2x4アジャスターで柱を建てている話の続き。
今回は引き続き野地板の加工について。
前回は、サンダーで表面を削ってだいぶ滑らかにしたところまで。
今回は溝を作ってワトコオイルを塗って表面を滑らかにして完成、という話。
・・・なのですが、最初に溝のほうから。
溝とはいったい・・・?
野地板は幅が100mmほどあって、そのままでは溝付き支柱の溝(38mm幅)とガッチリかみ合いません。
なので、かみ合うような幅になるよう、野地板を部分的に細くしてやる必要があります。
まぁ溝というには大きすぎて、全体を見ると船のオールのような形状になりましたが・・・。
こういう感じ。
これを思いつくまでは、2x4の溝に合致する幅38mmX厚11mmの細い柱を探していたのですが、ちょうどいいのが見つけられなかったんですよね。
それでたまたま見かけた野地板が12mm厚だということで、幅の不一致は諦めてこのような加工をすることにしました。
カットが終わって組み合わせるとこんな感じになります。
ノコギリだけではコの字型に材木をカットできない
普通に考えればわかりますがコの字型に材木をカットするのに、まっすぐしか切れないノコギリだけでは難しいです。
(三角形にカットしていく、というのを何度か繰り返せばできるかもしれないけど)
そこでコレを買ってきました。
800円くらいだったかな?
溝のあるワイヤーをコの字型の金属で張っただけなので純粋に素材としてはショボい感じではありますが、曲線カットや左右カットなどの特徴的な機能を考えると非常にお買い得な道具だと思います。
こんな感じで、自由な方向に切り進むことができるのが特長で、今回のような用途にはピッタリです。
コッピングソーを買うのは2回目
実はこのコッピングソー、以前も使っていたことがありました。
なぜ以前で、今回も買ったかというと、当時のやつが壊れてしまったからなんですね。
壊れた場所はここです。
その時は、この金属部分が折れて破損しました。壊れたのは刃のほうではなく、本体側です。
だいぶ前の話で、写真も撮ってないのですが「え? ここ折れるの? 頑丈そうに見えるのに・・・」みたいに驚いた記憶があります。
まぁ今どきMadeinJAPANのノコギリで800円以下という値段も値段だし、他に代替製品も見あたらない感じなので数年持てば壊れても不満はないかなと思います。今回これを使うことを思いついたのも当時役に立ったからで、用途が合えばオススメです。
とはいえ、気になる点というか、使用にあたっての注意点があるので書いておきます。
カットスピードの遅さ
見ての通りスパイラル刃は目が細かい(溝が浅い)ので、一回の押し引きでカットできる量が少ないです。
また、折れにくいとは書いてありますが細いワイヤーなので、あまり強く押しつけるわけにもいかず、必然的に刃の大きな通常のノコギリに比べるとカット時間がかかります。
慣れてくるとある程度のスピードでカットできるようになりますが、たくさんカットするような用途の場合は、体力や筋力にそれなりの覚悟が必要だと思います。
まっすぐ切るのが難しい
上記のカットスピードとの兼ね合いもありますが、刃と言いつつも形状としては糸みたいなものなので、まっすぐカットするのがかなり難しいです。
軽くゆっくり撫でるようにカットしていけばある程度まっすぐになるけど、なかなか切り進めないし、逆に強く押しつけるとスピードは出るけど曲がってしまう、というジレンマに陥りました。
今回もボールペンで線を引いて、それに沿ってカットするようにしたのですがどうしても曲がってしまいました。
まっすぐにカットできるよう何らかのガイドを添えようと思っても、通常のノコギリと異なりスパイラル刃なので360度に刃が付いており、添えたガイドそのものも削ってしまい、うまくいきませんでした。
不器用と言われるとしかたないのですが、自分でもいい方法を思いつかず、なんかうまいテクニックを公開してくれているサイトも見つけられなかったんですよね。
(最近はグーグルの検索結果も、人工知能がテキトウに組み合わせて自動生成したデタラメなページやマニュアルの説明を言い換えただけのようなものばかり引っかかって、さながらへっぽこAIvsへっぽこAIをハックするAIで広告費を奪い合っている、みたいになってきているのを感じる・・・とはいえPVがそういうところに集まるということは多くの人々が求めているのはソレだということで、色々考えてしまう・・・)
なんとかできあがり・・・
正直かなりショボい結果になって満足度は低いのですが、とりあえずできあがりました。
これから再度削ったり塗装したりして仕上げていきます。
他の方法について思いをはせる・・・
よく考えてみたら完全に面一(ツライチ=凸凹のない平らな状態にすること)を求めなければ、別にこうしたカットでオールみたいな形状にしなくても、ズレないように2x4サイズの小片を釘などでセットすれば、それでよかったんだよな・・・(これを書いていた気付いた・・・orz)
そうすれば作業も大変じゃなかったし、強度も保てるし、、、
もしくは、同じカットするにしても12mmじゃなくて10mm厚の材木にして、間にクッション材でも挟んだ方がよかったか・・・
などなど、自由にやれるがゆえにいろいろな考えが頭をよぎるのですが、まぁやってしまったことはしょうがないので、進めていきます。
というわけで、野地板の加工は次のステップに続く・・・