2x4材とアジャスターを使用することで賃貸でも柱を建てることができるなんて便利な話でステキだけど、調べたらいくつか商品があるじゃんね~、みたいなのが前回の話。
結果、各所のレビューや価格などを比較して、ラブリコ(labrico2x4アジャスター)とコメリPBの2x4ストレージブラケット(以下「コメリ子」とします)を購入しました。
これから両方を使っていくのですが、2x4材木自体は規格化されているものの、アジャスターは規格化されておらず、各社好きなように作っています。
ということは、それぞれの製品の違いをしっかり理解してから使わないと痛い目に遭うわけで、今回はそのへんを整理した話です。
外観も構造もだいぶ違う
ざっくりした感覚的な話ですが、手に持った感じだと左のコメリ子のほうが全体のつくりも素材の質感もしっかりしていて、右のラブリコのほうがチープな印象です。
両面とも壁に接する部分には白い滑り止めシートが貼り付けてあります。
内部を見てもコメリ子のほうが高密度スポンジが詰め込まれており、キッチリ作り込まれている感じがします。一方のラブリコはタダのプラスチックの箱で、何も入っておらず100均で売ってそうな感じが・・・
実際、重さのほうもこんな感じでだいぶ差がありました。
ラブリコは頂部183g脚部33gで合計216g
コメリ子は頂部201g脚部55gで合計256g
ラブリコの構造
基本的なことはパッケージや説明書に書いてあるのでそれを読むとして、2x4をどういう仕組みで突っ張り柱に変えているのか?を見ておきます。
ラブリコの頂部は2x4材を差すプラスチックの四角いケースと、ケースにあいた穴に差し込むT字型の部品という2つのパーツから構成されていて、両者は差し込んであるだけで接続はされていません(片方を手で持ち上げるともう片方は地面に落ちる感じ)
写真のとおり、ボルトには左からワッシャ・バネ・ワッシャ・ジャッキ(ネジ)・・・といった順で刺さっており、ボルト先端部をケースの穴に差し込む構造(本当に差し込むだけで、ボルトなのにねじ込みがまったくない)。
穴はこんな感じで、ボルトがギリギリまで入るような深さがあり、ちゃんと突き当たりがあります。
最初に見たときはこの、まったく接続せずただ差し込んであるという点をなんだか不思議な構造に思えましたが、
1.ジャッキ(ネジ)を回すことで突っ張り力が生じて固定され
2.2つのワッシャに挟まれたバネが小さな振動であれば吸収してくれる
という、なかなかに合理的な仕組みになっています。
コメリ子の構造
コメリ子は頂部が1ユニットになっており、ラブリコのように2つに分かれたりはしません。
構造を見るためにネジを回して持ち上げてみるとこんな感じ。
X状にセットされた金属の板がクロスする角度を変えるように動く構造で、角度が変わることで高さが変化し、突っ張ることができます。
クロスの角度は横にあるダイヤルのようなツマミを回すことで変化するようになっています。かなり精密というか、キッチリした仕組みになっているなという印象です。少なくともラブリコよりはかなり細かい構造になっています。
中をのぞくと天井側にバネがついていますが、これ、細くていかにも弱そうなバネで、手で触っても頼りなさげです。一応これがラブリコのバネと同様、微振動などを吸収する役割を担っているのでしょう。でもこんなにヤワそうで役に立つのかな?
さらに、見た目のしっかり感に反して、手に持ってみるとカチャカチャ音がして少し不安になってきました。
可動部が多く、そのアソビ部分で固いプラスチックと金属が当たって、音を立てているようです。
ところで、見ていて気付いたかもしれませんが、この構造だと突っ張りの長さを長くすればするほど、突っ張りの中心点が片方に寄っていくんですよね。
強度にどの程度影響があるかわかりませんが、コメリ子を使う場合はあまり突っ張らないようにしたほうがいいんじゃないかって気がします・・・
重さや構造についてはまぁそんなもんかーという感じなのですが、問題なのは寸法のほうです。
続く。。。