
Googleの無料サービスは、Googleドライブというクラウドストレージ(容量15GB)がベースになっています。
その容量を使いながらGmailだとかGoogleフォトなどのサービスが提供されているわけです。(もちろん、有料で容量やサービスの追加あり)
容量を使い切ってしまうとバックアップなどが取れなくなる、とされています。(古いデータから自動的に削除していくタイプではなく、新しいものが入らなくなる)
仮に写真のバックアップなどが停止しても、元のものが端末にあればすぐにどうこうなるわけではないのですが、メールの送受信ができなくなるというのはさすがによろしくない。

というわけで、今回は保存容量が99%でほとんど残がないよ! と通知があったので、確認しつつ整理しました。
※端末(スマホ)については、アンドロイド端末を使いました。iPhoneだと色々違っているかもしれません・・・
コンピュータの力で自動的に容量を増やせないか?
まず最初に、一番ラクに「機械がなんとか勝手にやってくれないかな~?」を考えました。(怠惰・・・
元から容量圧縮した状態(設定)でクラウドストレージに保存する設定にしていたのですが、それでもサイズのでかいファイルはあります。ちょっと見ると1GB~数百MBクラスの巨大なファイルは全部動画のようです。
まぁメモみたいなテキストファイルなんかを数百数千と削除してもボリューム的にはたかがしれているわけで、こういうデカいのをどうにかしなければなりません。
なので、最初はデカ動画だけを新しい方式で再圧縮したり、ダメなら解像度や画質を落とす、縮小するなど圧縮して全てのファイルをそのまま残せないか・・・と思ったのですが、Googleドライブにはそういう機能はないそうです。

全体なら再圧縮できるとありますが、それも元々のファイルが「元のサイズ」(圧縮しないサイズ)で保存されていた場合の話で、自分のようにもとから圧縮して保存していた場合は対象外のようです。
無念・・・
しかたないので、
・やたらデカい動画だけ手動でピックアップして削除する
という方向で作業します。
とはいえ、せっかく撮った動画なのでこの世から抹殺するのは惜しい。どっかに残しておきつつ、Googleドライブからは削除して容量を増やせないだろうか・・・
「バックアップと同期」の設定(概念)がなかなか理解できない
調べてみると、こうした容量回復(整理)作業の基本は
・端末(スマホ)のGoogleフォトアプリ内の「バックアップと同期」の設定をOFFにしてから、ブラウザでクラウド側のファイルを選択削除する
というパターンみたいです。
ただ、見たページにはこれくらいしか書いてなくて、これが自分にはよくわからないんですね。
何がわからないって、
削除したあとどうすればいいの?? が書かれていない
のです。
同期っていうからには、
仮に一度切り離してクラウド側のファイルを削除しても、また同期ONにしたら元に戻ってしまうのでは?
だとすれば、一度同期OFFにしたら二度と同期ONにはできなくなっちゃうんじゃない?
ということ。(それが同期っていうことじゃないの?と)
そんなバカなことはないだろう? と思うのですが、整理(削除)作業の解説をしているアフィサイトなんて(ここもそうですが)みんな無責任に書き殴っているわけで、実際にやる側、使う側のその後のことなんてどうでもいいというか、知ったことではないわけです。(・・・というのは言い過ぎか。)
同期OFF&削除後に、再度同期ONにしたらどうなるのか?
というわけで、さっそくこぴ君に聞いてみました。
すると・・・

ナルホド・・・
Googleフォトでは基本的に端末側がオリジナルで、同期といってもその実
「端末側=正、クラウド側=副として、正に合わせる、という一方向の同期」
であってその逆はない、つまり
「単なる自動的な追加バックアップ」
ということのようです。
こうして正副みたいな定義というか役割を明確にすれば、どういう挙動をするのかというのも腹落ちする感じではあります。(そして正副の情報保管としては、この動作はごくごく一般的でわかりやすい)
ただ、同じように共有するGoogleドライブのストレージを使っていても、
・Gmailのようにクラウド側のデータが正で端末に保存したものがあればそれが副、みたいな正副の位置が逆のもの
や、
・スマホとタブレットのように各々が内蔵ストレージを持っている複数端末を同じGoogleドライブと紐付けて使っていて、どの内蔵ストレージが正なのか?
みたいな例もあるのでややこしい・・・
まぁ今回はこのへんのややこしいことはとりあえず無視して、
・端末は一つだけ
・Googleフォトのクラウド側データをどうにか減らす
ということだけを考えていきたいと思います。
減らしたいのに削除しても削除しても元に戻ってしまうの? ゾンビなの?
というわけで、概念というか動きの基本はわかったのですが、、、
じゃあこれからクラウド側のファイルを削除していきましょう!となったとして、実際の挙動としては当初懸念していたとおり
・端末側にファイルが残っていたら、設定を同期ONに戻したときに自動的にアップロードされてしまう仕様
ってこと・・・なわけですよねぇ???
言い換えると
・一時的に同期OFFにしてクラウドのファイルを削除しても、同期ONにしたら全部元に戻されてしまって、削除した意味がない
ってことじゃね?? と。
う、うーん、、、
そんなバナナ!?
・・・と思ったのですが、続いてこの書きぶり。

