ふれふり!

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賃貸だって柱したい! その4(2x4材の入手方法と品質)

 

2x4アジャスターで柱を建てている話が続きますが、今回は使用した材木について。

 

その1で少し触れましたが、今回は

・2x4溝付き支柱

・2x4リノベ柱

という2種類の加工品を使いました。(通常の2x4材も使ったけど一般的なものなので具体的な話は省略)

今回、2x4の材質や価格帯、長さの規格、どのような製品があるかなど事前にネットでチェックをして情報を仕入れていました。

その中で見つけたのがこの2種類の材木です。

 

溝付き支柱とかリノベ柱?

こんな感じのやつで、2x4材にあらかじめ機械によって溝加工がされている製品です。

左が横溝つきの溝付き支柱、右が縦溝つきのリノベ柱(コメリ公式より)

この溝の加工、仮に自分で(手作業で)やることを考えると気が遠くなってきますね。1本1万円もらっても自分じゃやりたくない感じです。

 

果たして溝があるとどんないいことがあるのか? どれ程便利なのか?

溝付き支柱については結局ホームセンターの説明以外は見つけられずよくわかりませんでしたが、リノベ柱については中国木材というメーカーが製造しており、公式サイトがあったので興味があったら見てみてください。(公式通販はしていない)

 

www.chugokumokuzai.co.jp

 

ただ、上記サイトでは取り扱いが2.7m(2700mm)のみと説明されているので、今回自分が購入したもの(3000mm)とはちょっと違うメーカーの品なのかもしれません。(材木そのものには製造元などのわかる表示やシール等はない)

 

 

今回これらを使った理由は面白そうだったからというのが一番ですが、

・加工品であればチェックが厳しくある程度品質が期待できる(通常の材木は品質差が大きい)

・溝を利用することで金具の使用を抑えられ、金具費用と取付手間が削減できる

・溝がある(そのぶん木が削られている)ことで重量が軽くなる

・通常の2x4材価格が上がってきてこうした加工品との価格差が少なかった

といったことも選択の理由になりました。

 

 

なお、溝付き支柱のほう、コメリの説明はこんな感じ、、、

こんな風に使うイメージ(モデルルームのように何もない部屋・・・)

諸元はこの通り

上端下端に溝のない部分があって、それぞれ10cm、41cmとのことですね。使用の際に長さ調整のためカットするのは主に41cmの方から、ということになりそうです。

溝そのものは2x4が入るサイズということで38mm幅なのは決まっていて、溝と溝の間は150mmとされています。

溝の深さは上記の情報には記載がありませんが、実測で12mmほどでした。おそらく38mmの1/3ということで設計値は12mm強だろうと思います。

横から見るとこんな感じで11本の溝が掘ってあります。

2x4溝付き支柱の38mm側を横から見るとこんな感じになる(イメージ図なので縮尺は適当)

リノベ柱についてはもう少し構造が簡単で、端から端までズドンと一本の溝が掘ってあるだけです。

断面図(片側に端から端まで一本の溝が掘ってあるだけ)

 

上記の溝付き支柱と違うのは、こちらは溝に2x4材を差し込むことを想定していないということです。溝の幅が31mmしかないので、38mmの2x4材は入りません。

じゃあ何を差し込むのかというと、、、カフェ板などと呼ばれる厚さ30mmの板のようです。(なので31mm幅の溝になっている)

こちらも溝付き支柱と同様、柱のように2本を建てて使い、間にカフェ板を挟み込むことでパーティションのようなモノを作ることをイメージしているようです。

 

この例は間仕切りとしてはかなり重量がありそう(コメリ公式より)

 

ホームセンターに買いに行かざるを得ない!

本当はこんなデカいもの通販で玄関まで配達してもらったほうがよいのですが、通常の商品と異なり、そうはいかない理由がありました。

次の様な理由です。

・3m近い長尺の2x4材となるとネットでも取扱店が限られる(聞いたことのない店とか・・・)

・長すぎて通常の宅急便では取り扱えない

・個人宅に配送しているところが限られる(引き取り限定、法人限定など)

・配達可能でも、配送料が材木価格より高い(3千円とか・・・)

・配送場所が限られる(大型トラック配送で住宅地の細い道に入れない等)

・そもそも材木の価格も店頭よりネットのほうが高い

・ウッドショックの影響か特殊品扱いなのか入荷未定or日数を要する店が多かった

 

