ちょうど1年ほど前の2021年6月に、固定の光回線を楽天ひかりに変更しました。
申し込んだのは3月だったのですが工事が6月になって利用開始も6月に・・・ヒドい! みたいなのがそのときの内容です。
そこからちょうど1年経過して料金が上がる(今回の場合は無料から有料になる)ので、
・3年契約の残り2年をそのまま利用するか(解約金が0円になるまで)
・解約金1万円を払って他社に乗り換えるか
検討することにしました。
楽天は光コラボ
楽天ひかりは表だってPRしていないようですが、仕組みはその辺にたくさんあるごく普通の「光コラボ」の一つです。NTTの回線を利用したサービスですね。
まず現状ですが、料金はこんな感じ。
ざっと他の会社を見たところ、この税込み4180円(マンションプラン)というのは多数ある光コラボの事業者の全体(平均)から見るとやや安めになっているようです。
解約金1万円を残り2年24回くらいで割るとひと月400円ほど。4180円から差し引くと残り2年を毎月3800円くらいで利用していくことになります。悪い値段ではありません。
なのでまぁ別にそのまま継続してもいいのですが、そういう感じで「まいっか」とダラダラ契約を続けて7年くらいauひかりのまま正規料金を垂れ流し続けたのが前回の契約だったので、今回はやってやるぞと(?)調べ始めました。
(あとは、最近の楽天のサービス縮小による「収穫期モード」に嫌気が差しているというのもある)
楽天ひかりの回線品質
・・・と、移転先を調べる前提として、現状の楽天ひかりがどうなのか? という話。
料金以外の比較項目としてまず回線品質があります。
原因は不明ですが、楽天ひかりはときどき接続が切れることがあるんですよね。数秒から数十秒待つと回復してしまうためサポートに連絡することもできず多少困っています。
昔のダイヤルアップ接続のように、初期のネゴシエーションが数十秒かかっている、みたいなイメージです。
一方、楽天側のサーバが障害を起こして長いこと使えなかった、みたいなことはなかったと記憶しています。
以前使っていたauひかりは落雷や機材故障?時の障害発生(停止)が多く、また復旧も数日から数週間かかったこともあるくらい遅く、一方楽天の使っているNTT系回線は何度か災害による障害はありましたが、復旧は早い印象があります。
というわけで、トータルで考えると回線品質からすれば
1.auひかりには戻したくない
2.NTT系の別の会社でもいいかな?
という感じ。
楽天ひかりの回線の速度
回線品質のうち、回線速度も選択基準に入ってきますが、うちの場合はもう最初からどうでもいいレベルです。
とはいえ、これは楽天が悪いわけではなく、集合住居(建物内のメタル配線)の制限でこれ以上は望めないらしく、我が家では速度での比較は無意味な感じ・・・
光コラボ内の事業者変更のメリットやデメリット
楽天ひかりは前述の通りNTTの回線を利用した「光コラボ」という仕組みのため、光コラボのまま他社に変更(事業者変更)することができます。
イメージとしては回線はそのまま何もいじらずに、登録窓口になっているプロバイダだけを変更する感じです。
この場合のメリットは、
・切り替えが即時のためネット切断日というものがない(らしい)
・通常2万円前後~の工事費がかからない
・工事がないので面倒な立ち会いが不要
・現状に何らかのトラブルがあり原因がプロバイダ側なら、変更することで改善の可能性有
ということです。
やる作業としては会社内での設定変更だけみたいなので、ONU(端末装置)も多くの会社ではそのまま継続して使えるようです。
ただし、この事業者変更の場合は
・キャッシュバックなどのキャンペーンがほとんどない
ようなので、料金的なメリットは少なそうです。
うーん、だったらそのまま3800円/月くらいで使い続けた方がいいのかな?
なお、うちみたいな建物上の制約がない場合の話ですが「同じコラボ光でもプロバイダによる速度差はある」そうです。
これは量販店で聞きかじった情報ですが、プロバイダによる速度差というのは相当あるらしく、それもユーザー数や使い方に影響を受けるので、たとえば初期の頃は非常に早かった会社が今では激遅になってしまっているとか、今はGMOが早いとか、ただそれもいつまで続くかわからないとか、なかなか速度を基準にした選択は難しそうです。
(以下、何回か量販店の話をしますが、D携帯電話の応援販売の人と話した際に聞いた情報です。)
数年単位で契約するのにも関わらず、当初選んだ条件(スピード)が短期間で満たせなくなってしまうというのはなかなかに厳しいモノがあります。
速度(反応)が大事なゲーマーの人は大変みたいです。
光コラボ以外への変更メリット、デメリット
仮に光コラボ以外のものに回線を変更する場合はNUROかauになりますが、うちの環境ではNUROがエリア外で選択できません。
auのほうは最近は工事費モリモリにして分割払い&同額値引きというスタイルで長期契約に誘導するスタンスみたいなので、キャッシュバックの額だけを見ていると結構痛いことになりそうで注意が必要です。
au回線への変更はキャッシュバックが5万円~とか多く、トータルの料金を抑えられそうなのは魅力ですが、前述の障害対応状況などを考慮し、今回は光コラボ内の事業者変更で条件の良さそうなところを検討していきたいと思います。
(あと、最近au系の携帯回線契約をほとんど行っていないためセット割引が受けられないという点もある)
楽天から他社へ移行する場合の費用、解約金
楽天から他社への移行は、
・光コラボ内の他社(フレッツを含む)の場合は事業者変更
・それ以外の場合は解約新規(光コラボ=解約、他社=新規)
となります。
