ふれふり!

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老親への1万円の仕送りが3万円に化ける話

よくある老後のイメージ?(政府広報より)

以前も書いたかもしれませんが、自分はソロもん(独身者)で子孫はおらず、扶養する相手もいません。

ですが、どっかの沼からゾンビのように這い出てきたわけではなく、両親が存在するし、幸いにしていずれも健在です。

 

というわけで、今回は雑談気味ではありますが、実家への仕送りの話です。

 

悠々自適な老後という幻想?

今の居住地から少し離れたところにある実家では世話になった老親が生活していますが、齢70を超えていてもはや仕事もしておらず、ボケーッとテレビを見ながらコタツでミカンを食べる、みたいな年金生活者になっています。(いや監視してるわけじゃないから知らないけど、話を聞く限り・・・)

正直、自分からすると、(今のところ健康で)自由な時間もありゼニカネに困っているわけでもないのに、そんな生活してていいの? 何かやりたいことの一つでもないの? という感じはするのですが、もう何十年も生きてきた結果がそれなわけで、そういう人間に今さら何か言ってもしょうがないのかなと思っています。

 

なんかこう書くと批判的な感じの表現になってしまうけど、時代や生き方が違うのでお互い理解できないのはしょうがないのだろう、という程度の話だと認識しています。

 

また、これは実際に年齢を重ねていくと自分自身もうっすらと感じるのですが、じょじょに生物としてのエネルギーが減ってきます。

身体の具合も少しずつ悪くなって、それと同時に何かやろうという気力が身体の中から減ってくる(湧いてこない)、というのもあるのかもしれません。

 

そして、あと何年生きられるか・・・健康でいられる時間はどれくらいなのか・・・などと考えると、今後は「不快なものを取り除いて、快適な状態で日々を過ごす」というのが彼らにとっての最適解なのかも、とも思います。

 

どうして仕送りをするのか?

それはさておき、そんな生活をしている老親ですがネットは使うし、スマホは使うし、近所のスーパーが導入したQRコード決済も使います。

 

以前ソロもんの家計簿で書いたのですが、通信費やIT系のものについてはすべて自分が契約、負担をして老親が利用する、という形態をとっており、実質的にはこれが親に対する仕送りだと思っています。

 

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今回冒頭に書いたとおり特に老親が経済的に困っているというわけではなさそうなのですが、まぁ子供として育ててもらった割に「彼らからみて良い子」だったわけでもないので、存命中にできる範囲で(僅かではありますが)支援はしておいたほうがいいかな、というスタンスです。

(かといって、親孝行旅行に連れだそうとか、そういうところまではやるつもりはない。そもそも両親とも旅行が好きではないのか、子供の頃から家族旅行の記憶はほとんどないんですよね・・・)

 

なお、困っていないとは言っても両親は地主でもないし単なるサラリーマン世帯で特に何か成功したわけでもないため、経済的に豊かというわけではありません。

ただ単に、特にやりたいこと(他人にやってもらいたいこと)もなくテレビを見ているだけなのでゼニカネを使わないという話です。

金融資産といえるようなものは、たぶん今住んでいる古い戸建1軒だけじゃないかな・・・

 

現金ではなく知識や情報を仕送りする

仕送りというと「現金を送る」というイメージが一般的ですが、自分の場合は直接現金のやりとりをするのではなく、上のリンク先家計簿内に記載したように通信費の契約を代行して支払いを肩代わりしていくかたちとをっています。

これをすると、少ない支出で数倍の現金を送ったのと同じ大きな効果が得られることがあります。

 

現金3万円を仕送りする場合と、携帯&固定回線料金の契約を代行する場合とを比較するとこんな感じです。

 

毎月3万円仕送りし、それをもとに本人たちが電器店で契約、その通信料に充てた場合

老親

・現金3万円の入金/月

・携帯料金2回線(正価の機種代込み) 2万円/月の支払い

・ひかり回線(ルータ代込み) 1万円/月の支払い

・電器店の店員にわけのわからない説明をされてそれを聞くストレス

・契約の手間がかかる

自分

・現金3万円の支出/月

 

自分は現金を3万円出すだけで他に手間はかかりませんが、仕送りした3万円はそのまま携帯会社に垂れ流しされていく感じになります。

 

今回のように契約の代行をするかたちでの仕送りをした場合

老親

・入金、出金は0円

・何もせず手間無く携帯やネットが利用できる

自分

・携帯料金 5千円/月の支出

・ひかり回線 5千円/月の支出

 

