先日、愛用していたカプセル式エスプレッソメーカー「ネスプレッソU」が
・何もしていないのに突然壊れた!
・何もしていないのに突然壊れた!
・何もしていないのに突然壊れた!
ので修理がてら分解清掃しました。(だいじなことなので3回言いました)
お湯が常時中を通ってしまい、外に出てこない
故障の状態というのはこれ。
お湯が常時内部の排水ルートを通って流れてしまい、カップの方にまったく流れてこないというもの。
昭和の家電のように叩いてみたり、電源ケーブルを抜き差ししたりと色々試してみたのですが、反応は変わらず。
分解してなおすしかなさそう。
なお、外観はあまり気にならないのですが、さすがに10年も使ってきたため内部のコーヒー液(?)が通るエリアなどの汚れが固着していそうで、こっちは衛生面も含めて気になるところです。
せっかくなので故障部分に限らずできるだけ分解して清掃してみたいと思います。
こうして見てみると、毎日のように水(コーヒー溶液?)が流れているので、その流れるルート自体はそんなに小汚い感じではないのですが周囲は飛び散った液が乾いたりして汚れが散見されます。
さっそく分解します。
ネジは下部2カ所、奥側1カ所
外側から見えるネジは下部に2カ所、横(奥側)に1カ所の合計3カ所です。
使われているネジはコレで、3つのネジはすべて同じものでした。
真ん中に出っ張りのある六角、いじり防止トルクスネジ9というもので、うちのドライバセットのなかではT9と書かれているものがそれのようです。
ネジそのものは相手がプラスチックということもあり、特段強くは締められておらず、普通に丁寧に回せばスッと回し取れます。
話はわき道に逸れますが、、、このドライバーセット、5年くらい前に60in1という種類の多いものをAmazonでテキトウに評判の良さそうなものから選んで買いました。
そのときの話をすると、実はそのちょっと前にデザインで気に入ったヤツを買っていたんですよね。26in1みたいな感じのやつ。
気に入ったものを買ったのになんでわざわざこれも買ったかというと、ネジ頭の種類が足りなかったのです。
いまの世の中、使われるネジ頭のパターンってメチャクチャ多い。昔からこんなに多かったのか、近年増えてきたのかわかりませんが、とにかく色々あって困ります。
というわけで、精度や強度のほどはわからない(正直かなり疑っている)のですが、とにかく種類が多いものをひとつ買っておくこととオススメします。
いまだと140in1とかあるのか・・・。
※140in1といっても、ネジ頭は100くらいで残り40は違うパーツのようです・・・
ガワ外し作業は比較的簡単
ネジを3つ取ったらまずガワを持ち上げます。
最初なかなか取れなかったのですが、どうやらツメのようなものでとまっているらしく、上の段差の部分をちょっと外側に広げるような感じにしつつ、全体を上に持ち上げるとなんとか取ることができました。
制御部の取り外し
次に本体上部に乗っている制御基板の部分をごっそり取り外しますが、その前に本体とつなぐケーブルを外しておきます。
これです。
繊細なものではないとはいえ内部ケーブルなので強度はそんなにないみたいで、丁寧に扱った方がよさそう。
上の制御部と本体とは、ツメだけで固定されていてネジなどはありません。
このツメは周囲の隙間も大きく、マイナスドライバーを差し込んで簡単に外すことができました。
こうして見ると汚れ、というかゴミが目立ちますな。修理に関係ない部分も、分解して洗える部分は洗おう。
親亀子亀?のように乗っかっている最上部のタッチボタン部分を外すと基板が見えます。
子亀は浅いツメで軽く引っかかっているレベルなのですぐ外せます。
基板自体もまたツメで軽く押さえられているだけですぐに取り外せます。
このへんはお湯が通る場所でもないので別に汚れてても支障がないのですが、せっかくなのでここも分解して洗っておくことにします。
スルーしてしまいましたが、注意する必要があるのはこの小さいほうのパーツ。
カプセル挿入口のフタです。
これ、かなり弱々しい、繊細な感じで固定されています。
具体的にはこの赤丸の部分どうしが固定されていて、バネの力でフタのスライド動作が制御されています。
バネというのは上の写真で小さい方のパーツについている、3列x左右2カ所の合計6個の小さな棒状の部分です(金色っぽいやつ)。ここは分解できません。
たぶんこのバネ機構自体は壊れても本体の動作そのものに支障ないと思うのですが、スライド式のフタの小気味良い動きがなくなってしまい、操作感にかなりの悪影響がありそうなので丁寧に扱いました。
制御部分は以上のような感じで、洗えそうなプラスチックのパーツはいつもどおり中性洗剤で洗い、細かい部分はハブラシも使って汚れを落として干しておきます。
コーヒー排出口周り
本体側に戻って、こちらがコーヒーの排出口です。
抽出されたコーヒーはこの赤丸で囲ったパーツに注がれ、外に出て行くようです。
形状と固定穴の位置から、このパーツはシーソーのような挙動をして、液体を内部の排出口に流すのか、外のデミタス(カップ)に流すのかを決定しているようです。
ですがこのパーツ、触ってみてもガッチリ固定されてしまっていて、びくともしません。
シーソーみたいに動くんじゃないのかな? 見込み違い? いやどう見てもシーソー的な挙動をするような固定のしかたなんだけど・・・
困った。
とりあえず排出口あるカバーのようなかたちで固定されたパーツ(ゾウさんの鼻のような部分)は取り外しできそうなので、さらに分解を進めてみます。
ここはややカタいですが、上部のツメの隙間にマイナスドライバーを差し込み、丁寧かつ勢いよく外します。(あまり強引にやると割れそうなレベルでガッチリ固定されている)
外してみると、金属製のゴツい円形のブロックが出てきました。
金属パーツで圧力をかけて抽出したエスプレッソを、この下部の注ぎ口のような部分からチョロチョロと流し出す、みたいな構造になっているようです。
なんか原始的な構造だなぁ。でもまぁ世の中の大半の仕組みはこういう原始的な構造の組み合わせでできているんでしょう。
しかし、ここまでやってもさきほどのシーソー部、全然動きません。
上の写真はやや外れかかっていますが、これはシーソーの軸として固定されていたポッチを外してみたり、いろいろやった状態です。が、いくらやっても円形の金属部が突っかかって取り外すことができません。
困った・・・(さっきからそればっかりやな)
ちなみにどこがどう突っかかっているかというと、、、これです。
これはシーソー部分をやや横、下側から見上げるように撮影したものですが、このようにシーソー側の奥につっかえの部分があって、それが金属部で頭を押さえられるようなカタチでロックされてしまっているようです。
逆に考えると、この状態の金属部は
・液体を外に垂れ流さないように(内部に流すように)シーソーを固定する
役割があって、今はその状態で静止しているということになります。
モーターを動かして違う状態にすれば、シーソーが動くはず。
というわけで、仮組みをして電源を入れて動かしてみることにしました。
とりあえず今日は分解と掃除で疲れたのでこの辺で終わりにします。どっちにしても洗ったパーツを干して乾くまで組み立て作業はできないし・・・