1年間無料のキャンペーンを利用するため、Y!モバイルから楽天モバイルに携帯の契約を変更しました。同じ番号を利用するためMNPという仕組みを使いました。電話番号がどうでもいい人は新規の契約でもいいかもしれません。(キャッシュバックといった、MNPを利用することによる金銭的なメリットは、自分が申し込んだ時はなかった)
Y!mobileからの脱出はサイトでカンタンにできる
MyY!モバイルというサイトから、MNP予約番号を発行します。特に電話して引き留め工作に合う、といったこともありませんでした。
契約内容、時期によって9500円+税といった解約金が必要ですが、自分の場合はちょうど2年間の利用を完走したタイミングだったので、3000円+税のMNP手数料のみでした。
脱出にあたり注意すべきこと(紐付け契約)
携帯の契約と紐付けされているYahoo!のIDなどがある場合は、携帯料金と一緒に継続課金の費用を徴収する(支払う)ことができなくなって自動解約になってしまう可能性があるので注意が必要です。
Yモバイルの特典であるYahoo!プレミアム無料特典については、Yモバイルの契約がなくなるとYahooプレミアム自体の登録もなくなるようで、自動的に解除されるようです(要確認)
楽天モバイルのサイトはかなりヒドい
改善されている可能性はありますが、楽天モバイルのサイトは動きが遅いうえに、妙な動きをして大変気持ちが悪いです。
ブラウザや申し込みの時期にもよるのかもしれませんが、ブラウザにキャッシュが残っていると画面の大半が白くなってしまって、何も進まないという状況が繰り返されました。
しかたないのでキャッシュを削除したり色々試してみたのですが、やはり申し込みの途中で白くなってしまって進まないという症状が出ました。
しかたないので、普段使っていない別のまっさらなブラウザで申し込み手続きを行いました。
荷物は比較的すぐに届いた
携帯本体とSIMカードが届きました。配送予定のスケジュールは申込時に明示されていて、これはわかりやすかったです。また、実際にスケジュール通りに届きました。
(自分の経験上、D社はいつもいつまでも、遅いし遅れるしでいいところがまったくといっていいほどありません。梱包はいいけど・・・)
SMSが受け取れないし電話もできなかった(通信=ネットはできる)
楽天モバイルの申し込みをしたのは、自社網だけでなくau網でも5GBまで利用可能になって実用性が高まったからです。
しかし、いまどきありえないのですが、特定の機種で動作する/しないという問題が生じています。「楽天回線対応製品以外は、当社の動作保証対象外となります。」とあります。(仮に対応製品だったとしても、やっかいな問題が生じれば「仕様です」「現状での提供です」などと言って逃げて、結局は動作の保証なんてしないくせに、などと思ってしまうけど・・・)
自分の機種はHUAWEIのP30Pro(docomo版HW-02L・SIMロック解除済み)なのですが、この図にあるとおり、対応している機能は「データ通信」と「楽天エリア内でのSMS」のみとなっています。
楽天の自社エリアの図がまったく信用できない
楽天では自社のカバーエリアを地図上にピンクの色分けで明示しています。濃いピンクのエリア内では楽天の自社網に接続され、薄いピンクはauのエリアです。
自社網の場合は通話も通信も無制限、無料でできるとされています。
しかし、いくら濃いピンクのエリア(うちの最寄りは駅周辺)に入っても楽天網につながらない。再起動しても、APNをゼロから作っても、電源を切っても、SIMを抜き差ししても、それらの組み合わせをしても、全部ダメ。
総務省の目もあって、完全に適当な地図をアップするわけにもいかないでしょうから、(物理的に)基地局を設置した一つのエリア(群)の中で、一つの基地局だけを稼動状態にして、あとは準備ができるまでスリープ状態にでもしてるんじゃないか(地図だけは全部塗ってしまう)という気すらします。
楽天網につながらないと何が問題かというと、SMSが受け取れず、認証が終わらないので楽天LINKというアプリが使えません。楽天LINKが使えないと、無料の電話ができないのです。それどころか、この機種の場合は「通話×」となっていることからわかるとおり、楽天LINKアプリを経由しない端末での通話ができないのです。
結局、自分の生活エリアからかなり離れて、都内で認証作業を行うことになりました。
楽天モバイルはアプリ(ソフト)に依存してしまうから「携帯の機能」に制限が生じる
楽天モバイルは、携帯と言いつつも完全に楽天の作ったアプリケーション(ソフトウェア)に依存して構成されています。
そのため、楽天LINKというアプリが動かなければ,ほとんど何もできないのです。
通常の携帯電話ならできることでも、楽天LINKアプリで実現できないことは、できません。具体的には0570番への通話とか・・・(電話をかけた瞬間にブチッと切れる)
うーん、ネット中心ならさほど問題ないですが、コレ単品で生きていこうという人には0570に一切かけられないというのは地味だけど何かの機会に面倒なことになりそう・・・
楽天モバイルはアプリ(ソフト)に依存してしまうから「機種」に制限が生じる
P30Proでの動作がイマイチだったので、試しにLGV32という少し前のauの機種に楽天SIMを入れてみました。LGV32はVoLTE対応の、SIMロック解除済みの端末で、ふだんはdocomoのSIMで運用しています。
ネットの情報では通信はできた、との話も見かけたのですが、どういうわけか自分の端末ではまったく反応しませんでした。
まぁ、どうせ楽天LINKがうまく動かないことには実用には耐えないので、これについてはサッパリあきらめました。(もちろん楽天LINKの動作対象機種にはないのだけど、OSのバージョン的にはAndroid6.0なのでギリギリ対応している?)
auエリアでの利用は支障はない
5GBという通信容量の制約がどうかはわかりませんが、自分の用途では速度も含めて問題なく使えています。(実際、5Gを超過しても1Mbpsというそこそこの速度で接続できるとされているので、支障はないと思う)
auエリアでのSMS通信ができると使い勝手が良くなるのですが、しかたありません。
電話ができないのはいいとして、電話の待ち受けがわからにゃい
上記の通り、自分の機種では楽天LINK以外の通常の通話ができないようになっています。楽天LINKって、待ち受けどうなってるんだろう・・・? アプリケーションが常時通信して、受けを待っているわけではないと思うのですが、どうなのでしょうか。
サブ機ではアリだけど、メインでは色々問題がありそう
居住エリアにもよりますが、au網で5G分使えればモバイル用としては十分な気がします。ただ、自宅の固定回線を解約してしまったとか、光はもう要らないといったレベルでコスト削減をしている場合は、コレ一つで全部済ますことはできないのでオススメできないと思います。(大都会の楽天エリア内ならアリかもしれないけど)
今後の改善をみながらということになるかと思います。実際、au網も2Gでは不足するからダメだといわれて5Gにしたわけで、決して全くやる気がないわけではないようですから、今後に期待したいと思います・・・