ふれふり!

素隠居してお菓子。リフォームがしたくて住宅を購入。そして興味がないことは無駄なく。

引ソロ家探し(その133 DIY日記 エアコン室外機の温度を下げる 不織布編)

 

先日から試行している「エアコン室外機の温度を下げよう」作戦。

 

前回までの振り返りとしては、、、

 

まず自作の庇は1年でこんなふうになってしまい、ちょっとね、、、と。

実際は1年もたず、途中でボロボロになっていたと思われる

紫外線によるケミカルな劣化か、風による物理的な劣化か・・・

 

次に、余りものの布をかけて底に水を垂らしたらどうか・・・という水タオル作戦を試みたのですが・・・

2020free.com

 

こちらも水が数時間でなくなってしまい、いかんせん交換頻度が高すぎるゾ、という状態に。

単純に水を入れるボトルを大きくすればいいのでは?という考えは、純水の入手量を考えるとNGで、使用する水の量を減らすしかない! という方向性に。

 

そのときに思いついた新たな対策については

・適当なコックのような水量調整グッズがあればいいのだが・・・(見つけられなかった)

・絆創膏で呼気口を塞いで、水の流出量を調整できないか

というものでした。

 

だがしかし、今回はその対策を試行する前に

・エネルギー効率が悪いので天板全体を冷やすのはやめる

・直接放熱フィンに水を滴下させる方のみ残す

・小さい布を利用して放熱フィンにポタポタと垂らす

という作戦を試してみることにしました。

 

出してきたのはいつもの不織布クックアップです。

 

不織布作戦はイイ感じで進行する

さっそく前回のパジャマを撤去し、かわりに不織布を置いてそこにペットボトルを乗せてみました。

上から見た写真。冷蔵庫に入っていた水を使ってしまったため結露している

 

後ろから見るとこんな感じです。まだ置いたばかりなのでヒタヒタにはなっていませんが、じょじょに水が浸透していることがわかります。

パジャマよりだいぶ小さい

この日は風が放熱フィンに当たるような方向で吹いていたため、不織布はピタッと張り付いています。

風の方向が逆だと布がフィンから離れてバタついてしまう可能性があるので、何か押さえみたいなのがあったほうがいいかもしれません。

 

※後日、針金ハンガーを加工してこのような「押さえ」を取り付けました

後日、針金で軽い「押さえ」を作った

 

家にあった針金ハンガーのうち、くたびれてヨレてきていたものを再利用しました。

材料は0円・・・



人造バランのような山形カットで滴下を促進する

不織布にじょじょに水は浸透するものの、水滴が落ちるにはなかなか時間がかかっており、、、その間にこのように先端をハサミで山形にカットしてみました。

人造バラン的な形状に加工することで水が先端部に集まり、水滴化して落ちる

これで滴下がはかどるはず・・・

 

その後しばらく見ていたのですが、、、

水滴状になって2枚のフィンの間を伝って落ちていく

右から左から、滴下が発生してかなりイイ感じの、思ってたとおりの結果になりました。

 

これは結構いい作戦だったのでは??

 

滴下式にしても、流れる水の量は減っていない気がする・・・

とはいえ、この状態で様子を見ていると

・ほとんどの水滴が同じ隙間を通って、水滴のまま最下部まで落ちてしまう

んですよね。

結果、室外機の下が水たまりのようになっています。

 

もちろん多少はそうなってもしかたないとは思います。

 

しかし、できれば

・途中で水滴としての形状が維持できなくなるくらいまで気化してほしい

・フィン2枚の間ではなく、1枚のフィンの表面を伝う感じの小さな水滴になってほしい

んですよねぇ。

 

これはぜいたくな望みなのか・・・???

