毎日チェックしているわけではないのですが、ときどきエコ電気アプリを見るとこれまで見たこともないような金額が表示されていてビビります(表示されているのは予測額なので毎日変わる)。
いやー、電気代が1万円超えるとか、大家族が夏場にエアコン使いまくって家計を管理するオカーチャンが激おこぷんぷん、みたいなネタの世界にしか存在しないと思っていましたが、まさか自分の電気代がこうなるとはね・・・
どうしてこうなった!?
少し前に最近の電気代の値上がりの(内訳としての)原因は「燃料費調整額」で、その割合はかなりのものだということについて確認しました。
これを書いていた時点でも高くなったな~的なことを言っていたのですが、実はそれもまだマシだったということが年末にかけて明らかになってきました。
この燃料費調整額はさらに上昇して天井知らずみたいになってきたのです。
年明けの1月なんて12.99円です。
以前も書いたとおり元の電気代が単価20円弱なので、それに対して70%近い上乗せ。
さらにいうなら、例えばこのグラフの一番左-5.20円だった2021.01なんかと比べると、単純な単価は2倍以上になっているわけです。イギリスの電気代上昇のニュースに驚いていたら他人事ではありませんでした、というオチ。
単価の比較
2021.01 19.68円-5.20円=14.48円
2023.01 19.68円+12.99円=32.67円
=> 32.67/14.43=225%
燃料費調整額は規制上限を撤廃することで急激にアップした
2022年の秋になって各社からアナウンスがあってニュースも報じていたとおり、
・燃料費調整額の上限が揃って同時期に撤廃されたこと
でほとんどの事業者の燃料費調整額が激しく上がりました。(ソフトバンクでんきだけではなくて、東京ガスもエネオスもauも撤廃して上がった)
撤廃前後のソフトバンクでんきの燃料費調整額(単価)を見ていくとこんな感じです。
実際の電気代は1~2千円前後のアップ
内訳、単価、理屈は上の通りなのですが、円単位なのでイマイチ実感がわきません。
実額の支払いでどうなったかを見てみます。
直近3ヶ月の請求はこんな感じ。
使用量にもよるので一概にはいえませんが、結構ダメージを食らっています。
集計はしてませんが、2021年あたりは6千円台だったと思うんですよね。
この一番右側の12月請求の予想金額というのが、まさに規制撤廃後の11.92円みたいな燃料費調整額単価が適用された場合の金額になります。
ここでたまたま10月請求と11月請求が同じ245kwhになっているにも関わらず約300円上がっています。
うちは請求の切替が8日/9日の間にあるので、11月請求のうち11月1日~8日は11.92円が適用されています。それが反映されて前の月より300円上がっているのだとして、それが一ヶ月まるまる30日分適用されるとすれば、それだけで1000円強のアップというところですね。
ん? あれ? 思ったほどではない? どうなんだろう?
たかが5円8円とはいえ毎月/毎年になおすと各種キャンペーンと同レベル
単価の話に戻すと、規制上限が5.13円だったところ、撤廃されたため一気に7~8円アップしたという状況です。
こんな「うめぇ棒」も買えないような円単位のしょっぱい話をしてもしょうがないでしょ?という印象を受けますが、これはあくまで単価なので、例えば月の利用量が250kwhの場合、5円のアップだと1250円、8円のアップだと2000円に相当します。
冒頭に掲げた10,051円の予測額に対して、規制料金段階だった10月請求8,311円を比べると差額はおおよそ1700円。
ここまできても、まぁ1700円くらいなら別にいいか・・・原油が上がって円が安くなっているのだからしょうがないよね、という感じもしたのですが(そして多くの人もそうかもしれない)、よくよく考えてみると「毎月1000円~2000円差し上げあげますよ」と言われたら喜んで頂戴するでしょうから、スルーしていい額ではないんですよね。
思い起こせば、東京ガスに切り替えたときのキャンペーンが16ヶ月契約で12千円ほど。
仮に毎月2000円安くなるなら6ヶ月で、1000円だとしても12ヶ月で同じくらいの効果があることになります。(毎月の変動もあるのであくまでざっくりしたイメージ)
そう考えると放置せずに、できるのであればカットしていくべきでしょう。
規制料金を利用して費用をカットしていく
というわけで、いつもの話ですが、立ってるものは親でも使えというスタンスなので使えるものを使ってコストをカットしていきます。
今回は良さげなキャンペーンも見あたらないので、法令による規制を使っていきます。具体的には、
まだ燃料費調整額の上限を撤廃していない事業者、料金プランに移行する
ということで、自分のエリアだと
東京電力の従量電灯B(規制プラン)
というプランです。
自由競争の世界に出て行ったはずなのに出戻りかよ、という感があるかもしれませんが、自分としては上で「使う」と表現したとおり規制そのものも自由な選択の一つという認識なので特段の違和感はありません。
そもそも事業者の意向で容易に撤廃することのできる上限規定に何の意味があったのか?という感じはしますが、我々弱小個人としては環境の変化に柔軟に対応して生き残っていかなくては・・・。
(東京電力の規制プランももしかしたら近いうちに上限が撤廃され値上がりするかもしれないのだけど、そうなったとしても規制プランが他社の自由プランと同程度になるだけで、大幅に割高になることはない。なぜなら、以前から書いているとおりどこの電力会社でも元の電気料金の単価は限りなく横並びに近いから。)
というわけで長くなったので続きは後日。