楽天ひかりは3年契約になっているため、移行先がどこであっても今回のように12ヶ月前後で離れる場合は1万円ほどの解約金がかかります。
なお、今回楽天ひかりのキャンペーンで工事費は無料という条件だったので、それ以外の請求はありません。(ただし、最終月は日割りにならないので満額請求)
というわけで、この解約金に充当するためのキャッシュバックが1万円以上あって、それ以外に何かメリットがある会社を探すことになります。
あ、そうそう、これはフレッツに関する余談ですが、一般にフレッツ→コラボは転用と呼称するけど、コラボ→フレッツの場合は事業者変更らしくて、なんだかややこしいです。
ややこしい呼称はともかくフレッツも工事が不要な点はメリットですが、それを加味しても実際のトコロは月額料金やキャンペーンの状況が芳しいとはいえず、フレッツに戻る料金的なメリットは感じられませんでした。
前会社の解約金を負担してくれるソフトバンクひかり
前述の解約金について調べていくとソフトバンクひかりで
・SoftBank あんしん乗り換えキャンペーン
というものがあり、キャッシュバックとは別で上記の解約金を負担してくれることになっているそうです。
自分自身では調べてませんが、量販店で聞いた話では、
・新規の工事費無料をやっている会社は比較的多い
・時期によってはキャッシュバック額が多いことはある
ものの、
・他社の解約金を負担する系のキャンペーンをやっているのはソフトバンク系だけ
とのことでした。
(後で、時期によっては他社もやってるらしい、ということがわかるのだが・・・)
このキャンペーンは金額も大きく、上限が10万円となっています。
今回は実額が1万円ほどなので、確かに負担はしてくれるのでしょうが上限10万円からするとしょぼい額で、果たしてこのタイミングでこのキャンペーンに乗るべきか、思案のしどころです。(そもそも、高額の解約金or割賦金的なものを設定しているのはAirをはじめとしてソフトバンク系じゃないの?という感じもする)
これはイメージですが、最近出てきた5Gのホームルータを契約してみてイマイチで「こんなの使ってらんない」という状況になった場合に、多額の解約金(分割払金?)を支払ってでも固定回線に戻したい! みたいなときにこのあんしん乗り換えキャンペーンは輝いてくるような気がします。
(前述の量販店店員によれば、5GホームルータはDOWNはまぁいいとしてUPが遅くてゲーマーには使い物にならないらしいです)
うーん、どうしよ。
5Gはウチの周りだとまだ電波の入りがイマイチだし、サービスも競争が少ないのであまり安くもないんですよね。携帯とのセット割もデータ量の多いプランだけ適用、だったりするんですよね。
ソフトバンクひかりがテカテカと光っていた
・・・などと思いつつ探していくと、
Yahoo!BBを経由することで事業者変更でも新規と同水準のキャッシュバックキャンペーンが受けられる
ことがわかりました。
(これはソフトバンク本体ではなく代理店としてのキャンペーンのようです。とはいえ、代理店といってもYahoo!BBは傘下の会社のハズなので、ほぼ公式とイコールと思っていいのでは、つまりあやしくない、と判断)
前述の通り、一般的には
・事業者変更の場合はキャッシュバックがないorショボいことが多い
ので、これは貴重な機会だと思います。
幸い、携帯のほうもY!mobileを使用しており料金割引の適用が受けられそうなので、この
・ソフトバンクひかりへ事業者変更する
のを第一案として検討を進めることにしました。
余談ですが、ソフトバンクは以前「ひかりの道」とか言って自社整備を臭わせていたものの(実際CATV会社を買収したりして回線を引こうとしていた)、途中で頓挫したのか実際はこのソフトバンクひかりも「光コラボ」のひとつで、NTTの回線を利用しています。(幹線は自社なのかもしれませんが)
まぁ各家庭まで何社も回線を引き込むのは無駄なので(戸建ではそうなっているらしい)合理的ではあると思いますが、あぁいうイケイケの人の言うことを額面通りに受け取ってはいかんなと思いました。
その他の条件や付随する割引
こまごました条件は大量にあるうえ数ヶ月単位で変わっていくので逐一触れませんが、2022現在の固定回線の状況を総括するとこんな感じの印象。
・2年契約や3年契約が多く、最近では5年のものもある
・比較.comや価格.comといった比較サイト経由のものが(額も選択肢も)減ってきている印象
・代替として公式サイトやアフィリエイトが増殖、強化されている
・高額の解約金が携帯側で問題になったためか、工事費(設置費や撤去費)を高額に設定し割賦のようなかたちにし、解約金ではなく債務の一括清算という名目で事実上の縛りを入れているような会社(プロバイダ)もある
長期契約はちょっとねぇ・・・。5年契約で月額ずっと2千円にします!というような感じなら、それもアリかなとは思うんですけど、たぶんそれだとNTTに払う回線使用料だけで赤字になってしまうんでしょうね。
なお、携帯料金との組み合わせで割引が適用される例がありますが、これもイマイチになってきています。
・ドコモ光セット割
1Gまでの利用の場合は対象外なのでスルー
・auスマートバリュー
以前はauひかりとのセットだけだったけど今は事業者によって光コラボでもイケるらしい?
ただ1Gまでの利用の場合は対象外になったらしいのでスルー
UQならアリかも?
・ソフトバンク系
D/aと異なり2千円くらいの安いプランでも対象になってくるので活用できそう
といった感じで、最後は雑多な話になりましたが前述の通り
・ソフトバンクひかりに移行する(事業者変更)
という方向で、次は実際の手続きを進めたいと思います。