ふれふり!

素隠居してお菓子。そして興味がないことは無駄なく。

電気代高騰の解決策はありませんか?(規制料金を使う)

いくら孫さんでもショボい解決策しか提示できない

 

電気代高くなって困るよね~という話から、どうして?を経由して

「燃料費調整額の上昇を削ってなんとか費用を抑えよう!」

という話までがこちら。

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「削って」というのは具体的には東京電力の規制料金(従量電灯B)への切替するわけですが、今回は実際の手続きを行います。

 

最初に、今契約しているソフトバンクでんきからの移行にどれくらいのハードルがあるか、デメリットがどれくらいかを確認します。

 

ソフトバンクでんきは違約金等を当面のあいだ請求しないらしい

現在契約しているソフトバンクでんき(おうちでんき)に切り替えたときに、キャンペーンの適用などがあった条件として

・1年以内(未満だったかな?)の解約は違約金3000円

・1年ごとの更新契約で、更新月以外の解約は解約事務手数料550円

という費用が提示されていました。

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ただ、急に燃料費調整額の上限を撤廃したことにソフトバンクでんき側も後ろめたさがあるのか、当面は請求しないとしています(Q&Aほか)

2022.09頃から手数料だけじゃなくて違約金も請求しないらしい
(当面のあいだ請求しないだけで請求権は時効まで保持し、会社が本当にヤバくなったらなりふり構わず請求してくるソフトバンククオリティ?<-疑い過ぎ)

 

急激なエネルギー料金の値上がりというのは世界情勢によるものでソフトバンクの都合ではないし、仮にそうだったとしても約束は約束なので、当初これは支払ったうえで他社へ移行する検討をしていたのですが、、、まぁ請求しないと言ってるものは払う必要がないわけで、3550円得した感。

 

ワイモバイルのでんき割などがなくなってしまうが諦めるしかない

ソフトバンクでんき+Y!mobileで、携帯1回線あたり110円の割引がありましたが、それが東京電力との契約の場合は適用されなくなります。家族が多い人は悩みどころかもしれません。

また、従量料金1%オフというのもなくなりますが、月額1000円2000円といった増減に比べれば些末な額といえます。

 

同じ東京電力でも新料金プランもあって、そちらであればガスとのセット割などもあるのですが、従来の規制料金プランでは何もありません。

規制料金というのはそういうものなので仕方ありません。

 

ではさっそく手続きに進みます。

 

準備書類

次の2つがわかるようにしておきます。

・供給地点特定番号(契約書などから)

・現在の会社のお客様番号(同上)

 

現在の電力会社(今回の場合はソフトバンクでんき)への事前連絡は不要で、いきなり新たに契約したい会社(東京電力)に申し込みをすればOKです。

(注:後述しますが、実は今回の従量電灯Bへの切替の場合、「事後」にソフトバンクでんきにも連絡が必要でした)

 

東京電力に電話(17分)

WEBサイトで契約するつもりだったのですが、従量電灯Bの契約受付は電話でしかやっていないと表示されて進めなくなってしまったため、仕方なく電話します。

規制料金への切替は電話のみ

自動応答音声でプッシュボタンを押します。

2 ->オペレーターへ

1 ->新規・移行

3 ->他社からの切替

という順番。

14:55-「混み合っております」アナウンス

 

うーん。繋がらない。

まぁ年末だし、同じように規制料金へ戻したいという人が殺到しているようなので当然かもしれませんが、つながりません。

 

だいたい10分強くらい待って、オペレーターの人が出てくれました。

待ちますが、楽天やドコモに比べればずっと早いですね。

 

今回の件とは全然関係ないけど死ぬほど待たされた楽天ひかりの工事のときの話・・・

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いろいろゴネられて拒否する方向に持って行かれるのかと思ったのですが、まったくそんなことはなく、電話応対は非常にスムーズに進みました。

だいたい次のような感じで必要な事項だけ5分くらい話して手続き終了。

1.従量電灯Bへの切替をしたい旨伝える

2.供給地点特定番号と住所等で本人確認

3.切替日が提示される

4.従前の電力会社への連絡事項を伝達される

5.その他質問等の応対

 

世間話的なことをしたり、その場で判断を求められることもないので、電話が苦手な人でも大丈夫かと。(メモ用紙とペンだけは控えておいたほうがいいかも)

 

結果としては

a.ほぼ10日後の1月9日からの切替になる(我が家は従来から8日〆のサイクル)

b.契約はこの電話で完了となる

c.紙の契約書類は送られてこない

d.支払い手段は後日SMSで通知が来て自分で登録する

e.支払い登録がちゃんとされない場合は請求書を郵送する

f.WEBサイト登録も切替後に自分で行う(IDやパスワードは送られてこない)

g.アンペア数の変更を希望する場合は、契約切替が終わってから改めて申し込む必要アリ

 

という感じで、携帯電話番号とSMSを活用して手続きを進め、必要なもの(支払い手段の登録や使用量チェックのWEBサイト)はこちらで手続きする、という非常に効率的な仕組みになっていました。

電気設備が建物と紐付いているためか、運転免許証の番号だとか顔写真だとか、そういう感じの本人確認プロセスがないんですよね。これはオモシロいというか新鮮。

 

