ふれふり!

素隠居してお菓子。リフォームがしたくて住宅を購入。そして興味がないことは無駄なく。

引ソロ家探し(その132 DIY日記 エアコン室外機の温度を水タオル方式で下げる)

 

先日、

・エアコン室外機の自作庇は耐久性の面で実用性に欠け、実使用は無理ィィィ

といった内容を書きました。

2020free.com

 

1年でこんなふうになっちゃった、というね・・・。

実際は1年経過せず、ボロボロになっていたと思われる

無念です・・・。

 

じゃあどうしようかと考えていたわけですが、ふと設置当時の記事を読んでいると

・バケツに水を入れてタオルをそこから室外機の天板に流し掛けて、気化熱で温度を下げる

という方法が紹介されていました。(自分で紹介したんだけど・・・)

 

そのときの判断としては

・水の補充を忘れて(軽くなった容器が)風で飛ばされる可能性が高いからパスする

ということだったのですが、試しに一度やってみてもいいのでは?ということで今回試行してみました。

 

 

ペットボトルからポタポタ浸水させる方式

今回使ったものはこちら。

廃材ほかを利用

 

2Lのペットボトル:給水用

500mlのペットボトル:重し用

布:ひたひたさせる用

針:ペットボトルへの穴開け用

絆創膏:呼気調整用

 

特にワイヤーなどで固定はせず、室外機の天板に置いただけ、というきわめて簡素な設置です。

 

なんでこうなったかというと、この布というのが実はパジャマで、着られなくなったから活用したい、という動機です。

 

パジャマはこんな状態。

背中が擦り切れるまで着尽くしたパジャマ(夏場に背中に汗をかいてこうなった?)

いや~ヒドいですね。

よくここまで着尽くしたと、自分でも感心します。

破れたというより、擦れて摩耗したって感じなんですよね。日頃貧乏性が抜けない自分でも、ここまで使い込んだのははじめてです(破れがソコソコ大きくなってから、なお2年使った)。

破れただけなら縫えばいいのですが、このように擦れて摩耗し、水玉状態に穴があいてしまった布はどうにもできません。(自分ができないだけで、昔の人はパッチワーク?という手法で再生させていたみたい。けど、それとて新しい布が必要なので・・・)

 

当初は残った部分を小さくカットしてウエスにする予定だったのですが、ウエスは結構たくさん在庫があるので、今回は別の用途で、と。

 

ワイヤーなどは使わなかったと書きましたが、パジャマの両手の部分がまだ残っているので、そこを上手く使って固定していきたいな、と。

 

 

上下に穴2箇所でポタポタ水が出るかな?

さて、具体的な設置ですが・・・これは簡単で、室外機天板にパジャマを置き、適当に柱などに(パジャマの腕の部分で)固定してから500mlペットボトル2個を重しにする、というもの。

 

その状態で2Lのペットボトルを乗せて浸水させます。

 

2Lのペットボトルにはあらかじめ針で2箇所、ちいさな穴をあけておきます。

布に接するように凸った部分に穴をあける

穴開けの場所は、凸凹しているペットボトルの最も凸った部分です。ここが直接布に触れることで、重力と毛細血管現象のWパワー?で水が吸い出される、という感じのイメージです。

 

また、反対側にも小さな空気穴をあけておきます。空気穴がないと水が流れ出ないからです。

 

こうして小さいながらも穴が2箇所あると、ちゃんと水が出ることが確認できます。

下から水がピューッと出る

 

※空気穴がない状態だと水が出ないのでは? あるいは仮にそれでも(毛細血管現象で)水が吸い出された場合、ペットボトルがベコベコになる可能性があるのでは? と思って穴をあけてしまったのだけど、その前にどうなるか試してからでもよかったかもしれない。。。

 

片方の穴がパジャマに接するように下向きに置くと、当然ながら反対側の穴が天頂を向くようになります。

これで上の穴から空気を吸って、下の穴からは水が出る、という構造ができあがります。

 

穴の大きさにもよりますが、徐々に水がパジャマに染みていきます。

 

 

天板の温度はかなり下がる・・・

実際、設置して温度がどうなったかというと・・・

 

水に濡れていない部分が32℃強のところ・・・

水のない部分

計測のため無理矢理水を出し、ヒタヒタになった状態で濡れている部分を計測すると・・・

水に濡れたところ

このとおり26℃強という感じで、かなり温度が下がっていることがわかります。

 

実際は直接に天板の温度を計測したわけではないのでイコールとはいえないのでしょうが・・・26℃の布にピッタリ接している天板が30℃ってことはないと思うので、まぁこんなもんであながちハズレでもないのかなと。

 

そもそも、天板は金属なのでこの布を取っ払った素の状態だと、32℃どころじゃなくてもっと熱々なのは間違いありません・・・。

 

(などと、今になって素の状態の天板の温度を測ってなかったことに気付く愚・・・をごまかす)

 

天板の温度が下がるとそれにともなって天板の下にある放熱フィン(魚の鱗?みたいな、アルミの薄い板)の温度も下がっていくことが期待でき、これは結構効果があるんじゃないかという手応えがあります。

 

※比較検証が難しいため、今回はエアコンの電気代は計測しませんでした・・・

 

 

水がなくなるのが早すぎて補充が大変、どうするか・・・

一方、困ったこともあります。

ペットボトルの水がすぐなくなるということです。

満水のペットボトルも30分くらいでこんな感じに

2Lのペットボトルいっぱいに入れた水ですが、これだけの布を常時ヒタヒタにして炎天下で気化しているため、6~10時間ほどでなくなってしまいます。

計測したわけではないのですが、ざっくり晴天の日中は6時間くらいで、夜間は10時間で全部なくなる、というイメージです。

つまり1日に3回はボトルを交換しなければなりません。1日だけならいいのですが、これを夏の間毎日やり続けるのは結構大変です。

 

うーん、これはさすがにちょっと厳しいなと。

 

加えて、

・水のコストが馬鹿にならない

・水が不足する

という点も気になります。

 

1日6Lとすれば30日で200L近く。

 

あれっ?

