模様替えの一環で、窓の遮光について取り組んでいます。
とりあえず最も外側に位置するサンシェードについては5回のチャレンジを経てなんとか設置完了に至りました。クソ暑くなる前に間に合って良かった。。。
今回は窓ガラスに貼るフィルムの話。
Low-Eガラス対応フィルムが少ない理由は・・・
窓ガラス用フィルム・・・といっても、実はうちの窓で使われているのはLow-Eガラスというもので、あれこれ調べたトコロ、対応したフィルムは出回っている種類が極端に少なく、ほとんど選択肢がありませんでした。
理由は
・Low-Eガラスが表裏の熱の差に敏感
・遮熱(熱を吸収)するとフィルムが熱を持って膨張する
・フィルムをピッタリ貼り付けたガラスにも膨張する力が伝わり破損に繋がる
からということのようです。
こんな感じ(Xマーク)でLow-E複層は非対応ばかりです。
なので、残念ながらLow-Eガラスの窓に遮光フィルム(間違いなく熱を持つ)を取り付けて遮光するというのは現実的ではないようで、別の方法を考える必要があります。
とはいえ、遮光が原理的に無理なのに(少ないとは言え)Low-Eガラスに対応する製品があるのはどうしてか?と思ったら「フィルム取り付けの目的がUVカットや地震対策ということであれば可能性がある」ということのようです。
せっかく調べたので、そのへんのことを書いておきます。
そもそもLow-Eガラスならわざわざフィルムなんて要らないのでは?
簡単にLow-Eガラスの説明をしておくと、これはいわゆるペアガラス、複層ガラスの一種で窓ガラス自体が断熱・遮熱・UVカットという機能を持っています(というか、そのためのLow-Eガラスです)
なので、ここにわざわざフィルムを貼って機能を強化する必要があるの?という話になります。
あんまないかもですね、ハイ終わり。
・・・と言うことで終わってしまいますが、ただ、Low-Eガラスはどちらかというと遮熱、断熱といった肌で感じてわかる機能を訴求していて、UVカットのような良くわからない(体感しづらい)効果については、申し訳程度になっているんですよね。
まぁ7割もカットされるのならそれでいいじゃん、十分じゃん! というふうに考えるなら、何もする必要はありません。
一方、市販フィルムのうたい文句は99%カットといったものが多く、そこにはだいぶ違いがあります。(見方によりますが、カットされない残りUVが1%と30%とでは、30倍もの違いがある)
というわけで「選択肢も少ないし、このままでもいいか、、、」と諦めるのも手なのですが、なんでも自分でやってみたい身としては、とりあえず試しに1枚だけ貼ってみることにしました。
引きこもりというのは屋内が快適な環境だから引きこもるのだし、引きこもるからこそさらに快適な環境を作り出そうと努力するのです。
ちなみにLow-Eガラスそのものの熱に対する効果について、メーカーの肩を持つ気はないのですが、これは実感できるほどあるので、もし自分で選択できるのであれば候補として検討してみたほうがよいと思います。
(うちは賃貸ですが、大家側の事情で改修工事が入り、通常のガラスからLow-Eガラスに変えられてしまい選択の余地がありませんでした。入居中に全室の窓を一斉に改修したため、工事は結構大変で勘弁して欲しいよ・・・くらいに思っていたのですが、今となってはLow-Eガラスになって本当によかったと感じています)
ただし、Low-Eガラスもさすがに湿度まではコントロールしてくれないので、高気温+高湿度の状態だとイマイチです。
(外気が40度近い状態だとメチャクチャ役立っているのを感じます)
フィルムには外貼りと内貼りの2パターンあり
さて、理屈はさておき現実の製品を調べていくとLow-Eガラス対応フィルムには内側に貼るタイプと外側に貼るタイプの2パターンありました。フィルムというと通常窓の内側(屋内側)に貼るイメージがありますが、窓の外側に貼るものもあるというのはちょっと驚きでした。
1.窓の外側に貼り付けて遮熱する高機能なもの
窓ガラス×熱、という組み合わせが問題なら、熱が窓ガラスに到達する前に(外側で)熱を遮蔽すれば、ガラスに影響はないよね! という理屈でLow-Eでも利用可とされているのがこれ。
窓ガラスの外側に貼る「外貼り」仕様で、いわば「ピッタリ貼り付け型のサンシェード」といえるかもしれません。
直接ガラスに貼れて遮熱・断熱機能がついたLow-E対応を謳っているフィルムはほかに見あたらず、これ1択のようです。
ただし、お値段はフルサイズ(90x180くらい)の製品で1枚6千円くらい。結構いい値段します。
ちょっと心配なのは屋外なので風雨にさらされる過酷な環境下に置かれてしまい、劣化が早いのではないかということです。(実際、耐用年数は3年と屋内用より短い)
また、いくら外側とはいえ熱を遮断する(熱を吸収する?)以上はフィルムが熱を持って膨張するのでは?ということで、薄いフィルムの表面側が膨張したら裏面(ガラスに接触している面)も膨張し、その反対側にピッタリくっつしているガラスにも影響があるのでは?という点は気になります。
(この理屈って、自分がなんか勘違いしているんだろうか・・・? それとも、この理屈が正しいから他社は同様の製品を作らないのか・・・?)
2.窓の内側に貼り付け熱は通すがUVカットするもの
Low-EのフィルムNG問題って要するに熱がたまって温度が上がってしまう問題なので、熱は遮断せずにスルーすればいいだけ、とも言えます。
というわけで、遮熱機能のないフィルムならLow-Eガラスの内側にも貼り付け可能でしょ? という考えの製品がこんな感じのやつ。
熱をスルーするんじゃフィルムの意味がないのでは?という感じもしますが、それでもUVカットと地震対策(割れたときに飛び散らない)については機能が期待できる、というのが存在意義になっています。
※しかし、考えてみたらそもそもLow-Eガラス自体が熱の大半を遮断して屋内側に熱が来ていないのであれば、当然その室内側に貼るフィルムにも熱は伝わらず、膨張もしないから普通のフィルムを貼っても大丈夫なんじゃね?っていう気もする・・・どうなんだろ?
内貼りフィルムを選ぶ
今回はとりあえず2.の内側に貼り付けるフィルムを選択。うまく取り付けられたら1.の外貼りフィルムについても購入を検討したいと思います。
ちなみに、フィルムの中には
・ペアガラス対応ではあるけれどLow-Eガラスには非対応
の製品もあって注意が必要で、探していて最初のうちは何度か騙され(?)そうになりました。
ペアガラスとLow-Eガラスは似たように見えるけど明確に別物だ、という認識を持っておく必要があります。
カインズPBが手軽だったので試しに購入
たまたま材木の購入で寄ったカインズで見ていたところ、カインズPB品のLow-Eガラス対応フィルムが92cmx185cm1780円のお手軽価格だったので買ってみました。
とりあえず買ってきたけど、なんかこのPB品のOEM元ってリンテックっぽいんですよね。
このパッケージのUVカットのイメージ写真とかよく似た素材を使っている。
(仮にOEMだとすれば、同じようなリンテック製品は倍近い価格で販売されているのでお買い得な感じはしますが、製品にOEM元は明示されていないので確証はありません)
いずれにしても自分の行った近隣のホームセンターでは実はこの製品しか選択肢がなかったので、あまり考える余地もなかったんですが。
次回は開封と設置をしてみます。