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賃貸だって柱したい! その5(長い2x4材の運搬方法)

 

2x4アジャスターで柱を建てている話が続きますが、今回は購入した材木の運搬についてです。

 

使用した材木の長さは2400mm~3000mmになりますが、前回書いたとおりこのような長さの材木は通販のハードルが高く、店頭まで足を運んで自分で運搬することになりました。

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手伝ってくれる家族もいないソロもんがこのような長い材木をどうやって運搬するか、検討した内容を書いておきます。

(なお、最終的に今回自分が利用したのは5.店のトラック貸し出しサービスですが、利用には制約もあるため、その前に他の方法はないか、いろいろ検討しました)

 

1.徒歩

ローコストで理想的です。家から歩いて行ける距離にホームセンターがある人はこれもありでしょう。

多少距離があるけど歩いて行ける・・・的な人は、ハンディキャリアーとかハンドキャリーなどと言われるものに乗せる(というか材木の下部にキャリアをくくりつける)感じで、材木側を持って転がしながら帰ってくることが可能です。

画像はヨドバシから借用

滑って倒れるといけないので、引っ張るというよりこのイメージとは逆に身体より前に材木を置いて、押し運ぶ感じがいいかもしれません。

 

なお、2x4材は1本あたり6F(1800mm)で3kg程度、8F(2400mm)で4kg程度、10F(3000mm)で5kg程度とされています。

今回自分の場合は10km先のホームセンターに買いに行くため、往復20km、徒歩の時速4kmとすれば5時間かかります。また必要本数が10本以上と多いため、自分の筋力、体力的に厳しい。

というわけで、徒歩作戦は諦めました。

 

2.自転車

自転車の脇に大型フックのようなものを取り付け、サーフボードを固定して運搬する方法などを見かけましたが、10Fの材木でそれをやってしまうとカーブで曲がれなくてヒドいことになります。

6F程度の材木を自転車で運搬している例は見かけたのですが、10Fの材木でやっている例は見かけず、しかたなく自分で色々考えたのですが、、、一番やれる可能性があるのは材木を長いリュックのようなもので下から持ち上げたうえ、動かないように背中に固定し、ナナメに立てた状態で持って帰ってくる方法です。

地面に近い位置で下支えをして、それを背負うイメージ

問題になるのは、材木を下で支える仕組みです。

高さを考えてつくらなくてはなりません。長い距離運搬することになるし、地面は凸凹しているのであまり低い位置だと揺れた際に擦ってしまって材木を傷つけるかもしれません。

かといってあまり高い位置だと頭から飛び出る長さが大きくなって、フラフラと不安定になります。

家にある色々なバッグや鞄などを組み合わせて試してみたのですが、なかなか3m近い長さのものをうまく収納できるものはありません。

 

素材としてよさそうだったのは、こういう工具袋ですね。底が厚手になっていて丈夫だし、多少擦ったくらいでは破れそうにありません。

ノコギリやトンカチなどを収納している木工用お道具バッグ

反対に、洋服を入れていたバッグなどは、多少大きめであっても底が脆いのでダメだなという印象です。

 

試しにやってみるとこんな感じ。

木工用バッグだけでは長さが足りないのでラゲッジバッグやリピートタイで長さを補う(試行錯誤の一例)

 

ほかに、2Lのペットボトルを切って使うとか、思い浮かぶことをいくつか試行錯誤した結果、最もシンプルで丈夫そうだったのが

・材木をスーツの両袖に通し

・片方の袖の先は材木が飛び出ないように結び、もう一方は背負ったリュックの下端にリピートタイで結びつける

というものです。

こんな感じのイメージです。

スーツの背の部分などは邪魔なのでクルクル巻き付けた
(実際の運搬時には複数の柱をまとめるために使い、ヒモで縛る)

袖の端にはボタンを留めるための穴があるので、そこにリピートタイを通してリュックのベルト部分と連結しています。

 

スーツは地面を擦っても構わないように不要なものを使います。

捨てるときすらも役に立たなかったスーツにいよいよ活躍の場が!?(めっちゃうれしい)

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とはいえ、さすがに2400mmの材木なのでせいぜい半分くらいまでしかカバーできていません。

リュックの肩の部分が柱の半分くらいの位置

 

ただ、1/3とかではなく半分近くの位置を背中で支えられるというのは安定度が格段に高くなります。

 

というわけで、これなら大丈夫なのでは? とかなりの期待を感じることができたので実際に背負って自転車に乗ってみると・・・

かなりアヤシイ・・・が

おぉ、これはイケる!!

