ふれふり!

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賃貸だって柱したい! その8(野地板に電動サンダーを使ってみた)

 

2x4アジャスターで柱を建てている話の続き。

今回は購入した材木のうち、扱いに手のかかった野地板の加工について書いておきます。

 

横渡しした溝付き柱に厚み12mmの野地板を組み合わせる

まず前提として、以前購入した2x4の溝付き支柱を今回は横にして使います。

 

は? 何言ってんの?

 

という感じかもしれませんが、この溝付き柱、結構いっぱい買ったので柱として立てて使うだけではなく横に渡すかたちでも使うことにしました。

 

イメージはこんな感じです。

溝付き柱を横に渡すイメージ(かなりテキトウ)

なんでこんなことするの? 上側が凸凹して使いづらそうじゃん? という話ですが、この凹ったところに別の板を90度クロスする感じで挟み込んで十字の状態にして上にモノを乗せたい。。。という思いつき。

うーん、不安定かな? でも最悪釘で留めればいいし、今回はそれ以外に梁の凸凹を利用して寄せ木細工のようにネジ留めせずに固定する、というプランがあるんですよね。

(もともと、天井付近なのであまり重いものを乗せるつもりはない)

 

同じようなことをしている人が見つからなかったのでひょっとするとバカすぎる思考(手法)なのかもしれませんが、、、実際に自分でやってみてどうか、という感じです。

今回はそのクロスして挟み込む「別の板」というのを買ってきて加工します。

 

それで何を買うかというと、、、選択の基準は板の厚みです。できるだけ凸凹ができないよう、フラットになるような板を使いたい。

以前書いたとおり溝付き柱の溝の深さは12mm前後となっています。

 

 

ここに組み合わせる材木として、規格化されたもののなかでは野地板というのものが厚み12mmでちょうど良いので今回はソレを買ってきました。(ちょうど良いと言ってるけど、実はそれしか選択肢が見つけられなかった・・・本当は11mm厚の材木が欲しかった)

材木の厚みというのは決定的に重要です。なにしろノコギリで長さをカットすることはできても、厚みを加工する、つまり削って薄くするのは個人では事実上不可能なので。

 

厚み12mmの野地板は表面が粗すぎた

野地板は材木高騰のなか6Fモノ9本で1400円前後と安めだったのと、たまには無加工の材木を買ってみよう(自分でどうにかできるか?)というチャレンジもあって購入してみました。

イメージとしては1本90cmくらいの長さがあればよいので、1400円で18本手に入れた感じになります。いま、もはや100均でそのサイズの木を手に入れることは(100円で購入することは)できません。

厚み12mmの板状の材木はこれしか見あたらなかった

しかし、買って家に持って帰ってきて、よくよく見て少し後悔しました。

目が非常に粗いし、ささくれも多く(しかも大きく)て自分のような素人には非常に扱いが難しい材木だと感じたからです。

うーん、屋内でそのまま使うのは難しそうだし、素手で持つだけでもケガをしそうで危険な感じですねぇ~。

かなり粗いしキズも目立つ(結束バンドで凹むほど柔らかい=強度に不安)

どうやら野地板というのは住宅の壁内で下地になる材木なので、表面が粗かろうが問題ないようなのです。確かにお店では屋根材として売られていましたからね。

 

個体差はあるけど表面の粗さがひじょーに気になるやつもあった
(さすがにこの状態のものを表面削って滑らかにするのは大変そう)

 

野地板を滑らかにするために電動サンダーを購入した

とはいえこういう材木でも、表面をヤスリで削って目を細かく、なめらかにすれば天井や壁の裏側だけではなく表面の素材としても使用できるようです。(というか、表面に使われる材木はプロの手によってこうしたプロセスを経て滑らかになっている)

 

なかなか大変そうですが、買ってしまった以上はやるしかないです。

自分の場合、通常であれば手作業で紙やすりをかけていくのですが、今回は上記の野地板を約90cmの長さにカットし、18枚使う予定です。さすがに18枚を全部手作業でやるのは・・・ということで、電動サンダーを買うことにしました。(実は電動サンダーを使ってみたかったので野地板を買った・・・とは言えない)

