勤め人だった頃に着ていたスーツですが、いまやすっかり着なくなりはや数年。
といっても勤め人の頃も、初期はともかく途中からはほとんどスーツなんて着てなかったんですけどね。部署や季節によっては必要でしたが、ほとんどイベント用ですね。実用性はない服でした。
今はフリーで仕事をしているわけですが、作業着が必要なことはあってもスーツが必要なことは(スーツを着てやるようなことはネットで済んでしまうので)一度もありませんでした。
そんなわけで、健康器具より役に立っていないし今後も役立つ可能性が低いので処分することにしました。
で、どうやって処分しようか・・・処分といっても単純にゴミの日にそのまま出すなんてことは(自分の性格的に)できないので、捨てる前に何らか役に立ってもらわないと・・・ということになったわけですが、これがいい案がないのです。
ありがちな話かもしれませんが、どんなことで悶々と悩んだのか書いておきます。
案1.古着屋に買い取ってもらう->NG
人から聞いた話ですが、なんでもナンチャラOFF的なお店だと1着数円とか数十円とか、要するに二束三文らしいです。
ただし、ブランドものだけは別で、ソコソコ値段がつく可能性があるようです。
とはいえビンボー人の自分が勤めの立場とはいえブランドもののスーツなど着ているわけもなく・・・
さらに、購入したときに無料サービスだからとネームの刺繍を入れてもらったりしてたんですよね。
考えてみたら、誰かの名前の入ったスーツなんか買い取っても売れるわけがない、というのは自分でもわかります(「鈴木」とか「田中」だったら売れやすいんだろうか?)。
というわけで、この買取してもらう案はボツですね。残念ですが、どうやっても売れる気がしません。
案2.知り合いにあげる->NG
そもそもあげる知り合いがいませんでした・・・悲しいソロもんよ・・・
というわけで、これもボツです。
こういう身の回りのものをやりとりするジモティというサイトがあるらしいのですが、ちょっと見てみてもよくわからなかったので諦めました。
案3.フリマサイトで売る->NG
考えてみたら服だってモノなので普通に物販として売れば良いのでは? というわけで、メルカリで「スーツ」と検索かけて見てみたのですが、あまり売れている気配がありません。
やはり身体につけるものだけあって、どこの誰だかわからない人からどこのメーカーのどのサイズだかわらかないようなもの(表示があっても実際は裾を詰めたりしている)を買うというのは難しいのかもしれません。
値段の問題というよりは、身体にフィットしない=まったく役に立たない可能性があるものを300円だろうが1000円だろうが、1円だろうが、手間をかけて買うというのは見合わない、ということなんでしょうね。これは素直にわかります。
ということは、売る側に回っても、写真をとって説明文をつけて値段を考えたとしても、まったく売れないだろうということになります。
上記の通りネーム刺繍もついているので、この案も諦めました。
案4.寄付する->NG
何かしら活用されるなら別に金銭に換えなくてもいいと思っています。
なので、いくつか衣類の寄付を受け付けているサイトを探してみたのですが、残念ながら今は受付を中止している(申し込みが多すぎ)とか、専用のキットを3千円くらい出して買ったら引き取ってもらえるとか、そういう感じのしか見当たらず。
国によっては儀式が重視されてスーツが必要なところや、なんでもいいから服が欲しいというところもありそうですが、そういった場所に届けるハードルが高いということのようです。(運搬コストよりも現地のスーツ製造コストのほうが安い?)
案5.布きれとして活用する->???
思いつく範囲では最後の手段ですが、、、まぁしょうがないです。他のサイトでも「ぞうきんとして再利用」「ウェスとして使う」みたいな話は出ていました。
残念ながらぞうきんを作るスキルもないので、ハサミで切って主にウェス、名付けて「スーツウェス」として使っていくことにしました。
幸い、木工作業をするタイミングだったので、木材に塗ったワックスを拭く作業とかで多少は消費しました。
ただ、白いウェスと違って結構濃い色の布なので、いったいどれくらいワックスが落ちている(ウェスで吸い取れている)のか良くわからない感じでイマイチ感がありましたね。(ウェスには白いシーツなんかが適しているのはそういうことかと思われ)
あとは、好きとはいえそんなに年じゅう木工作業をしているわけでもないので、残ったものをどうするか・・・考えなくてはなりません。
うーん、コレだ!というのがあるわけではないのですが、とりあえずやってみたことを書いておきます。
5-1.トイレや洗面所の壁、天井のドライ掃除に使う->イマイチ?