 

この状態で少し近所をウロウロしてみましたが、普通に移動できました。

風体がアヤシゲなのと、リュックとの間で挟み込んでいる材木が固くて背中が痛い・・・という点を除けば、なんとかなりそうです。

背中が痛いのはプチプチシートを挟むとか、対策はいくらでも考えられそう。

あとは、

・リピートタイを使った固定部分が弱そうなので、途中で壊れたりしないように二重か三重にしておく

・スーツの下端が後輪に巻き込まれないよう、後輪に簡易カバーをつけておく(段ボールなど)

という対策を追加すれば、この状態で10kmくらいの運転はできそうです。

 

アヤシゲな格好になっているのはもう諦めるしかありません。格好がどうのと言っていられる場合ではないのです。

 

・・・というわけで、チャリ運搬はアリだなぁ~ということでとりあえず最有力候補として挙げておきつつ、別の方法を検討します。

 

3.自家用車

車がある人はこれがいいですね。

といっても、今回は10Fなので車にもよります、、、

6F程度であれば人ひとりの身長程度なので、通常の車で助手席を倒すなりすれば普通に運搬可能です。

8Fになると、車内の形状により難しい可能性がありますが、助手席側の足元から運転席側の後ろに向け、ナナメに収納すれば(木の本数が少なければ)イケる可能性があります。

10Fになると難しい車が多いですが、大型のバンとかなら行けるのかな?

 

トランクルームが繋がっているハッチバックタイプの場合はこのようなかたちで運搬できます。

ホンダフィット公式より

このフィットのロングモードというのは元々サーフボードを乗せるイメージでPRされています。

フィットに限らずネット上でも長尺ものを車に乗せる話はサーフボードばかりで自分としては残念な感じなのですが・・・(彼らはサーフィンをする限り乗せ続けるので重要な問題である一方、2X4材を乗用車で運びたいなんてニーズはほぼゼロなので仕方ない)

 

 

上のイラストの青い曲線はラゲッジネットのイメージです。こういうやつ。

四隅にフックをかけて固定できるラゲッジネット(網目が大きければ不要なスーツなど別の布を重ねる)

長くてトランクルームの扉が閉まらなくても、このネットで材木を押さえて、トランクルームの扉は縄などでしっかり固定すれば、多少はみ出しても運搬は可能です。

事前に長い棒を作ってシミュレーションしたところ、うちの車の場合は9Fまではこれでイケる・・・はずだったのですが、今回はタイミングが最悪なことに車自体が不調になってしまって整備に出すことになってしまったため、この案は頓挫しました。

 

実際やる場合、扉が閉まらないとか車体から荷物がはみ出すときは法令の確認をしてからのほうがいいかもしれません。

一応、自分の認識では車体からのはみ出しは全長の1割まで、扉は縄でしっかり固定すればOKと思っているのですが・・・(縛り方の練習もした)

 

なお、上で例示したフィットはコンパクトカーに分類されているものの室内空間がかなり広いタイプなので、他の車ではこうはいかないかもしれません。

 

4.店の配送サービス

同じ市内であるとか住所限定、短い距離・・・など条件を満たせば店が大型商品の配送サービス(有料)をしている場合があります。

材木についても大型商品に含まれるならば配送可能です。

なんか仮定の条件が多くて申し訳ないですが、ネットにはあまり詳しい情報がなく店頭での対応サービス(店舗によっては人員などの問題で対応できない)のようなので、それぞれお店で聞くしかないようです。

 

5.店の貸し出しトラック(無料)

一番妥当な選択肢がこれで、自動車免許を持っているならおすすめです。

軽トラが多いですが、店舗によってはもっと大きいトラックの(または複数あって選べる)場合もあります。

軽トラの場合は10F長い柱は荷台に載らずに斜めに立てかけて運搬することになるので、ヒモで縛ったりする用意は必要です(縄は店で貸してくれることもあるが、積み込みや縛る作業は全部自分でやる必要がある)。

 

