ふれふり!

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キッチンの古い蛍光灯がブーンとうるさいので修理した(その2 ニコイチ修理編)

キッチン天井の長~い40w蛍光灯

キッチンで使用している蛍光灯がブーンと脳に響く異音を発することが多くなってきたので修理することにしました。

 

本体まるごとの交換が無理そうなので、故障パーツである安定器をどっかで手に入れて修理しようということになり、、、どうしようか悩んでいるうちに(現実逃避的に?)掃除がしたくなって油落としをしたところまでが前回の話。

2020free.com

 

ところで、製品も安定器もネットで見ていてなんとなく気になってきたことがあります。

どうも40wの長いキッチン用の蛍光灯器具はもとから数が少ないのでは、ということ。

たぶん取り付け、取り外しが面倒なうえデカくて配送もコストがかかるため以前からボリューム的にはあまり一般流通していなかったんじゃないかと思います。(取り付け工事を行う事業者が主な買い手なんじゃないかと・・・)

なので、それらを買おうとすると今となっては新品はもちろん中古でもなかなか手に入らないし、それ用の部品となるとなおさら、というのは当然の結果なのかなと。

※家電量販店でまったく売られていないわけではない。実際、LEDのものであれば近所の量販店でも多少は見かけた。

 

使わなくなったシーリングライトから安定器を移植すればいいじゃん

ところが、同じ蛍光灯でもシーリングライトと呼ばれる居室用の丸型蛍光灯であれば一般の人でも交換が容易なので、流通も多く、いまでも中古がいくらでも入手可能です。

 

・・・あれ? 考えてみたらシーリングライトにも40wとか同じ規格のなかったっけ? あったよね? そんで、あれも蛍光灯だよね? 

あれもメチャクチャ簡単な構造になっていた気がするけど、40wのキッチン用のとどのあたりが違うんだろう? 実は同じなんじゃね?

 

・・・と思って現物を見てみるとビンゴ! 同じような安定器が使われていました。

居間などの天井で使われているシーリングライト

 

配線を追いかけるとほぼ同じ。

これは40wと30wがセットで使われているシーリングライトですが、特殊なもの(複合型的なもの?)ではなくて40wは40w、30wは30wでそれぞれ別の安定器が装着されています。

40wのほうを見るとこんな感じ。

40w用安定器・・・って、94G21の印字が・・・コレも94年製か?

元のキッチン40w用安定器・・・書いてある内容はほぼ同じ


同じFL40Sx1用となっています。代替可能でしょう。幸い両安定器の物理的なサイズも似たり寄ったりです。

シーリングライトとキッチン用の蛍光灯では片や丸いし片や長細いしで製品の見た目は全然違うわけですが、もしかすると当時から両者の安定器は同じもので、それを大量生産して共用していた、っていうだけなのかもしれません。

 

移植式を開始

というわけで、今回は

KOIZUMIの丸型蛍光灯(40w+30w)から

Nationalの40w長型蛍光灯に

安定器を移植する

ことにしました。

 

・・・と言っても作業は元の配線をブチッと切ってハンダで接続して、熱収縮チューブで絶縁するだけなので簡単です。

熱収縮チューブ

注意するのは両者配線の色が違うので、どことどこを接続すればいいのかしっかりメモしておくことくらいでしょうか。

 

取り外し・取り付け

話が前後しますが、キッチン天井からの取り外し作業です。(KOIZUMIシーリングのほうは誰でもできるので省略)

天井にネジ留めされていたボックス

左側の丸穴が壁内AC100Vへ。グレーのシース(皮)の中に黒白のケーブルがありますが、黒は+、白がアースです。

そこから白いボックスみたいなのに繋がっていますが、これが単線/撚り線の変換アダプタみたいなものですかね。結構太いですが、ここから先はすべて撚り線です。

さらに右にある細長いのがヒューズボックス。黒い線

 

作業の段取りとしては壁スイッチを切って、ヒューズを外して、単線をボックスから引っこ抜いて絶縁しておきます。

絶縁テープ+滑りやすいようにガムテープ

単線の抜き方はよくあるマイナスドライバ差し込みタイプです。

 

この状態で、「ボックスを天井に固定しているネジ」を緩めて取り外します。(今回は片方のネジを外したうえ、もう片方は緩めた状態で横にスライドさせるタイプだった)

ボックスは壁にネジ留めされている

このように、壁からの配線は残ります。ちゃんと絶縁しておかないと大事故になるので注意します。

 

こういう作業は本来ブレーカーを落としてやるべきですが、今回はこんな感じでoffにした壁のスイッチに簡易カバーをかけて作業・・・

壁スイッチ触るのダメぜったい

 

これが取り外した蛍光灯器具本体の全体像です。

前回ベランダで油落とし作業をしたのは、これとは別の、より大きな蛍光灯を支えるほうの板になります。(この写真の左右端にあるネジで、その板を固定する感じに連結する)

 

こちらも多少は汚れていたので軽く拭いておきます・・・

濡れたティッシュで拭く程度

見ての通り各種パーツやケーブル等がゴチャゴチャしているため、水洗いなどはせず多少ティッシュで拭く程度の掃除にとどめておきました。(もともと、それほど汚れてはいなかった)

 

快適な蛍光灯はすばらしい・・・

というわけで、安定器の交換によりブーンという音もしなくなりちゃんと使えるようになりました。

我が家では、家の中の照明のうちキッチンの蛍光灯はトップクラスに使用頻度が高いため、これが異音を発せず普通に使えるようになったのはかなり快適です。(これが普通なのですが・・・)

 

今回、安定器そのものがキッチン蛍光灯のものとシーリングライトのものとで変わらない、ということがわかったのが収穫だと思います。

今回は家にあってほぼ使っていないシーリングライトから部品をいただきましたが、もし次壊れても、古めの(インバーターではない)シーリングライトをどっかから調達してくればまた延命ができそうです。

見た目は変わらないけど異音がしないことがこんなに快適だとは・・・