これらのハードルを全部クリアしていくのはややこしすぎて、もう現物のある店舗を探して在庫を確保する方が楽じゃね?と直接買いに行くことにしました。

自分の場合、特に材木店へのツテのようなものはないので、2x4材の入手先は一般的なホームセンターになります。

 

長い材木の入手は結構たいへん

話は少し脇道にそれますが、リノベ柱などに限らずそもそも長い材木の入手は一般的にどうなんでしょう。

有象無象?のネット通販だけでなく、大手ホームセンターの公式サイトも通販をしていますが、溝付き柱に限らず巨大な材木の配送はしていない例が多いようです。

 

大手ホームセンターコメリの通常の2x4材の例でいえば

6F(1820mm)までは配送可能(別途送料200円/個)

8F(2440mm)以上は配送不可

となっていました。

6F材は配送可能(別途200円かかるらしいけど)

つくば西店の在庫数がスゴい・・・

 

8F材(約2.4m)はそもそも配送が利用不可

 

ホームセンターの中では圧倒的に店舗数の多いコメリが行きやすい

今回購入する材木は加工品のため通常の2x4材のように材質が選べたり、2F単位で長さが選べるほど種類があるわけでもなく、ほぼ決め打ち一択という感じです。

 

というわけで、モノはコレ!と決まっているのですが、じゃあ一体どこに行けば買えるのか・・・

というのも、これらは通常の長さ6F(1820mm)の2x4材のように「どこのホームセンターでもとりあえず扱っている」ようなものではないのです。(通常の2x4材でも長さが12F=3600mmは大きな店に行かないとない、といったことはある)

しかし、扱っている店があまり遠くだと行くのが大変になり入手を諦めざるを得なくなるかもしれません。

 

もっとも入手が容易と思われたのは前述のコメリでした。

2022年現在、全国1300店舗強とホームセンターの中では圧倒的に店舗数が多く、品物によりますがネット注文して店頭受取が可能です。自分もなんとか行ける距離に店がありました。

次点でコーナンとロイヤル。この2つは商品自体扱っているのが(ネット情報で)わかるのですが、店頭にモノがあるかどうかというと店舗によっては扱いが・・・という感じで、今回は次点になりました。

 

というわけで、今回はコメリをメインにし、これら3店を巡回して材木(と、合わせて使う金具など)を調達しました。

 

他の、たとえばDCM系、島忠、カインズといったホームセンターは、ネットを見る限り取り扱いが不明or在庫がなさそうということで・・・

島忠とカインズは実店舗に足を運びましたが、行った店では今回欲しかった2種の支柱はありませんでした。

(ビバホームは取り扱いがありそうだったけど、うちからだとかなり遠いので早々に諦めて詳しく調べていません。それでも他に扱っている店がなければ行くつもりだったけど・・・)

 

上で通販は大変なので店頭で・・・みたいなことを書きましたが、店頭で入手するのもなかなかに大変です。

 

材木の品質差は大きいが素人がその場で判断するのは難しい

加工品を選んだ理由の一つとして書いた材木の品質。

品質についてアレコレ言えるほど材木に詳しいわけではないのですが、流通している材木はピンキリで、節があったりヨゴレがひどかったり割れていたり曲がっていたり、長いものになると反っているものもあるようです。

 

今回10店舗くらいのホームセンターで材木を見ましたが、同じ材木でも本当にずいぶん違うんだな~というのが実感です。

SPFの2x4材という規格品でも店によって色や固さがだいぶ違うし、同じ店でも入荷時期が違うのか、まったく違う2種類の材木が混ざっているのでは?とすら思えるものもありました。

ただ、見慣れているモノでもないので、目の前の材木を見て「これは並品だ」とか「標準よりずいぶん状態が悪いから別の店で買おう」みたいな判断ができるかというと難しいです。(別の店はもっとヒドいかもしれないし・・・)

できることといえばせいぜい、割れてたりひどく曲がっているのを避けるくらいですかね。

 

あとは・・・詳しくは書きませんが、各所のレビューを見るとあまり評判のよくないホームセンターもあるようです。

いや、今回自分も買ったコメリなんですけどね。。。

(コメリが買いやすい!とか書いておいてそれかよ?という感じですが・・・。もっとも、普通に使えている人はレビューを書かず、イマイチな商品を受け取った人だけが書いている、という可能性もあるので割り引いて考えた方がいいかもしれませんが)