壁や天井の掃除は滅多にしないので、うっすらと表面にホコリが堆積しています。なので、それをスーツウェスで拭き取っていきます。
・・・やり終わってから思ったのだけど、これって普通にホコリを取ってるだけなので掃除機でもかけてやればそれで済むような気もする・・・
そしてこの作業にはクイックルワイパーというもっと適したやつがいるのを思い出したのでした・・・
5-2.洗濯機のウェットな拭き掃除に使う->そこそこ?
ほんとーに何も思いつかなくて悲しいのですが、洗濯機が汚れていたのでその拭き掃除に使いました。
洗濯機は文字通り衣類を洗うモノなので、それ自体が汚れてたらおかしいわけで、あまり汚れることはないと思うかもしれません。
が、意外に洗濯機自体も湿気と水アカ、石けんのカスみたいなのが堆積していてキタナイです。
こういうプラスチックの隙間などに霧吹きで水をかけ、しばらく置いてからスーツウェスでゴシゴシやるとだいぶ取れました。
クイックルワイパーはウェットタイプが用意されていることからわかるように、通常の安いドライタイプのものは湿気と相性が良くないのかなって気がします。対してこのスーツウェスは撥水処理でもされているのか、あまり水を吸い込みませんが、それがこういう水回りの掃除には合っている気がします。繊維の隙間に水ではなくてゴミが入り込むという・・・(妄想?)
5-3.トイレなどのドライな床掃除に使う->そこそこ?
まぁこれは完全に単なるホコリ取りです。
5-1と似てますが、スーツウェスは使用後すぐに捨てる前提での活用なので、場所的にトイレの床は適していると思いますね(洗って再利用というのは場所的にしがたい)。
サッと拭くくらいならトイレットペーパーでホコリ取りすればいいんじゃないの?という感じですが、スーツウェスを使うことでその少しのトイレットペーパーすら節約が可能です。
あとは、どうなっているのか見えないのでわかりませんが、洗濯機の下にある四角い防水パンの中に結構ホコリがたまっていたので、これも取ってみました。結構取れます。
ホコリのこびりつきが見られるようなら、ここもまた適当に霧吹きで濡らして、しばらく放置してから拭くとかなりキレイに落ちます。(まぁ手前側の見えるところだけですが・・・)
続いて、窓やその周辺。窓は正月に水拭きをしたので今回は純粋にから拭きだけにしました。
窓ガラスは余り汚れてなかったのですが、ゴムの部分や桟の部分にはホコリが結構詰まってました。だいぶスッキリしました(気分的に)。
5-4.シンクや排水口のぬめり取りといったウェットな掃除に使う->そこそこ?
これもアリかなと思います。
水分の多いところを紙系(ティッシュペーパーなど)で対処しようとすると、ちぎれたり破れたりということがありますが、布であればそういうこともありません。
また、目の粗い繊維質なのでぬめり取りには非常に相性が良いです。
5-5.ズボンは作業着に
スーツの上はどうにもならないのでウェスにしましたが、下(ズボン)はなんとか普通に使えそうなので家で作業をやるときの作業着として使うことにしました。
さっそく木材にヤスリがけをするときに使って、木くずまみれになりそこそこの満足感を得られました。。。
服の罪か我が罪か
衣食住とはいいますが、このように「最後まで使い切ろう」と考えると衣服は本当に扱いが面倒で苦しさを感じます。どうして服のことでこんなに苦しまなくてはならないのか・・・
逆にいうと、服こそが生産して生産して、消費して消費して、消尽することで経済を回しているのかもしれませんが・・・
自分はここ10年くらい、スウェットと靴下くらいしか買った記憶がありませんが、その前は結構いろいろな服を買っていた時期がありました。
その頃の服も、ほとんど捨てないで家の中にあるんですよね。だからゴミゴミしてしまうのかもしれませんが、、、何か活用方法を探して順次使っていきたいものです。