 

ま、まぁ・・・水代は1㎥100円=1000L100円=200L20円・・・と考えるとそんなでもないですかね(汗

 

ただ、現実問題として水道水は使いづらいので浄水を使うことになります。

 

というのも

・水道水だとカルキやミネラル分などがあり、金属に付着すると固着する

からです。

 

これもパジャマが吸着してくれるとか、あるいはときどき降る酸性雨が中和してくれるといいんだけど、どうなんだろうか・・・

 

「あれ? 室外機の天板なんてカルキで汚れたって別にどうでもいいのでは?」と思われるかもしれませんが、実はこのひたひた状態のパジャマからあふれた水が、うまいこと放熱フィンの隙間に水滴として流れるように配置を調整してあるんですよね。

こんな感じです。

ところどころ、水滴がフィンの間を落下していく

こうすることで、天板の温度を冷やすだけではなく、直接放熱フィンの温度も下げて二重に気化熱のパワーを活用しています。

 

 

というわけで、どうしているかというと、今は近所のスーパーで汲んできたRO水というものを使っています。

 

ただし、ボトルは1個4Lで、1回2個汲んできても8Lにしかなりません。1日に6L使うと残り2Lで、ほぼ毎日汲みに行く必要があります。

 

このときにダメにしたボトルの水ですね。性懲りもなく、またボトルを買って汲んでいます。

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運動がてらスーパーまで水を汲みにいく・・・その理由ができた、と考えればアリっちゃアリなんですが、なにぶんこの暑さですからね・・・毎日行くのはキツい。

上の記事では3日に1回、汲みに行っていたようです(今もだいたいそんなもんです)

 

というわけでRO水に頼れないとなると、考えられる対策、というかワザとしては

・BURITAなどのボトル型浄水器を通した水を使う

・エアコンのドレンホースから出る水を再利用して流しかける

・いっそ室外機が劣化するのはしかたないと諦めて水道水をガンガン使う

といった感じでしょうか。

 

このうち「ドレンホースの水をそのまま流しかける永久機関的な構造」は合理的な方法に思えるのですが、メーカーがそれをやっていないのには何か理由があるんでしょうかね。

エアコン売るのが目的で、消費者の電気代なんて知ったことではない!って話なんでしょうか。

あるいは、ただでも室内機のフィルターだ!カビとりだ!と面倒な作業があるのに、屋外機の周囲でユーザー側で管理の必要なものがあるというのは消費者のウケが悪いから、無駄にリスクをおかすこともないよね、ということかもしれません。(それにしても、ドレン水の再利用に合理性があるなら、別売オプションとかで販売すればいいのにと思うが・・・)

 

とりあえずの対応策=絆創膏で流水量を減らす

さて、冒頭で用意したもののうち、これまで使われていないものが一つあります。

 

そう、絆創膏です。

 

これは空気穴にとりつけて、空気の吸込量を制限しようと意図して用意しました(が、面倒で取り付けていなかった)。

 

どのくらい効果があるかはわかりませんが、現状、小さな穴とはいえパジャマは常時ヒタヒタで水がしたたり落ちるレベルに濡れているので、水が出すぎという可能性があります。

絆創膏で空気穴を微妙にふさぐことで水の出る量を減らし、水の補充回数を減らし、同時に水の消費量も減らしていければ、と考えています。

 

 

ちなみにこの流量制限ですが、100均で何か使えるものがないか探してはみたんですが・・・ボトルの先端に取り付ける流量調整コックみたいなやつはなくて、見つけたのがこの2つ。

 

一つ目はペット用の給水ノズルです。

ペット用品売り場にあるやつ/対応ペットボトルのサイズで2種類あった

チョロチョロ水が出そうで、良さげ。

 

と思ったのですが、構造としては先端がこのとおりボール状になっており、ペットが能動的に舌を出してペロペロ舐めることでボールが回転し、それに伴って水が出るという仕組みのようです。

ペット用の給水ノズル300円(ダイソー)

勝手に水がポタポタ出るといいのですが、回さないと出ないっぽいのは今回の用途には合わないですね。

 

2つめは園芸用の水やりノズルで、、、

先端に穴があいているだけ

ペットボトルのキャップ代替として取り付け、さかさまにして土にブッ差す、というシロモノのようです。

ただこれ、流水構造としては先端に穴があいていて、そこからチョロチョロと水が出るようになっているだけ。

これ見る限り、流量の調整がどのように行われるのか、ちょっとわからないですね。ペットボトルに直接穴をあけるのと何が違うのか?って感じです。

 

このように、なんかこう、

・定期的にポタッと水滴が落ちるように、バルブのようなもので流量が工夫されたもの

をイメージしていたのですが、残念ながらそうした構造のものを見つけることができず・・・

結局、空気を通さないようで少しは通す・・・みたいなものを身近にあるもののなかで探したら絆創膏だったという話です。

 

何か良いものが見つかるといいんですが・・・