延々と模様替えをしているなかで知ったのがこれ。
賃貸住宅で棚をしつらえる(使う)のに、今はこんな便利なものが販売されているんですね。
市販の2x4柱を突っ張り棒的に使って、床から天井までの柱を新たに立ててしまおうというアジャスター製品です。
自分が知らなかっただけで、昔からあったのかな? 正直、もっと早く知りたかったです。
2x4柱を建てる目的2つ
今回、第一の目的としてこれまで20年くらい突っ張り棒で吊っていたスクリーンを2x4の柱に吊るように変更します。(ちょっと純粋な棚の話とはズレてますが)
そして第二の目的として、部屋の天井付近に収納エリアをつくるために室内にいくつか柱を立てることにしました。
これまで使っていた突っ張り棒は形状が丸い円柱のため、何かを吊したり支える柱として活用するためには苦労しましたが、2x4材は角柱なので非常に扱いやすい(ハズ)です。
地震対策として突っ張り棒の代替に2x4柱を使う
また、第3の目的として、その2x4柱と既存のラックとを金属ワイヤーで連結することで、ラックの地震対策としても利用することにしました。
これまでは、壁にねじ込んだフックとラックとをワイヤーで連結するかたちで地震対策をとっていたのですが、そこそこの荷重がかかると壁側のフックが抜けてしまう状態で、かなり脆い対策になっていたのです。
重みがかかって抜けてしまうのでは、地震の時に役立つ意味のある対策とは思えません。
突っ張り柱程度で大丈夫なのか・・・というのはあったのですが、すぐに抜ける壁のフックよりはずいぶんとマシだと思うので、やってみることにしました。
従来の対策の残骸・・・
ちなみにこれ
ラックから天井まで距離がありすぎて近所のホームセンターの突っ張り棒が使えなかった
というパターンです。
あとで調べたら、もっと長い突っ張り棒も販売されていて、それを使えばいいだけの話だったんですけどね。
(とはいえ、長い突っ張り棒は結構イイ値段してるので、今から選ぶとしても2x4柱にすると思いますが・・・)
2x4アジャスター「ラブリコ」の構造
アジャスターは2x4の材木の両端にかぶせて、突っ張ることで柱を作ってしまおうという製品です。
今回はラブリコという平安伸銅工業(突っ張り棒で有名なメーカー)の製品を使うことにしました。上下1ペアで千円弱の価格帯で、通販サイトではそこそこ頻繁にセールが行われているのを見かけました。
ラブリコは2x4柱の両端にかぶせるキャップ形状をしています。
キャップのうち下端として使う方はズレ防止マットがついているだけ、一方の上端には加えてバネとネジで突っ張る機構がついています。
機構・・・と言ってもかなりシンプルなもので、プラスチック側にボルトより二回りくらい大きな穴があいており、そこにボルトを差し込んで外れないようにしている、という構造です。バネがついており、小さな地震などの微振動はそれで吸収する仕組みのようです。
柱自体は2x4の材木を使ってはいますが、支える力としてはプラスチックの強度に依存していることになりますので、経年劣化や割れなどでプラスチック自体がダメになる点に注意が必要かもしれません。
(そのため並行して、室内のUV対策なども必要になってくるかな?と考えています)
ラブリコと類似品と
似たような2x4突っ張りアジャスター製品はラブリコ以外にもいくつか販売されています。
比較検討した主なモノは次の通り。
1.ディアウォール(若井産業) 千円前後
2.ウォリスト(岩井産業) 1500円弱?
3.2×4ストレージブラケット(コメリ)798円
4.ハンクラ品 色々
1.のディアウォールというのは2x4の端にカパッとかぶせて、完全にバネだけで支えるもの。ネジが不要で2x4材は差し込むだけなので、取り付けが容易です。
今回はバネ式という構造に不安があったのと、いい出物(?)がなかったため購入を見送りました。
ただ、この種の製品では一番名の知れているもので、ユーザーレビューも多く、読んだ範囲では印象は悪くありません。
調整範囲が狭いので、もし使うなら材木の長さのカットには注意が必要かな?という感じ。
2.のウォリストはジャッキ+バネの両刀遣いみたいな構造になっています。
2x4材との接続部はロの字になっておらず(横から見ると)コの字状で、そのままだと両サイドにズレてしまう可能性があるため、ネジで固定するかたちになっています。
ロではなくコの字なので、2x4よりも幅広な材木でも使えることが売りになっているようです。
また、ボディが金属製で上記のUV対策が不要そうなのが魅力です。
あまり販売されているところが多くなくて価格がやや高め、ネジ穴固定の手間、レビューの評価がイマイチだった(ジャッキはあるけど固定は実質バネだけなの?みたいな)ため、今回は手を出すに至りませんでした。
ただ、2x4材にネジ穴固定するため、固定強度の高さを求めるならアリかもしれません。
3.の2×4ストレージブラケット(コメリ)はラブリコとウォリストの中間のような製品です。
本体はプラスチック製なのですが、機構はジャッキ+バネ方式。
コメリのPB品ですが、komeri.comですらレビューが一つもなく、ほかでも見かけなかったので、今回、材木を購入するついでに買ってみました。
ちなみに今回はたまたま創業70周年記念?の2個セット品が出ていたのでそれを購入しました。
4.のハンクラ品はハンドクラフトの略で、個人が似たようなのをつくってフリマサイトなどで販売しています。
構造的には2x4の端材に穴をあけ、ボルトを取り付けた感じの品のようです。
安いのが特徴ですが、2x4材にネジ留めする必要があるのと、バネ機構がないようなのであそびが作れず、軽い揺れなどの際に緩むのではないかという懸念はあります。
ホームセンターで買えるパーツで作られているので自作は容易だと思いますが、単発で必要分の材料買うのも結構するし、上手く作れるかもわからないので、作り慣れているであろうこうした人から買うのもアリだと思います。
今回購入したラブリコとストレージブラケットについては、後日もうすこし詳しく確認していきたいと思います。
マイナーだけど2x4材には加工品もある
ラブリコはいいとして2x4の材木。
あまり価格ばかり気にしてもしょうがないのですが、ウッドショックに続き円安もあり、材木はここ数年で値上がりが激しい状態です。
自分の見た範囲では流通量の多い一般的な2x4×6F(1.8m)で数年前なら248円だったものが、2022年現在では548円~698円といった感じになっています。
一方、流通の少ない加工品は値上がりが抑えられ気味のような気がします(自分が以前の価格を知らないだけでちゃんと値上がりはしてる?)
たとえば、コメリではこのように
6F(1820)通常2x4材 598円
に対して
8F(2440)溝付き支柱 1280円
9F(2700)リノベ柱 1280円
といった感じになっており、加工がされている割にさほど高くはないな、という印象を受けました。(まぁ割高感があっても必要なら買うのだけど。あと、コメリはたぶんホームセンターの中ではかなり安い方に入る)
そんなわけで、今回は通常の2x4材のほかに溝付き支柱、リノベ柱を購入して柱を建ててみることにしました。
続く。