 

電動サンダーというのは簡単に言うと電動式やすりです。

原理は原始的で、アイロンみたいな感じの機械に紙やすりを装着して、振動させて削っていくというもの。

買ったのはコレで、購入時はセールをやっており類似品のなかで最安でした。

選定の理由はセール価格以外に

・6段階の速度調整ができる

・集塵ボックスがついている

・市販の紙やすりが利用できる

というあたり。

このあたりは明確な機能差なので、他の商品と比較が簡単にできます。

廉価な類似品の中には速度調整がない製品や集塵ボックスがない製品、市販の紙やすりは使えない(専用の紙やすりだけ)という製品もあります。

レビューでは

・パワーがありすぎる(暴れる)

・騒音は比較的少ない

とのことで比較的高評価を得ています。

そこらのホームセンターでも2千円台なかばで買えるサンダーは普通にあったので、初期不良発生時の対応などを考えてそのへんから選んでもいいのでは?と思います。

ただ、上記のような機能面ではやはり通販のほうが上ですね。

 

中身は本体と説明書、紙やすり10枚

PRチラシも入っており、マジメに作ってちゃんと商売をしている会社、という印象

ヤスリは両面テープで取り付け、8つの穴から粉塵を吸引

紙ヤスリは専用両面テープ取り付けタイプの布製?のものが10枚入っており、今回はこれでなんとかなりそう。

この両面テープ方式は、紙やすりがズレたりしないという面で絶大なメリットがありますが、反面、そのへんで売られている紙やすりが使えない(そもそも両面テープが原価高そうな)のでコスト的には厳しそうです。

穴の位置については規格があるのか(汎用の穴あき紙やすりがあるのかどうか)は確認していませんが、なんか似たような紙やすりがAMAZONだと色々売られているので穴の位置は各社共通なのかな?

 

防塵ボックスbigを作る

かなりの騒音と粉塵が出るらしいので、それが部屋中に飛び散らないよう簡易的な防塵ボックス(兼防音ボックス)を作り、さらに風呂場で作業をすることにしました。

粉塵だけなら天気の悪い(洗濯物の出ていない)日にベランダで作業をすればよいのですが、騒音はご近所から苦情が来そうですからね・・・

AMAZON段ボール箱のフタを立ててテープで留め、サンダーを入れた状態


防塵ボックスはサンダーが送られてきたときに入っていたAMAZONの段ボールを捨てずに活用します。

フタの部分を立てた状態に組み立て、テープで隙間を埋めて粉が外に出ないようにして、上は家にあった透明フィルムを貼って中が見えるようにしました。

手を入れる隙間や、材木の挿入口などは最小限のサイズであいたままにしてあります。あまりに粉塵が出るようなら輪ゴム等を使ってもう少し密閉するプランはあるのですが、とりあえずはこれでやってみます。

透明フィルムは右手前のエリアが固定されておらずそこから手を入れる
同一サイズの材木なのでちょうど入るサイズの穴を入り口と出口の2カ所に開けた

 

モーターの騒音はさほどでもないけど振動が大きく、野地板が騒音源に

本体の電源を入れたときの騒音は「ウィーン」という感じのモーター音で、これならベランダでやってもご近所から苦情来ないんじゃない?というレベルの静かさでした。

ただ、実際に野地板にあてて削っていくと、

・野地板が振動して音を立てる

・野地板の振動が床や壁に伝わって大きな音を出す

ことになって、安っぽい床&壁のユニットバスではかなりの騒音。

 

風呂場は扉にゴムパッキンがあり密閉されているので、騒音が外に漏れないのでは?と思って作業をしてみたのですが、この部屋の壁に伝わる振動音はいかんともしがたく、夜間の作業は難しそうで諦めて日中に作業することにしました。

 

思ったより粉塵は出ずに集塵パックが役立つ

粉塵がかなり出るという話だったのわざわざ防塵ボックスbigを作ったのですが、やってみると付属の集塵ボックスにかなりの粉が集まっており、派手に漏れている感じはしませんでした。

