ふれふり!

素隠居してお菓子。そして興味がないことは無駄なく。

8年選手ダイソンV6君のバッテリーが昇天

ダイソンV6本体と到着したアダプタの箱

 

タイトルの通りなのですが、ここのところ掃除で酷使していたためか、ダイソンV6のバッテリーがとうとうお亡くなりに。

 

脂肪スタイルというか、具体的な死に様ですが

・充電時間3分(もとは3時間?)

・使用時間20秒(もとは20分?)

みたいな感じになってしまい、まったくの稼動ゼロではないものの実用に耐えない状態に。

 

ダイソンV6の充電はACに差しておくと自動でストップする仕様になっているのですが、充電時間3分というのはその自動ストップまでの時間です。それ以上ACアダプタを差しておいてもランプが消灯してまったく充電しません。

これまで継ぎ足し充電はほとんどしたことがないので、バッテリーにとってはかなりベターな使い方をしてきたと思いますが、さすがに5年以上経過するとダメになってしまうのもしかたないところ。

購入時期は覚えていませんが、発売は2016年前後ということで、7~8年経過しているのでよく持ったといえるかもしれません。

 

なお、バッテリーの交換は純正だと1万円ほど、互換品で3~4千円くらいのようでどうすべきか少し検討します。

 

純正は在庫切れ、入荷は一ヶ月くらい先

まず公式サイトを見てみたのですが、このように在庫切れになっており入荷はしばらく先になるようです。(入荷予定はあるので、製造終了というわけではない模様)

 

公式サイトで純正を見ても古いモデルはやたら在庫切れが多い

 

一ヶ月も掃除機を掛けない家庭があるのかどうかわかりませんが、自分の感覚だとナシなので、長期間待たせるこういうメーカーの対応は「そろそろ買い換えろ」という誘導なのかなって感じがします。

 

互換バッテリーよりアダプタを選択

当初3千円程度の互換バッテリーに交換することを考えていたのですが、いろいろ製品を見ているうちに先日から使用しているマキタのバッテリーを流用した方がよさそうだという結論に至り、変換アダプタの購入に方針変更しました。

なんというか、

・容量の多いバッテリーが3~4千円なのに、容量ゼロの変換アダプタが3千円くらい

というのになんか納得がいかないというか、悩ましいところもあったのですが・・・単に元通りに使えるというだけではなく、プラスアルファのメリットがあるという点を考えてアダプタを購入することにしました。

 

マキタバッテリー+変換アダプタのメリットやリスク

マキタのバッテリーを使い回す場合のメリットは

・バッテリーが切れてもその場ですぐ交換して掃除を続けられる(2本以上所有している場合)

・ダイソン本体側が故障してもバッテリーは(本来の用途で)継続使用ができる

・バッテリー側が故障or劣化してもバッテリーだけ容易に交換可能

といったあたり。

専用バッテリーだと、せっかく買っても先に本体が壊れてしまったらバッテリーだけ他の用途に継続利用することは難しいですからね。

 

デメリットというかリスクとしては

・電圧が18Vと低いので動作不良が生じる可能性(純正は21.6V)

・そもそもアヤシイ製品なので発火など問題が生じる可能性

があります。

 

掃除中にバッテリーが切れたときのこれまでの対応は

・再充電が終わるまで掃除を中断して待つ

・別の掃除機を出してきて掃除を続ける

という二択しかなくて、これは結構ストレスでした。

マキタのバッテリーが2本以上あれば、一方を予備として使うことでバッテリー残量を気にせずに掃除を継続でき、そのメリットは大きいと判断しました。

 

 

どれを選ぶか迷って最安の製品にした

国内でこういうのを買う場合はAmazonになります。

先人の記録では、

・高いのは日本製でそれ以外は中国製、中国製のサクラ度は高い

というような話が載っていたのですが、実際見てみるとその通りでした。

全てが危険、サクラ度高いのばかりしかなくて64%がサクラだとか

うーんサクラばっかり。

ただ、この製品ジャンルだとどうしてもこういう風になってしまうのはしかたないのでは? という感じはしますね。なにせカテゴリがね、アヤシイというか、、、大手の会社は参入するのが難しいでしょうからね。(ヨドバシのようにマトモな製品しか扱わない通販では、こういう製品の取り扱いはない)

 

類似製品は多数あってレビューを見ても「使えた」「便利」みたいなことは書いてあるものの、各製品ごとの違い、特色はよくわからないところで、まったく参考にならずかなり困ったのですが、えぇいどれもこれも同じだろう! と一番安いのを注文しました。

(こういう製品を複数購入して比較するような奇特な人は、それで利益を得ようとする人くらいなので無償のレビューにそこまで求めるのは厳しいんですよね)

 

今回買ったのはMAKBOSというメーカー(店?工場?)の製品です。

なんかここ、Amazon内に2店舗出店して同じ商品を2つのページで販売していているようで、価格が違うんですよね。

左の2199円が工場直売店、右の2596円が公式店?

 

というわけで発注したのがこちらの安い方。

画像下部に、「工場直売店発見おめでとうございますはぁと」とある草

2,199円に10%クーポンがあってなんとか2千円を切る価格で購入できました。

 

なんか購入履歴から見ても見あたらなくてちょっとリンク先がよくわからないのですが、たぶんこれのマキタ版かな?