なお、自分の知る限りトラックの貸し出しは当日の先着順で、事前の予約はしていません(当日、現地で貸し出し中の場合に次の利用待ち予約みたいなことはできた)。

また、実際の利用日にメンテなどのスケジュールが入っていて使えないこともあるので、予約はできないにしても実際に利用する日が決まっている場合は、電話で確認しておいたほうがいいと思います。

今回、自分はトラックを借りて運搬しましたが、ホームセンターの軽トラはメンテで借りられず、3トントラックを運転することになりました・・・

 

既に書いたとおりコメリ、ロイヤルではクレジットカード会員になることが必須なのでハードルは高いですが、他は一見さんOKのところが多いです。(商品購入、免許証提示のほか、無料会員になるとか携帯着信必須など各社条件はある)

貸し出し時間はカインズの120分が最長で、90分や60分の例もあります。店舗が遠く、荷物の積み降ろしも含めて時間内に済ませるというのはなかなかハードなクエストで、かなりギリギリでした。(そのため、できれば避けたかった)

なお、貸し出しトラックは一般に自賠責には入っているものの任意保険に入っていないとのことなのでリスクは自分で負う必要があります。(自分が任意保険に入っており他車運転特約があればその適用はアリのようです)

 

だいたいこんな感じで、扱いは多少違います。(使いやすいほうから順番に)

・カインズ/120分/誰でも

・コーナン/90分/誰でも

・DCMホーマック/60分/誰でも

・ロイヤル/60分/会員限定

・コメリ/60分/クレジットカード会員限定

・島忠/60分/任意保険加入者のみ

・スーパービバホーム/60分/任意保険加入者のみ

 

自車を持っていない場合は任意保険には入っていない(入りようがない)でしょうから、島忠とビバホームの制限はなかなか厳しいですね。

例示)ビバホームの説明

 

今回自分は結局お店で9本の材木を購入することになったため、上で書いた背負ってのチャリ3往復はキツい(9本だと40kg以上になり3本ずつ3回になりそうな)ので、トラックを借りて運搬しました。

それでも

自宅ー>店(チャリで10km)

店->自宅(トラック10km)

自宅->店(トラック10km)

店->自宅(チャリで10km)

と合計40kmの移動になり結構疲れました。

 

6.レンタカーやカーシェア

レンタカーだと1日5千円程度~、カーシェアだと2時間2千円程度~という感じのようです。

レンタカーは多少高めですが、他にあちこち行く用事があるのなら、まとめて済ませてしまうのもアリかもしれません。

ただ、レンタカーは借りられる車体が指定できない(もしくは指定料がかかる)ので、肝心の長い材木が運べる車かどうかは注意が必要です。上で挙げたフィットのような長い荷物が乗せやすい車と、そうでない車があるからです。

大型車を希望する場合は貸出料金ランクのようなものが異なって、レンタル料がもっと高くなります・・・

カーシェアについては、車は用意されたもののなかから選べるものの、借りられる拠点がまだまだ少ない、1拠点あたり1~2台しかない(≒選べるといっても実質選べない)、事前に会員登録が必須で当日一見さん的な利用できない、といった制約があります。またトラックはほぼなくて、大型車は数が少なく値段も高くなります。

最近は室内空間の広さをウリにした車が非常に多くなってきており、カーシェアは(車を選べば)アリかな?と思いましたが、今回は時間の都合もあり諦めました。

 

7.人に頼む

大きな車を持っている知り合いに頼むという方法ですが、タダより高いものはないといいますしね・・・(そもそも頼める相手がいないヤツの言い訳)

街中の便利屋サービスなどもおそらく対応してくれると思いますが、さほど重くはない荷物の運搬作業とはいえ、他人様をビジネスとして数時間拘束するとなると、いくらかかるかは定かではありません。

それであれば、作業としてはほぼ車による運搬のみなので、その道のプロである赤帽の時間貸切サービスみたいなののほうがいいかもしれません(5千円くらい?)。

 

類似のサービスで廉価なところでは、シルバー人材センターが行っている簡易なお手伝いサービス、買い物代行サービスなどが使える可能性はあるので、相談してみるといいかも。

 

2x4材の運搬まとめ

いずれの方法にしろ、すべてを自分で用意しない限り、そこそこコストがかかったりリスクは発生するということですね。

本数が多ければホームセンターの軽トラ、数本程度であれば自転車での運搬はアリだと思います。(軽トラの場合は、店と家とを2往復することになるけど自転車なら1往復で済む)

 

続く。