 

全体の水量が変わらないと仮定してすぐに思いつく対策は

・もっと不織布の幅を広くして、滴下する範囲を広げる

・山形カットの頂点を多くして水滴の位置を分散させる

といったことくらい・・・

 

あまり山の頂点を増やすと、だんだんヒモみたいになってくるですよね。もともと「のれん」だったのが「ヒモのれん」みたいに・・・

まぁそんなに長いヒモじゃなければ、それでもいいのかな・・・

 

 

そんなことを悶々と考えながら次の日を迎えたわけですが・・・

 

 

2日目にして不織布が水を吸わなくなった件

 

次の日、ボトルに水を補充した際に様子を見てると、なんか違和感が・・・

 

あれ? なんだろう? なんかまったく水を吸ってないような・・・

 

あれ? あれ?

 

・・・と思ってボトルを持ち上げてみると、、、

吸わない

なんか水を吸わずに、布の大半が白いままの状態です。

なかには表面で撥水されて玉のようになっている水まである状態。

なにこれ? 昨日はこんなことなかったのに・・・

 

しばらく置いてみたのですが、、、

右上矢印のところは、大きな水滴が不織布の表面を滑り落ちている(浸透していない)

 

えぇぇ・・・ほとんど変化無し。全然吸わない。

 

これはいったい・・・

 

穴をあけた位置以外はほとんど水を吸ってないし、一部は「不織布の表面を水滴が滑っている」ような状態。吸水機能がかなり失われてしまっているみたいな・・・

 

ひょっとしてペットボトルから出る水の量も減ったのでは? それならそれで願ったり叶ったりで良いことなのでは? ・・・と思ったのですが、実際は違いました。

 

ボトルから水が出る量はかわらず、その水は吸収されずに不織布の表面をすべり、このように外に流れ出ているだけでした。

不織布全体に浸透せず、フチから外に流れ出る

 

 

不織布は陽光のもとで使うのにはまったく向いていなかった

うーん、どうしてこうなった? ・・・と思ったのですが、よく考えたら不織布って毎度劣化に苦しめられているゴム/プラ製品に近いんですよね。カンカン照りの陽光にあてられて、紫外線で劣化した可能性があります。

1日でこんなに・・・とは思うのですが、先日の手袋の件もあります。紫外線はあなどれません。

 

2020free.com

 

うーん、劣化したのか、別の理由なのか・・・原因を確認したい。

 

不織布の原材料はモノによって違うようですが、クックアップの場合は

パルプ、レーヨン、ポリエステル

の3種類だそうです。

 

このうち名前がもっともケミカルチックでヤバそうなのがポリエステルですが、先日も(釣り糸の丈夫さという点で)みたとおり、強度面では比較的良好なんですよね。

紫外線に負けずに強度を保っていた釣り糸(ポリエステル)

 

ただ、強度があるからといって保水性もあるかというと別です。

 

レーヨン、パルプは対紫外線の挙動がよくわからなかったので、いつもどおりこぴ君に聞いてみました。

レーヨンが紫外線に弱く劣化しやすいらしい

まとめると

・そもそもポリエステルは保水吸水しないし、水をはじく

・レーヨン、パルプは吸水するが紫外線で硬化、繊維の詰まりが生じ吸水力が弱まる

ということのようです。

 

毎回、不織布の浸水作業から再開するのは大変厳しいので不織布はNG

このあと試しに

・水を張ったバケツに不織布を入れ、手作業で揉みしだして強制的に吸水、保水させてから室外機の上に配置、ペットボトルを乗せる

という手段に出てみたのですが、そこまでやってもなかなか吸水しなくなっています。

 

一応、ひとたび保水状態にさえなればペットボトルの水は継続的に吸うようなのですが、実使用では「気付いたら水がなくなって乾いた状態になっていた」みたいなことも度々です。そのたびに雑巾絞りみたいな感じの作業をやるのはシンドい(手間的に)。

 

・・・というわけで、残念ながら不織布を使った滴下作業は諦め、再び綿のパジャマに活躍してもらうことにしました。

 

面倒がらずにちゃんと室外機のサイズに近い大きさにカットして乗せました。

パジャマの一部を切断して使用

これで様子を見ると、やはりちゃんと吸ってくれるようです。