「再度アップロードされてしまう可能性があります」っていうのも「じゃあそうじゃない可能性もあるのか?」という話でして、
・再度アップロードされないなら、クラウド側のファイルを削除する作業に意味がある
のですが、、、問題なのはこの書きぶりで、あまいすぎて判断ができないですね。
はたしてどうなったら再度アップロードされるのか、されないのか。
はぐらかされているというか、よくわからないのですが、、、今はこれ以上調べることは棚上げして、とりあえず
・端末に残っているファイルは再アップロードされてしまう
という前提で作業を進めたい。。。
※ただし、自分の経験では実際にこの自動アップロード機能っていうのもかなりザルで、普通に撮影した写真の中にもときどきアップロードされていないものがあるような感じなんですよね・・・
(アプリの動作としては、アップロードが途中で止まったりやたら時間がかかったりして、再試行?しているものの、最後には失敗扱いして諦めている・・・みたいな感じ)
まぁこうした動き、安全策といえばそうですよね、、、「片方削除したら両方消えてしまった」ということでは取り返しがつかないこともありますから。
ただ、反対から見ると
・ファイルを削除して容量を増やす、という作業は(あえて)面倒くさいようになっている
ということで。。。
(Google側にそういう意図があるかはわからないけど、削除が面倒で保存ファイルがどんどん増えていくと利用容量が増えて有料課金=利益が増える・・・という流れもありそう)
大きなファイルはPCに保存し、端末からもクラウドからも削除する
というわけで、結局「バックアップと同期」については概念的には理解が進んだモノの、実際にどのような動作をするのかは曖昧な情報しか得られず、、、
だからといって容量が足りない状況で何もしないわけにはいかないので、やはり大きなファイルは削除することにしました。
どうしたかというとシンプルに
・大きい動画ファイルを、空き容量の大きなPCにダウンロードしておく
・ダウンロードしたものはGoogleドライブ、端末(スマホ)の両方から削除する
という方法をとりました。
これなら「バックアップと同期」の実際の動作がどうであれ、確実にGoogleドライブの空きを増やすことができます。
容量の大きな動画の探し方、保存方法
以下、基本的にはPCでブラウザを使って作業をします。
ブラウザのGoogleフォトの中に「保存容量」って文字があるので、そこを押すと「サイズの大きい写真と動画」とその使用容量が表示されます。

ここで「要らなそうだけど削除したくないもの(人間は不条理な生き物・・・)」を選んでPCにダウンロードします。

ダウンロードが終わったものは
・端末(スマホ)で同期OFFの設定にしてから、端末のギャラリーアプリで該当ファイルを削除
・PCブラウザのGoogleフォトで該当ファイルを削除
・端末の設定を同期ONに戻しておく
という感じで進めました。
どのファイルを削除したか分からなくなるとアレなので、PCのダウンロードフォルダを見ながらスマホの操作をしました。
これで15GBのうち2GBほど空き容量がうまれ、しばらくはこのまま使い続けることができそうです。
NASか課金か・・・
まだまだスマホなどの移動端末よりPCのほうがストレージの容量が大きい(スマホは1TB未満が多く、PCは10TBレベルで簡単に増設が可能な)ので、今回のような方法がとれました。
ただ、クラウドにファイルを置くメリットとしては耐障害などもあるので、今後は
・Googleドライブの有料課金
もしくは
・自宅にNASを設置する
といったことも考えていかなければならないなぁと感じました。
本当はGmailなどのGoogleサービスを他社のクラウドストレージ(容量や価格の選択肢が多い)でも利用できればいいんですけどね。どうやらそういう開放のしかたはされていないようです。
今のところGoogleドライブの料金自体は100GBコースで300円/月くらいなのでさほど大きな負担ではないのですが、他に選択肢がない状態だと今後ガンガン値上げしてくることも考えられるのでイマイチ踏ん切りがつかないところ。(MSのofficeアプリやNetflix?のように・・・)
まぁ許せないくらい値上げされたら、そのときにまた考える・・・というのもアリといえばアリですが・・・