ふれふり!

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引ソロ家探し(その71 HC日記 既設エアコンのカビ取りをしてみた)

国土交通省サイトより(加工済)

家探しの話の続き。今回が71回目。

 

購入した家は中古住宅だったので現状渡しでしたよ、という話で順次リフォームやハウスクリーニングを進めています。

 

今回はエアコン掃除の話です。

前の所有者が各部屋に取り付けたエアコン計4台をそのまま引き継いだのですが、クリーニングなどされておらず、自分でやることになりました。

 

実は昨年からリビングと和室に設置されたダイキンの2台を掃除したのですが、中を見てしまうととてもそのまま使う気にはなれませんでした。(カビがヒドい)

 

ダイキンについては写真はとってあるのですが、記録は未作成です。(そのうち時間ができたら書くかも。)

今回は洋室にあったシャープのエアコンになります。

2010年モデルなのでもう14年モノになる

 

思ったよりカビはなし、その代わりにホコリがすごい

順次分解していったのですが、印象としてはカビよりもホコリが多いという感じです。

ダイキン(2017年モデルx2台)はホコリよりもカビのヒドさが気になったのですが、今回のシャープ(2010年モデル/2018年業者によるクリーニング記録あり)ではカビよりもホコリのヒドさが気になりました。

フィルター周りだけではなく、電気系統とかその他、内部全般がホコリだらけというか・・・

エアコンの分解清掃は過去に数台やっていますが、熱交換で使われるフィンがこんなにもホコリで汚れているのは初めてです・・・

カビはダイキンに比べればかわいいもの、一番カビが目立つ場所でこの程度

ただしエアコン全体がホコリまみれ

フィンにここまでホコリが堆積しているとは・・・

 

ちなみにこのホコリ、浮いているように見えて実際は微妙に湿気ってフィンと強固に絡み合っているのか、掃除機では吸えませんでした。

掃除機で吸ってみたけど全然吸えない

クイックルワイパーで表面を優しくなぞると多少は除去できましたが、全部は取れないなぁという感じ。(細かいホコリが奥に入り込んでしまう感じだったので、ほどほどにしてやめた)

自動フィルター掃除機構があるせいで分解が一手間増える

一般的にユーザーが掃除することになっているエアコンの薄いフィルターですが、このモデルではその手間を減らすための自動お掃除機能がついていました。

人はどこまで手間を惜しんで怠惰になるのか・・・と思いつつ、今から14年前の2010年で既に自動お掃除機能ってついてたのか、と驚き。(エアコンにあまり興味がなくてトレンド的なものをまったく知らなかった)

 

お掃除機能は

・モーターが回ってブラシが回転し、フィルターの汚れを物理的にこそぎ落とす

という単純な仕組みなのですが、それを実現するための機構が本体手前側にあり、信号ケーブル類などもそれなりに外さなくてはならないので、ノーマルのエアコンよりは分解が大変でした。

また、プラスチックの骨格に電気回路がネジ留めされているため、掃除をどこまでやるかにもよりますが、徹底的に掃除をするならかなり複雑な分解、組み立てが必要で大変そうです。

今回はこのあたりの面倒な部分は

・掃除機で吸い、ブロワーで吹いてホコリを飛ばす

という程度にとどめました。(なので、電気回路は最低限の分解しかしていません)

 

シャープはダイキンなどと真っ正面から性能勝負ができないのか、このほかプラズマクラスター生成器など余計な(?)ギミックを組み込んでいて、そのおかげで結構複雑な造りになっています。掃除も大変だし、こんなに複雑では修理の人も大変なのでは?と思います。

複雑な挙動の扉自動開閉用モーターが組み込まれていて丸洗いできないフロントパネル

取り外したお掃除ユニット。真ん中の筒の中にブラシが入っているがホコリがすごい

 

実際の清掃手順と、やらないほうがいいこと

熱交換フィンについては次の通り掃除しました。

 

スチームクリーナーで温めつつ汚れ落とし

 ->なんかあまり落ちない・・・

アルカリ洗剤をスプレー塗布、その後スチームクリーナーで洗い流す

 ->だいぶ汚れが落ちた

物理の力(低圧洗浄機)で洗い流す

 ->ほぼピカピカに

カビキラー白を塗布、その後スチームクリーナーで洗い流す

 ->変な匂いがなくなるが代わりに塩素臭い感じに・・・

物理の力(低圧洗浄機)で洗い流す

 ->終了

 

うーん、スチームクリーナーはなんかあんまり落ちてない印象ですね。

高温なので油汚れとかには強いんですが、こういう水回り(というか湿気周り?)には合ってないのかも。カビも・・・50度の熱90秒で死滅すると聞きましたが、スチームを同じ場所に90秒当て続けるというのは難しい(ワイドに噴射するとスチームが奥まで届かなそう)。