なお、固定電話の場合はSMSとか送れないと思うので、電話番号の登録は携帯がいいのかもしれないです。

(c.f.g.はこちらから聞いて答えてもらった内容です)

 

てっきり電話でしか受け付けないと言いつつ、その受付というのも「申し込み書類の請求受付」だけで、後日紙の申込書が送られてきて返送してうまくいけば2月から、ダメなら3月くらいからの切替か、、、と思っていました。(色眼鏡で見ているわけではなく、旧来型の企業では結構そういうのが実在した)

自分のイメージだと、東京電力って恐竜みたいな旧態依然とした会社という印象があったのですが、だいぶイメージが変わりました。

 

ちなみに、新たに東京電力と契約するというイメージだったので最初に「新規で・・・」と言ってしまったのですが、「他社から移行」は新規とはまったく別扱いなのでハッキリ「他社から移行したい」と言った方がいいみたい。

 

で、規制料金への移行にあたり注意点があったので次に書きます。

 

従来の電力会社へスイッチング廃止の申請手続きが必要

一つだけ作業が必要で、これが面倒なのですが

従来の電力会社へ連絡して「電気事業者の切替に伴うスイッチング廃止の手続き」を依頼する

必要があるとのこと。

※スイッチングについて少し調べましたが、実務上必要ではあるものの今回の契約には直接関係なかったのでここでは省略

 

これはENEOSとか東京ガスなどの新電力同士の会社変更では不要なのですが、東京電力の旧来型の規制料金のプランに戻す場合には必要なんだとか。

うーん、連絡不要って書いてあった気がするんだけどなぁ・・・

 

と思ってあとで確認したところ、

確かに書いてあります。

 

なので、しかたない、、、ソフトバンクでんきに電話します。

 

ただ、上の書きぶりだとなんか東京電力以外だと規制料金に戻す場合も連絡不要な感じがしますね。

「東京電力の規制料金」だけが特別なんだろうか。。。

 

 

なお、これも文章の読み方ですが

「切り替え後に」ソフトバンクにご連絡

とあるけどこれは

「切り替えの申し込みを東京電力にした後に」ソフトバンクにご連絡

という意味です。

実際に電力会社が切り替わったあとに、という意味ではありません。

東京電力の人はこれが終わらないとちゃんと切り替えができないみたいなことを言っていたので、自分は東京電力との電話を切ったあとすぐにソフトバンクに連絡しました。

 

ソフトバンクでんき(従前の会社)へ連絡(7分)

連絡・・・できればサイトかチャットでやりたかったのですが、、、解約扱いになるのでサイトでは手続きできなさそうだったので、0800のお問い合わせ窓口に電話しました。

こちらは以前かなり待たされた記憶があるのですが、今回は待ち時間3分程度で比較的すみやかに繋がりました(とはいえ平日15時過ぎなので・・・)

プッシュボタンは2段階くらいだったかな? ちょっと覚えてませんがそんなに複雑じゃなかった気がします。

 

こちらでは

・東京電力の従量電灯Bへの切替を申し込みを終えて、東京電力の指示で電話している

・「電気事業者の切替に伴うスイッチング廃止の手続き」を依頼したい

・日付は1月9日(東京電力に言われた日付)

と伝えたところ、スムーズに進みました。

 

こちらは

・お客様番号

と住所等で本人確認。

その後、受付終了を伝えられて何かあったときの連絡先電話番号の(登録してある番号で良いかという)確認があり、了解。

特に紙の書類なども必要なく、この電話で手続き終了とのことでした。

 

冒頭に記載したとおり請求しないことになっているからか、違約金などの説明などもなく拍子抜けするほどあっさり終わりました。

 

 

ソフトバンクでんきには申し訳ないことをしたけど毎月千円くらいは安くなったはず

最近は控えめになったようですが、ソフトバンクと言えば時には実弾を用いるくらいの勢いでのなりふり構わぬ引き留めをするイメージがあります。

が、今回は何もなく普通に手続きが進み、非常に違和感を覚えました。(いやそれが普通なんだが・・・)

 

可能性としては

1.もはやゴリゴリに攻める(後発の)立場じゃなくなったので最近は引き留めをしていない

2.でんきは引き留めをしていない

3.規制料金に移行する人には話しても無駄なので引き留めをしていない

4.でんきは燃料費調整額の上限を撤廃してもなお赤字なので解約してくれたほうがうれしい

くらいが考えられますね。

 

個人的には4かな?って感じがするのですが、どうなんでしょう。

 

新電力って代理店業に近いところがあって、自分で電力調達まで担えない限り利幅は少ないんじゃないかと推測してます。

なので、参入はしたものの今回の件でリスクが高い「ハイリスクローリターン」な事業だとわかって、ソフトバンクでんきは尻すぼみになっていく感じがします(NTTの代理店化している「ひかりの道」と同じで、ぶち上げたけど結局メインになるほどの投資はせず、他社の事業に1枚噛んである程度の利益を吸う、みたいな)

 

1年は契約を続けるつもりだったのに申し訳ないことをしましたが、背に腹はかえられないので、また会う日まで~、という感じです。

(ソフトバンクの電話の人も「また機会がありましたらよろしく」と言っていたので、そのうちまたお世話になれるのではないかと・・・)