自分は現金で1万円出すとともに、契約手続きを代行する形になります。

ただし、手間のかかる契約手続きについては自分自身の契約と同時に行えば、手間はほとんど増えません(せいぜいサインの回数が増える程度)。そして、家族割的な割引の適用を受けられ自分自身の料金も抑えられることもあります。

2回線で5千円といった安いプランでは(通信可能量が少ないなど)利用に多少の制限も生じますが、あまり外出もしない高齢者の場合は家のWiFiへの接続が多く大きな問題にはなりません。

さらに、タイミングややりようによっては、キャッシュバックや特典などがついてきて1万円からさらにコストを下げることも可能になります。

 

こういう感じのやつ。

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メリットだけではなくデメリットやリスクもありますが、次のようなことくらいで、あまり大きな問題はなさそうです。

・機材のトラブルや問題が生じたときにサポートをする必要がある

・操作ミスや健忘などにより回線を使った与信枠が使用される可能性がある

 

与信枠というのは、回線を利用した支払いで、最終的に携帯料金と合算して請求されてくるものです。

たとえばドコモであれば「d払い」というのがあり、先に使ってしまったぶんをあとで携帯料金と合算して請求される、という仕組みがあります。

このあたりは「親の知らない間に子供が勝手にゲームに課金してしまった」みたいな話と似ているかもしれません。大人なので子供よりは分別があるだろうという点と、回線で利用できる額には3万円とか5万円といったかたちで上限があることが多いので、リスクは抑えられます。

(MVNOなどの回線であれば、そもそもその回線にこうした与信枠がなくて物販購入などをする仕組みがないかもしれない)

 

そのほかの仕送り

仕送りという点でいえばこのほかに、たとえば備蓄用品をシェアすると言ったことも考えられます。

以前自分が購入した防災用簡易トイレですが、30個入りだったため一部を渡しました。備蓄用の水だとかアルファ米、カップ麺といったものも同様で、多すぎるものを分けたり、多めに買って単価を下げるといった方法をとれます。

これらに共通するのは「必要だけど、個人の好みはあまり関係が無い」ということですね。携帯回線がこの会社じゃ無きゃイヤだとか、アルファ米はこれじゃなきゃ、という話は聞いたことがありません。

 

そのほか、契約関係でいえば電気やガス、固定電話といった昔からの契約は名義が老親のままになっているため、自由に会社を切り替えてコストを削減する、ということができていません。

 

これらは以前確認したとおり、通信費に比べれば料金的な削減効果は少ないのですが、、、

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それでも多少は下げられるし、将来的的な解約の手間などを考えると、名義を変更しておいたほうがいいのかな、という感じがしています。

 

高齢者の携帯料金に関する余談

上で例に出した携帯料金などは本当に感覚でザックリです。

自分で書いていて途中から、え、そんなにするの? いやさすがにちょっと吹かしすぎじゃない?という感じもしたので、実際に2022年9月現在のドコモで正価シミュレーションしてみました。

すると、なかなかにいい感じの額になっています。(さすがに光のほうはもう少し安いようですが)

正価だと携帯9175円、固定6270円という感じらしい

同じ会社で割引を効かせて、9千円x2回線+6千円で合計すると24千円くらいですね。

結構いい感じの値段。

携帯のほうは2年で端末を返却する条件でマイナスが入った結果の額なので、それを買取とする場合は2年間で35千円、月額にすると1500円くらい増加し1回線あたり月額合計1万円を超えてきます。

ここに留守番電話やらドコモ光テレビのようなちょっとしたオプションを(店員に言われるがまま)付け加えていくと、携帯2回線+固定回線で合計3万円というのはある程度リアリティのある額かなという感じです。

 

いやいや、こんな正価での契約なんてしないでしょ?と思うかもしれませんが、総理大臣が携帯料金の値下げを訴えたりしてだいぶ選択肢が増えた状況のなか、いまだこうした高額の契約をしている人がたくさんいるのです。特に高齢者世帯は。

これは「一括○円」といったキャンペーンやMVNOを利用してコストを削減している人からすれば信じられないことかもしれませんが、ドコモショップなどの店頭に行って耳に入ってくる客と店員との会話を聞いていると納得いくと思います。

(大半の人は、ややこしく頻繁に変わる料金体系をいちいち調べて比較するなんて面倒でやってられないとか、そもそも複雑すぎて理解が追いつかない、といったことになっているのだと思う)

 

まとめ

そんなわけで、そのうち書こうと思っていた自宅+実家をまとめた通信コストの削減が実質仕送りだよね、という話でした。

今これを書いているのは、ちょうど契約見直しのタイミングだからでして、また具体的な内容について書くかもしれません。