スチームクリーナーを売る側は「エアコン清掃に」みたいなこと言ってるみたいなんですが、これ本当に落ちてるのかな・・・

高圧洗浄機(低圧洗浄機)と違ってホースが蛇腹状なので、後ろのほうも掃除できるというメリットはあるんですけどね。

 

なお、エアコンを今後も使う予定の人はアルカリ洗剤、カビキラー白は使用しない方がいいと思います。アルミのフィンには良くないらしいので。

今回のうちのシャープのエアコンは、実は1回も電源を入れずに交換してしまう予定でした(実際、この日はじめて電源を入れた)。ただ、この部屋のリフォーム作業が延々と先送りになってしまっていて、それにともなってエアコンの交換も先送り。どうせ交換するなら壊れても(劣化しても)いいからとりあえず分解して洗ってみるか、というのが今回の掃除の動機です。

 

細かいところは綿棒で(目立つところだけ)

あ、そうそう、取り外したプラ部品ですが、ブロワーでホコリを飛ばしていたところ、やはりこの写真左のように黒いカビのツブが結構あって(当然ブロワー程度では飛んでいかない)、できる範囲で掃除しました。

矢印の先端にある綿棒でカビを取る

具体的には綿棒の先端にカビキラー白を塗布して、その状態でカビを取っていきました。目立つところだけですが・・・(本当は丸洗いしたいけど、回路を取り外す面倒さに負けた)

 

適当な養生とダダ漏れになる汚水

養生はマスカーを使って、ふだんよりはちゃんとやりました。壁紙も交換する予定なのでいいかなって思ったのですが一応。

フィンを洗った際の水はドレンから室外に流れるのですが、吹き出し口やシロッコファンの洗浄をすると犬がヨダレを垂らすみたいにダラダラと水が室内に落ちてくるので、このように長いマスカーを使ってUの字状(横から見たとき)にして、その汚水を受けるようにしました。

頼りなく見えるけど、多少水が落ちる程度なら問題なく受けられる

先端には先日の窓ガラスフィルムを梱包していた長い筒を使い(マスカーはホチキスで数カ所固定)、それを針金ハンガーを利用して吊り下げる感じにしました。

左右に傾斜を付けて、低い方の下に大きめのたらいを置いて最終的な水受けとしました。

(とはいえ、不安定であるのは間違いないので幅広なたらいをいくつか下に並べておいた方がいいかもしれない)

 

できあがりと素人掃除の限界

仕上がりはこんな感じです。

フィンのホコリがなくなった

吹き出し口もかなりサッパリした感じ

目に見えるところはかなりキレイサッパリしたところで満足・・・といいたいところですが、奥のほうとか見えないところはどれだけ汚れているのか、考えるとウンザリしてきます。(見てないけどドレンパンとか、水が流れるあたりはカビとかひどそう)

 

・・・と思って、念のため吹き出し口からハンディモップを奥まで差し込んでゴシゴシやってみると・・・

使い捨てのハンディモップを奥まで突っ込むとやはり・・・

やはり黒い汚れがつきますね。

いくら手前からカビキラーや低圧洗浄機を使ってキレイにしたつもりでも、奥の方全部には届いていなくて、落ちていない汚れが残ってしまっているってことです。

(しかも、吹き出し口からハンディモップが届く範囲でこのザマなので、モップが届かない場所は汚れがもっと残ったままのハズ・・・)

 

とはいえ、これ以上やると収集がつかなくなりそうなので今回はこれで終了です。

 

 

乾燥作業

これまで洗浄後は普通に組み立ててエアコンのクリーニングモードみたいなのを動かして乾燥させていたのですが、今回は初めて使った低圧洗浄機のおかげでジャバジャバと水がかなり周囲にハネたので、まずは外からサーキュレーターで乾かしました。

段ボールでタワーをつくり、最上段のサーキュレーターの最強モードで外から乾かす

その後組み立てて、2回ほどクリーニングモード稼動。内部を完全に乾かします。

 

分解、組み立ての注意点

面倒だったのはプラズマクラスター回路の取り外しです。ケーブルを本体から取り外すのが本来なのでしょうが、途中でロックタイで固定されていて面倒そうだったので、このようにぶら下げた状態でネジを外して回路をプラスチックから取り外しました。(回路からプラスチックを取り外した、といったほうが正確かな?)

プラズマクラスター回路は吊り下げたままネジを回して取り外した

 

あとは、配線が多いので取り外す場所の、元の状態の写真は取っておかないとあとで困りそう。特にこういう「コネクタやケーブルが何かツメのようなもので抱え込まれて固定されている」みたいなのは、何がどうなっているのかあとで元通りなおすのは(元の写真がないと)難しそう。

ケーブルがゴチャついている