(ただ、風呂場の空気は粉っぽい感じになるし、床には少し粉が落ちている)

差し込むだけの集塵ボックスだけどゴムパッキンがついている

大半の粉塵はボックスの中に

箱内はかなり粉っぽい(自作のボックスも多少は意味があったのか)

それでも床にはそこそこの粉塵


他の製品だったと思いますが「集塵ボックスはまったく役にたたない」的なレビューも見かけました。しかし、自分の例を見る限りこの製品の集塵ボックスは非常に役立っており、買うなら集塵ボックス付き(もしくは掃除機をつなげて集塵するタイプ?)だと思います。

仮にこの集塵ボックス内の粉塵がすべてそのまま部屋に散らばっていることを考えると恐ろしい感じがします。カンナで削ったような木の削りカスみたいなものだったらいいのですが、ヤスリで削った場合はもはや完全に粉です。

感覚的には9割くらいは集塵している印象

 

連続稼働で熱を持つし結構重たい

電動サンダーはかなり熱を持ちます。今のところそれで故障したりということには至ってませんが、手で触るとかなり熱いので心配にはなります。長期の耐久性は未知数です。

あとは結構重たいうえ、その重たい本体が微振動をし、かつ多少押しつける必要があるので持っているほうの自分の手にも振動が伝わってきます。

その結果、持っている方の手はビリビリしてきます。サンダーから手を離したあともしびれている感じがするくらい。

 

ちなみに重さは公式値で1.82kg、実測でもこんな感じでそこそこズッシリきます。

本体のみで1.6kg程度

電源ケーブル、集塵ボックスコミコミだと1.8kg程度

 

電動サンダーの効果(イメージ)

上でかなり粉が出ていることからわかるとおり、ちゃんと削れてはいます。

900mmの板を3枚削ったくらいで集塵ボックスが8割がたいっぱいになるくらいの削れ高?でした。

直接同じ場所を撮影したわけではないのでイメージ写真になりますが、削る前と後だとこんな感じだと思ってもらえれば。

before

after

細かい凸凹はかなりなくなっています。

ただ、まったく凸凹がなくなってツルツルになっているかというとそうでもなくて、そもそも元の凹みが深い部分については残ったままになってしまっています。(凸った部分は削れるけど凹った部分は原理上、周囲をごっそり全部削らない限り残る、ということ)

 

電動サンダーのコスパは微妙なのでレンタルでいいのでは?

・・・という感じで散々電動サンダーについて書いておいてなんですが、まずはホームセンターの店頭でレンタルして使用することをオススメします。

前述のとおり結構粉塵が出て扱いが面倒なんですよね。自宅に専用のDIY室でも持っている人ならいいのですが、居室しかない一般住宅だと・・・(特に家族がいる人はよほどDIYに理解がある家以外はやめたほうがいいと思う)

効果がないわけではないのですが、手間の割には・・・というのが正直な感想です。

服も粉まみれになるし、肌や髪も粉っぽくなるし、喉もイガイガしてくるのですぐにお風呂に入りたくなります。

ちなみにこの作業のあとは速やかにシャワーを浴び、服はすぐに脱いで翌日には洗濯をしました。

 

今回野地板を買ったカインズでは木材の購入後、店内の工作室でサンダーを無料で2時間使用可能です。(小さい店だと工作室がなかったりサンダーが置いてなかったりするかも。あとマスクや紙やすりなどの消耗品は自分で購入)

 

防塵マスクは必須

家でやるにしろホームセンターでやるにしろ、絶対にあった方がいいのが防塵マスク。

これは手作業でのやすりがけでもそうなのですが、どうしても粉は飛び散るし、軽いので空気中に漂います。こんな木の粉、どう考えても肺にいいわけないので・・・。

一応自分もマスクをして作業をしていたのですが、粉に対する効果はかなり限定的な印象です。

途中から三重マスク+掃除機フィルターという構成にしてだいぶ楽になりましたが、それまで喉がイガイガしてゴホゴホやっていました。

 

というわけで、野地板の加工は次のステップに続く・・・