ネジを全部とって、外周からヘラを差し入れ一周、グルッと外していきます。
テープなどで固定されているわけではないのですが、長年の蓄積で固着してしまっており(摩擦が強く)、ネジを外したからといってストンと落ちてくるような感じにはなってませんでした。
上で書いたことと矛盾しているようですが、このヘラを使った「固着外し作業」をすれば、あとはそのまま落ちます(落ちてしまいます)。
はい、落ちました。
ダクトは金属枠(まだ天井裏に固定されたまま)に接続されているため、本体を取り外す段階ではいじりません(いじる必要がありません)。
下から天井を見上げると、下の写真のようにグルッと金属枠があって、ダクトはそこに固定されている感じ。
また、この金属枠もユニットバス天井に固定されているのではなく、その上のコンクリート天井からかなり長いボルトで吊り下げられています。
先ほど取り外した本体はこの金属枠に固定されていて、ユニットバス天井とも、ダクトとも、直接つながっていない(接してはいるけど支えられてはいない)わけです。
一方、電源やリモコンなどの電気系のケーブルは本体につながったままになっています。
本体が落下しないように台を用意したのは床の保護もありますが、つながったままの電気系統のケーブルに負荷がかからないようにするためでもあります。
というわけで、電気系統のケーブルが色々、ストリップゲージやネジ止め、プラグ固定など各種ありますが全部外してしまいます。
ゲージから外した剥き出しの単線は分かるようにマーキングしつつテープで絶縁処理をしておきます。
これで本体は完全にユニットバスから分離して、(作業の邪魔なので)別の場所に持っていくことができます。
ユニットバス天井側はこんな感じでケーブルがでろりんと出ている状態です。
室内(天井内)のダクト取り付け構造と、全交換?
ユニットバス天井に残った部分ですが・・・
全体のダクト接続構造としてはまず、こういう丸穴のあいた金具(○金具)にダクトが固定されていて、そこに本体をスライドさせてうまいこと密着させる(スポンジのパッキンのようなものが取り付けられている)ことで通風を行うようになっています。
さきほど、ストンと落ちるハズの本体がなかなか落ちてこなかったのは、そのスポンジパッキンみたいなのが摩擦を生じさせて、本体が落下するのを妨げていたわけです。(それなりに密着していた証左といえるかも・・・)
さて、この枠をどうやって外すか・・・ですが、内側から見ると、何やら黒い○金具とダクトとはネジのようなものでガッツリ固定されています。これを一度取り外して再取り付けするのは手間がかかりそうです。
取り付け枠もこの○金具も新しい浴室乾燥機には標準添付だったのですが、いずれも金属製で丈夫だろうし、ゴム部品みたいに経年劣化がみられなければわざわざ交換しなくても継続利用でいいかもしれません。
どっかで読んだ口コミによると、MAXの後継モデルではガチャポンみたいに交換ができるらしいので、このままココに新しいモデルを挿入して取り付ければいいのかな・・・
・・・と思っていたのですが、見ていくとゴム部品ありました。
あー、天井などにモーターの振動が伝わらないようにするゴム・・・かなぁ。
うーん、、、ゴム部品はやはり交換しておきたい・・・。この際だからもう全部交換してしまうかぁ。部品もあるわけだし、あとは手間の問題です。
というわけで、スッキリするし、ここで交換しておけば今後数十年はまた大丈夫だろう、ということで、金属枠も含めて全部交換することにしました。
枠類はネジで固定されているので、ひたすら外していきますと普通に全部取れます。
ダクトの部分だけはネジ以外にテープなどが使われているので、それらを外しまして、ツメなどで引っ掛けている部分を抜いて、全部取れてスッキリしました。
ダクト側はこんな感じで丸い金具にダクトが刺さって、アルミテープで固定されています。
なお、狭い隙間から上半身を天井裏に乗り出してこういう作業をするのは思ったより大変で、この作業をしている間はずっと上半身の筋肉痛に悩まされました。(運動不足じゃないよ、普通に生活していたらそういう動きはしないだろう、という角度に身体を曲げることが多いからだよ・・・と言い訳をしておきます)
ユニットバス天井側は石膏ボード・・・+防水パネル?
取り外したあとの穴を見ていたところ・・・どうも天井には普通に石膏ボードが使われているようです。石膏ボードって水に弱いと聞いていたのですが・・・なんだろうこれ。
もちろん浴室側の表面にはプラスチックかビニールかよくわかりませんが、水に強そうな素材が使われています。現場で貼り合わせなど面倒なことはできないと思うので、この石膏ボードは表面加工のされたユニットバス専用の部材なのかもしれません。
浴室乾燥機の取付は標準仕様ではないらしく、天井を現場でカットして取り付ける前提のようです。で、そのカットされた断面に、アルミテープで保護が入っていました。
ところでこのアルミテープ部分、それ自体は劣化がみられないものの、黒いカビっぽいものが多いんですよね。少しティッシュでこすってみただけで、この状態です。
一部破れてもいるので、テープは全部取り外し、ガッツリとカビ取りをしてから新しいテープを貼りました。
上方向を向いて天井のカビをとる、というのもなかなか大変な作業で首が痛くなってきます。(いつもどおりカビハイター+ラップでしばらく放置)
これを自分の家じゃなくて仕事でやるとすれば、テープの破れた部分に上からアルミテープ貼るくらいでお茶を濁すかな・・・と思います。
というわけで、撤去作業は終了となります。
撤去にあたって面倒だったことなど(補足)
補足しておくと、コンクリート天井からの吊り下げはこのように長いボルトの先端にL型(クランク状)の金具があって、そこに枠を固定する構造になっています。
今回はこのあと、この金具自体も交換しました(新しいのが本体に添付されていたので)が、長いボルトはナットを回転させるとつられて回ってしまい、天井から抜けそうになります(抜けなかったとしても、回転することで高さが変わってあとで取り付けたときに高さ調整の手間が増える)
これもうまく取り外すのに結構手間でした。
(結局、ボルトにシリコーンの滑り止めマットを巻いてプライヤーで固定しつつ、ナットを回して取り外した)