 

ちなみに自分自身としてのレビューはありません。ちょっと時間がなくて、どこのホームセンターの材木が良さげだったか、みたいなのを比較している余裕がなかったため。

 

ただ、、、材木そのものの差ではなく、扱いの差はわかりました。

半屋外のトタン屋根みたいな売り場に置いている店もあれば、他の製品と同様に屋内にきちんと並べている店もあり、、、まぁなんというか、広くてキレイな店は高いんですけどね、コストかかっているから当たり前です。

これが各チェーンの方針によるものか、単純に個々の店舗の建物構造上の違いによるものなのかはわかりませんが・・・(後者のような気がする。資材館みたいな別棟の建物を持っている店舗は扱いがいい印象)

 

自分の回った範囲での話ではありますが、半屋外だったのはカインズ、屋内だったのはセキチュー、島忠、コーナン、ロイヤルです。コメリは複数店舗に行きましたが、両方のパターンがありました。(セキチューと島忠は木材売り場が狭く、種類がすごく少なかった)

 

下の例はカインズで、トタンみたいな波打ちの屋根でコストかけてないなーという感じですが、それでもざっと見た感じだと風雨は防げるようになっていました。(横殴りの暴風雨だとわからないけど)

半屋外の保管はこんな感じ(野地板以外の2x4材とかも半屋外だった)

一方、扱いが悪いのはこれ。

横殴りの雨だと・・・

これだと、ナナメから雨が降ってきたらアウトな感じですね。(ただ、この店は乾燥材or高額な材木は店内に置くという区分けをしていた)

ちなみに、この写真よりもっとヒドい店もありました。

 

室内保管だとこんな感じで、フロアと段差のあるところに立てかけてあるところがほとんどですね。モノの流れが悪いと、細い柱などは反ってしまいそうです。

横に倒して保管してある店はなかった・・・

 

実際に購入した加工品の材木は品質が良かったのかどうか?

10店舗くらい見て回ったと書きましたが、最終的に今回は3種類購入しました。

1.2x4溝付き支柱 2440mm(コメリ店頭在庫) 1280円

2.2x4溝付き支柱 2400mm(ロイヤル店頭在庫) 1990円

3.2x4リノベ柱 3000mm(コーナンPRO取り寄せ) 1780円

 

どうだったかというと・・・やっぱりピンキリ感はあります。

2400mmとか3000mmといった比較的長い材木なのでしかたないのかもしれませんが、反りはありました。

 

材木自体の個体差が大きいので例をだしてもあまり意味がないかもしれませんが、、、これは今回購入した溝付き支柱の2つを重ねたところです。

色の濃いほう(40mm長い2440mm)が反っている

加工品を選んでもダメだったじゃん、という感じの反り返り。

 

ただこの反りのあるほう、コメリの1280円なんですよね。

それに対して、反りのない白いほうはロイヤルホームセンターで買ったもの。1990円とかなりいいお値段でしたが、やはり価格なりなのか・・・(材質が違うのかもしれません)

 

今回自分は店頭で本当に時間がなくてほとんど選別できなかったのですが、今後店頭品を買うのであれば余裕を持って出かけて、反りの具合はじっくり確かめてから買うようにしよう、と思いました。(特にコメリでは・・・)

まぁそうはいっても、こういう加工品はそもそも選べるほど在庫があるのか?って感じですが・・・。

 

また、リノベ柱については反りはほぼ見られなかったのでありがたかったのですが、端は結構粗いカットの仕方をされていました。

リノベ柱の両端

まぁ機械のカットなので荒いのも仕方ないかな・・・。

このリノベ柱は販売上は3000mmの表示ですが実測は3038mmほどあったので、端は自分で好きなようにカットすればいいでしょ、ということかもしれません。

 

自分でカットするとこの程度(の荒さ)にはなる

ちなみに、どういうわけかこのリノベ柱は面取りがされておらず四隅がメチャクチャ角張っていました。

 

そうそう、実はリノベ柱は当初コメリの2700mm品を買う予定だったのですが、実は自分の用途では微妙に(150mmくらい)長さが足りず、不足分を何らかの金具で補強するか設置位置を変更するか、いっそリノベ柱を諦めて通常の10F(3000mm)品2x4材で代用するか頭を悩ませていたところでした。

というわけで、このコーナンの3000mm品はあっただけでだいぶ助かりました。

 

続く。