はてなの新しい機能に、AIが自動で本文からタイトルを作ってくれる、というのができたみたいで、操作としてはボタン一つ押すだけ、という楽さだったので試しに使ってみました。
このあたりのボタン配置やオペレーションのセンスは良いと思うのですが、果たして肝心の中身は・・・というのが今回のお話。
サンプルとして使ったのは、こちらのカビキラー白のモデルチェンジの話。
自分がつけたタイトルは上記の通りだったのですが、記事内容からAIが作成してくれたタイトルは次の通りです。
いやぁ・・・なんというかね。
元のタイトルの評価はさておき、提示されたこの9つのタイトル、自分にはどれもこれもひどくつまらなく見えてしまいます。こういうタイトルだと目に入ったときに多くの人は何らか刺激を受けて、読んでみたいと思ったりするんですかね。
それでPVが増えるのだとすると、自分の感性では永遠にPVが稼げる記事を書けそうにありません。。。
人間のSNSの水準をAIがどう見ているのかという試金石?
それにしてもひどいのが3つめのカテゴリ「ソーシャルメディア向けタイトル」で、これはどういう意図なんですかねぇ。
人間たちのソーシャルメディアはウソもミソもクソもごった煮で、言葉のインパクトだけでOK! 語感だけで中身は意味なんてなくたってOK! みたいな意図なんですかね。
AIが人間たちのSNSをそういう目で見ているんだ、と思うとおかしさと空恐ろしさがこみ上げてきますが・・・
逆に、マジメに作成してこれだとすれば、AIというかエキスパートシステムと呼ぶことすらおこがましいレベルです。
「ノズル10本分を一度にスプレーできる!」って何だよ?って感じ。何らかの比喩か、新世代の詩的表現なんですかね。意味がわからないよ。
いや、もしかして「それほどまでに、オマエの書いた文章はわかりづらいんだよ」という嫌味?
何にしても「新型カビキラー白、手の濡れを解消!」なんて書いてないわけだし、「使い心地を徹底レビュー!」もしていません。(そんなことを意図した記事じゃあない・・・つもりなんだけどなぁ)
さすがにやってないことをタイトルにする気はないので、残念ながらAIタイトル君の活躍の場はないし、この地平線の遙かナナメ下を行くクオリティでは当面試してみる価値はなさそうだなぁと感じます。
もし他の方が「これは役に立つ!」と言っていてガンガン活用しているのであれば、自分の文章作成能力に問題があるか、感性や感覚に一般と大きな隔たりがあるんだなということで、いろいろ諦めるしかありませんが。。。
あまりにひどすぎる結果だったので、もしかしたら偶然ハズレ(苦手な内容)に当たった可能性もあるということで、他にいくつかサンプルを使ってAIタイトルを生成してみたいと思います。
サンプル2としてエアコン防虫アダプタの記事
2つめとして、これまた少し前に書いたエアコン防虫アダプタの記事。
自分の作成したタイトルは上の通り非常に長ったらしいものだったのですが、これをAI様に考えてもらうと・・・
こうなりますた。
う、うーん。
なんだろうこれ、、、よく聞く
・多くの人が「楽に○○できるテクニック」とか「○○法」「対策」「解決策」を求めている
という話そのまんまを素直にタイトルにした感じですかね。
ドレンホースの交換もしてないし、エアコントラブルの話もしてないし、心地よい風を家に取り込むなんてひと言も書いてないと思うんですけどね。
それにしても、、、AIはどんだけドレンホースを交換したいんだろ? 自分でエアコンを取り外した経験からすると「簡単な方法でドレンホースの交換」なんてできそうにないんだけど、、、実はできるのかな?
(ググると、例によって「ドレンは定期的に交換が必要で、やってないと問題大ありですよ、自分でやってみましょう、でも難しそうなら業者に頼みましょう」みたいな脅しと煽りと誘導のアフィサイトばかり)
サンプル3 ソロもんでも食洗機使うってどうなの?的な話
続いて3例目。
引っ越し先で既設の食洗機を撤去するか、撤去せず活用していくか(いけるか?)みたいな話だったわけですが、このタイトルをAIに考えてもらいます。
結果はこのとおり。
いやー、記事を書いた本人からするとだいぶ方向性というかベクトルがズレている感じはするのですが、、、今回は明らかな虚偽はないかな??
ただ、例えば2つめの「ルーチン的な生活を取り入れつつ部分的な引っ越し生活」って何だよ?って感じはしますが。
意味がわからないよ。
上のカビキラーの「ノズル10本分~」云々の例もそうですが、
・AIといっても言葉の意味や使い方なんてまったく理解していない
ということがよくわかります。
あれ? 最近のAIがすごいっていうのはそういう、言葉の意味や概念を理解して即した文脈で使うことができるようになったからじゃなかったっけ?(違うのかな?)
サンプル4 この文章からタイトルを生成(回帰)
最後にこの一つ上の項目までの記事を書いた段階の文章をもとに、AIにタイトルを生成してもらいました。
その結果がこれ。
いやー、、、もはやどうにもなりません。
なんでもビックリマークとかハテナつければいいってもんじゃないのでは?
いくつか本当にひどいのが混じっていて「AIの方向性にズレが」とか「1日30個!話題のモデルチェンジ」とか、もうなんなの?って感じです。
有料サービスなのでもう少し地味な障害解消をしてもらいたいところですが、この会社も年数が経って承認欲求モンスターみたいなのが開発に入り込んでしまい、そんなのは自分の仕事じゃない、目新しい、注目を浴びるようなものしかやらない、みたいな感じになってしまってるんですかね・・・。
というわけで、新機能は実用性というよりおちゃらけ要素(?)が強くて、ちょっと自分の期待とは違うものだったという話でした。