ふれふり!

素隠居してお菓子。そして興味がないことは無駄なく。

キャットトンネルでサーキュレーター用ダクトを試作する

できあがり(適当)

 

エアコンの補助に使うサーキュレーター。

確かに空気をかき混ぜる、攪拌して温度を一定にする、という意味ではアリなのかもしれませんが、自分の場合は酸素を送りたい(換気回数を減らしたい)という意図もあるので、どうにか効率的に送風できないかという意図でオプションを作ってみました。

 

今回使用したサーキュレーターはアイリスオーヤマの30畳用PCF-SDC18Tです。DCモーター使用で静かとのウリ文句ですが・・・まぁ低速時の羽の音は確かに静かです。高速になるとかなりうるさいです。

あと、低速だと羽の音より首振りの音が大きく、結構気になりますね。なんか猫のようなミャーミャーした首振り音が鳴ります(うちのだけ?)

コストカットのしすぎ?で非常にチープな造りになっていて標準使用期間はたった5年・・・

それにしてもこのサーキュレーター、チープ感が半端ない。

使っててこんなこと言うのも何ですが、あまりオススメはできないかなという感じ。スペースが許せば、口径の大きな扇風機のほうが静かで風量もあるのでは?って思います。(あるいは、ホームセンターなど置いてる店は多いはずなので、一度自分で手に取って質感に納得してから買うべき)

 

サーキュレーターってどこまで風が飛んでるの?

よく、何メートル先まで吊り下げたヒモが揺れるか、みたいな方法でサーキュレーターの風が届く距離を比較している記事をみかけますが、あれって結局

・送った風の一部が届いている

ってだけの話なんですよね。風が全部届いているわけではなさそう。

 

もしかしたら、

・サーキュレーターから対象物までの間にある空気を順次押し出しているだけ

かもしれない。

うーん、扇風機と何が違うんだろう? 小型で送風力が強い扇風機なのでは?

 

というわけで、しっかり換気をするため

・サーキュレーターが後ろから取り入れた空気(の大半)を混ぜずにそのまま目的地まで送り届けたい

・そのためには、周囲の空気が混ざらないようにダクトのようなもので囲うしかないのでは?

と思い至りました。

実際、住宅の呼気排気の仕組みではダクトが使われているわけで、これ自体は着眼点としては正しいはず(室内であまり使われないのは見た目の問題かと・・・)

 

というわけで色々見てみたのですが、家庭用のダクトって直径20cmくらいが上限で、残念ながら径のおおきなダクトは見つけることができませんでした。

ホームセンターで見掛けたアルミダクト直径20cmx3mで2千円弱・・・

ネットで探すと・・・存在しないわけではないようですが、直径30cmx長さ3mで1万円超とか・・・うーん試作用だとちょっとキツい。

 

100均で似たようなモノを探すと・・・猫さんだー(?)

別の用事でダイソーをウロウロしていると、猫ちゃんが遊ぶ用のキャットトンネルというものを見掛けたので、これを使ってみることにしました。

店頭では圧縮した状態で展示されていた

直径25cmほど、長さ90cmで300円。(他に、短い50cmのやつとY字のやつ500円あり)

中にスパイラル状に針金が入っていて、そこに袋状のポリエステルの布が縫い付けてあり、ダクト形状を形成しています。

 

もともと、何もなければ針金ハンガーを数個使ってこんな感じのものを自作するしかないかな~とイメージしていたので、それに近いモノが300円ならまぁよいかなと。

 

しかし、家に帰ってきて開梱してみたところ、このようにデカい穴が・・・

白いところがワイヤーの縫い付け部

いや確かにパッケージ写真見ると穴があいてるのわかりますけどね、気付きませんでしたわ。

パッケージ写真の右上には確かに穴が・・・

必要ならこの穴は何らかの方法でふさがないといけないです。

 

支えがないと中折れする

キャットトンネルは元々中空で使うのではなく地面に置いて使うもののようで、強度が低く、端を持って持ち上げると盛大に中折れしてしまいます。

しかたないので、少し固いバー状のもので両端を支え、吊り下げることにしました。

以前貼った窓用ガラスフィルムの芯(廃材)を使います。

両端にいくつか穴をあけて内側に糸で縫い付けるお裁縫



サーキュレーター取り付け側はマスクのゴムを再利用

これまた廃材利用ですが、不織布マスクのゴム部分を3個使ってサーキュレーターの後ろ側に回り込むように取り付けました。

マスクのゴムでおさえて軽く固定する

 

かなり脆弱ですが、自重で外れ落ちることがない程度には固定ができました。

 

ちなみにマスクの残った不織布部分は普段、水回りのヌメリをこそぎ落とすのに使っています。

(不織布マスク自体、洗うとどこかしらダメージがくるので以前のようにゴムが切れるまでの再利用はせず、最近は10回くらいの洗濯再利用で廃棄することにしています。・・・もったいないけど10回くらいやると結構毛羽立って口の周りがモシャモシャするので仕方ない・・・)

 

ダクトの反対側(空気が出る側)は、とりあえず針金ハンガーを加工して三角形をつくり、そこに吊ってみました。(吊るというか下から支える感じ)

適当な感じの吊り上げ

この写真のような一筆書きの三角錐だとかなり不安定なので、ちゃんと使う場合は2本使ってもう少しガッシリしたものに作り替える必要がありそう。

 

 

やってはみたけど、風速からは効果薄め・・・

実際に装着して試してみたところ、、、うーん、どうだろう。体感では多少効果がありそうなんですが、風速計だとほぼ効果無しですね。

ダクトなしで0.8m/秒

試作ダクトありだと1.0m/秒

上の写真はサーキュレーターの最弱モードで、ダクトなし0.8~ダクトあり1.0m/秒といったあたりの数値になっています。風速計はAmazonで2千円くらいで売られてる安いやつです。

 

写真はありませんが、最強モードにするとダクトなし3.1~あり3.8m/秒くらいになります。

見ての通り中途の大穴はあいたままなのでかなりロストしているとはいえ、それでも1~2割の向上というのは製造労力の割に効果は低いのでは? という感じです。

サーキュレーター側は思った以上にジャストフィットしており、空気の漏れはほとんどないといえるレベルでピッタリ装着できています。

 

元々サーキュレーター単体の風の直進性(?)が高かった、と言うべきかもしれません。

 

サーキュレーター用のダクトは効果も低いし、使い道が限定されそう

実製作した身としては効果ばつぐんだった!と思い込みたいバイアスはあるのですが、それでも結果を見るとこれはイマイチだなぁ・・・と思わざるを得ません。

まぁ色々作っていると、こういうモノもあります。

 

上に書いたとおり大穴があいたままの状態での計測なのと、冒頭に書いたとおり「後ろの空気を途中の空気と混ぜないでダクトの先まで直送する」という面では構造上、意味はあると思うので、ピンポイントで使うのはアリかなと思っています。(エアコンの補助としての使用ではなく、壁の呼気口から屋外の酸素を取り入れたあと、それを遠くに運ぶ、という目的で使いたい)

 

なお、あとで調べたところ、安いのだと250mmx1.5mで2千円ちょっとというダクトがありました。(300mmなど他のサイズもあり)

1万円だとどうかな?って感じですが、これくらいならアリかもしれない・・・(配送に半月ほどかかるようなので、要注意ではあるけど・・・)