 

届いた製品は手乗りサイズの小さな箱に収められたモノ。

中身はこんな感じでした。

中身

付属品は、ネジはわかるのですがほかはよくわからないですね。このブラシは何のためについてきているのか・・・

(蛇足ですが、掃除機はホコリと粉塵にまみれているので、掃除をするならブラシとかではなく、室外にでてブロワーですべてを吹き飛ばすのが正解だと思う)

 

中には基板とICあるけど変圧はしていない?

アダプタがあまりに軽いので、気になって分解してみました。

横穴のネジ3つとシールを取り外すと分解できます。

べろんと分解

何もない変換金具だけかと思っていたら、一応ICチップのようなものが乗っていて何らかの制御?はしているようです。

ただ、昇圧トランスみたいなのはついてないので、マキタバッテリーの電圧18Vをダイソンの電圧21.6Vに合うようにアップさせる、というところまではやっていないようです。

うーん、これで2千円か・・・(いかに中華力でも昇圧していたら2千円では売れないか)

 

ちなみに純正と並べるとこんな感じです。

左がMAKBOS、右がダイソン純正

チープ感が否めないですが、動けばヨシ。

ネジがない問題

添付されていたネジが3つ。取り外したネジは2つです。

レビューを見ると「袋はあったがネジが入っていなかった」みたいなのも見かけたので、もしかしたら2つずつ入れるはずが、1つ間違ってウチのやつに混入してしまったのかもしれません。(ネジが傷んだ時用に1つ予備として入っているのかもしれないので、なんともいえないけど)

袋に入っているほうの3つが新しいネジ(下の2つはダイソンからの取り外し)



ネジのサイズが違う問題

また、他のレビューにあるとおり、このネジはもともとついていたものとずいぶんサイズ、ネジピッチが違う、まったくの別物です。

並べるとサイズも違えば溝の幅も違うのがわかる(中央の2つ)

うーん、こりゃ確かにヒドい。

 

「元のネジを使った」というレビューを見かけたのですが、さすがにそれもおかしな話だと思うんですよね。

変換アダプタ自体は純正品ではないし、その販売店が添付しているネジがピッタリのサイズじゃないなんてことはありえない。(純正のネジより販売店のネジのほうがピッタリのはずでしょう、と。)

ただ、よく見たらこのアダプタに開けられている穴、ネジ穴ではなくただのホールでした。ネジの溝が切られていません。

アダプタ側はネジの溝がない

な、なるほど。ネジはアダプタごとじゃなくて本体側だけにねじ込むものだったのか。そうすると本体をつくっているダイソンの(元の)ネジを使うべきか。

 

というわけで取り付けてみました。

元のネジを取り外して・・・

元のネジを2つ外してバッテリーを取り外し、MAKBOSのアダプタを取り付けてから元のネジで締め直します。

 

が・・・なんかビン(集塵用の透明な筒)の差し込みがスムーズじゃないような・・・確かにそういうレビューも見かけます。

 

よくよく観察すると、オリジナルと違ってこのアダプタ、ねじ頭が収まるはずの場所が凹んでおらず、大きいネジの頭がまるごと飛び出ています。

左がオリジナル(ネジ穴の周囲が凹んでいてネジ頭が飛び出ないようになっている)

 

上の写真だと右側のMAKBOSのアダプタは、元ネジ(ダイソン)を使うとネジ頭が飛び出た状態になってしまい、それがダストビンと僅かに接触して、奥まで差し込めなくなっているようです。(一応なんとか差し込めてはいるようだけど、カチッとはめるためのあそびがない・・・)

 

対して、添付のネジはアダプタ側に凹みがないから同じように飛び出るのは飛び出るのですが、頭が小さいおかげでギリギリ接触しないで済むようです。

この添付のネジ、太さも溝のピッチも長さも全部違っていて「こんなの添付しちゃうの?」って感じで笑っちゃうレベルなのですが、なるほどね、そう言う理由でこれが添付されているのか。

 

これは完全に邪推ですが

・細かいところまで見ないで(もしくは他の製品と共通の形状で)金型を作ってしまった

・そのままだとネジ頭が大きく飛び出てしまう

・かといっていまさら金型を修正するコストはかけられない

・ねじ頭の小さいものを使うことでなんとか使えるようにしていこう

・小さなネジ頭のもののなかでコストの低い既製品を選ぶとネジサイズが変わってしまう(けど相手はプラスチックだから強引にねじ込めばなんとか使えるし、それでいいんじゃね?)

という配慮(というかごまかし?)なのかなって感じ。

このあたりの徹底した合理性というかメチャクチャな割り切りのようなものがかの国の国民性というか、、、まぁ低コストにつながっているんでしょうね。

 

どのネジを使うのが正解か?はわからないけど・・・動作はした!

というわけで、結局

・ダストビンと接触する側のネジは変換アダプタに同梱されていた頭の小さいネジを(ムリヤリねじ込んで)使う

・取っ手側のネジはダイソンオリジナルの元から付いていたネジを使う

ことで組み立てを終えました。

やれやれです。

 

その後、マキタのバッテリーを取り付けて動作チェックをしたところ、問題なく稼動することを確認しました。

実際に少し掃除をしてみましたが問題なく使えるようです。これでまたしばらくV6を使用できそうです。