旅行に行くときに、不織布でできたキャリーバッグを使っています。
滅多に使わない(旅行に行かない)ので畳んで収納しておけるという点は大変なメリットなのですが、なにぶん車輪が安っぽいただのプラスチックなので、転がすとゴロゴロと結構大きな音がして気になっていました。(もちろん安かったのだから仕方ないのだけど)
なので、車輪にゴムを巻いて騒音がしないようにしてみよう、というのが今回の話。
車輪の形状
世のキャリーバッグの車輪はいろいろな形状がありますが、うちのはこんなの。
特徴は
・直径が70mmほどとかなり大きめ(一般にはもっと小さいのが多い)
・横に回転しない(いいヤツは曲がりやすいように横にも回転する)
・接地部分はほぼ真っ平ら(丸みを帯びているものもある)
・中央にベアリングのようなものがない(単に極太針金に円形プラスチックの車輪が通してあるだけ)
・素材がただのプラスチックっぽい
といったところ。
交換用車輪の購入は調べきれずに諦めた
車輪自体は、交換用のものがAmazonあたりで売られています。
役に立ったという評価も多いようなので、選択肢としてはアリかなと思います。
こんな感じのもの。
ただ、「キャスターの車輪」というものに自動車タイヤのような統一規格があるわけでもないようで、サイズと形状はかなりバラバラです。
実際に探してみるとわかるのですが直径70mmの車輪は数が少なく、また、大きいサイズになると結構いい値段がします。2千円とか。
このキャリーバッグが3千円くらいだったことを考えると相対的にちょっとねぇ・・・と。本体がもっと高いものであれば十分検討の価値はあると思います。
また、形状的にちゃんと取り付けできるかわからない点はネックで、今回は交換用の車輪を買うのは諦めました。
※上にリンクをつけたのはこれを書いているときにピックアップしたもので、直径68mmで割といい感じ。旅行に行く前に探しているときはこの品に気付かなかったけど、外径/内径ともに図示されていて、コレでもよかったのでは?と今となっては思っています。
結局100均の素材で対応
今回は100均で
・ゴムベルト
・両面テープ
・接着剤
の3つを買ってきて
既存の車輪にゴムベルトを巻く
ことにしました。
材料費は330円です。
ゴムは110円だし他の2個は別用途でも使えるので考えに入れないとすれば110円と言えなくもない(強弁
ゴムベルトについては他のBLOGで「DIYコーナーにある」との情報もあったのですが、実際にダイソーに行ってみたところ見つけられず。
かなり大きな店舗だったのですが残念。
店内の改装(配置換え)をしている様子もあったので念のため店の人に聞いてみたところ、DIY用ではないものの、2つほど使えそうな品を見つけてくれました。
売り場は自動車/自転車パーツの場所で、本来の用途としては軽トラなどの荷台の固定に使うゴムバンドでした。
製品名は
・荷台用ゴムバンド
・ゴムひも
というもの。
今回はサイズ的に幅20mmに近いほうということで前者の「日本製 荷台用ゴムバンド 約18mmx2m」のほうを買いました。
探してもらっている間に見て回った感じだと、このゴムベルトが見つからなければズボンに巻く普通のベルトでも代用できそうかな・・・という感じでした。
ついでに接着剤も購入。
ほかにも色々種類はあったのですが、2液混合の接着剤を持っていなかったので試しに買ってみたかったのと、充填剤としても使用可能と明記されていたのが選択の理由です。
取り付け前に洗う
このキャリーバッグはすでに何回か使っていて車輪に汚れがついているので、洗剤と歯ブラシでゴシゴシと洗います。
1日乾かします。
おおむねゴミは取れたと思いますが、すでにプラスチックの表面に凸凹ができており、そこに入り込んだ細かなゴミみたいなのは取れませんでした。
まぁだいたい取れればヨシ!とします。
クロコダイル両面テープで固定
ゴムバンドの取り付けには、サンシェードの時に使ったクロコダイル両面テープを使います。
ちょうど幅が20mmだったのと、厚みが2mm、ゲル素材でクッション性が高いので今回の用途にピッタリです。(ただ、荷物の重さで圧がかかったときに潰れないかどうか不安はある)
上の写真の左の青いやつは屋内用クッションシートで、スポンジみたいな素材です。
家具などの角に貼って子供などがぶつかっても痛みを和らげるというもので、家にあったので当初コレを使うつもりでした。
ただ、やはり屋外で摩擦や圧力がかかった状態で使うのには素材的に向いてないのでは?と判断して上のゴムバンドに変更しました。(ゴムバンドも摩擦に強いかどうかアヤシいところですが・・・)
さっそく両面テープを貼り付け。
あーーー、結構たわみというか波打ちが・・・。
上で平らだと書きましたが、よく見ると真ん中部分がやや膨らんだ凸型になってたんですね。先にヤスリとかで平らにしてから両面テープ使えば良かったか・・・
まぁしょうがないのでそのままゴムバンドを貼り付けていきます。
クロコダイルが波打っている端のほうは真ん中から外側に押し出すように丁寧に圧をかけて接着させていきます。
接着剤を兼ねた充填剤で隙間を埋める
今回「充填剤としても使える」と称する2液混合タイプの接着剤を買ってきてみました。
このようにゴムを貼り付けたときにどうしてもできてしまう隙間を埋めるためです。
さっそく隙間を接着剤で充填してみると・・・
なんか、粘度が低くて(水っぽくて)タレてしまいます。
まぁしょうがない。
なお、隙間充填としての目的もあるのですが、こういう切れ目があると何かに引っかかってそこからめくれて剥がれやすい、ということがあって、実はそれを防ぐのが主目的だったりします。
なので、多少凸凹であっても上のように切れ目にフタがされるような感じになって、めくれないようになればとりあえずはOKです。
仕上がりはこんな感じで、ゴムの幅が18mmとやや(車輪幅に対して2mmほど)不足しているものの、おおむね車輪全体をカバーすることができました。
数百円のコストに対してはかなり効果があった
実際、一週間ほどの旅行で使ってみて、当初の目的としていた騒音防止の効果などがどうだったかというと
・アスファルト面ではある程度ゴロゴロ音が鳴る
・コンクリ面やゴム面などの平坦な床ではほぼ音がしない
・曲がり抵抗は(ゴムにしたことで)やや強くなった感があるけど支障はないレベル
・ゴムが剥がれたりせず最後まで使えた
・両面テープは痛んでいる感じはなし
という感じで、満足度の高い結果になりました。
使用後の現物はこんな感じ。
このとおり破損することもなく、たいしたキズもつかずに無事に最後まで使い倒すことができました。
むしろ圧力がかかることで当初より平らになって良かったのでは?というくらい。
それから、クロコダイル両面テープは厚みが2mmもあるということで、側面も粘着的な感じなのが気になっていたところですが、何も対応策を思いつかず、処理をしませんでした。
結果どうなったかというと、この通り確かにホコリやゴミなどがついたものの許容範囲かなという感じです。圧力で潰れてグミみたいになってはみ出す、みたいなこともありませんでした。
特に空港や鉄道の駅で転がしているときに、これまでは結構なゴロゴロ音が出ていて気になっていたのですが、それがまったく出なくなったのは非常に快適です。
さほど頻繁に旅行に行くタイプではないので、次にこのバッグを使うのがいつになるのかわかりませんが、そのときもまた活用できそう。
ちなみに「不織布のキャリーバッグなんてそんなヒ弱そうなもので大丈夫なの?」と思うかもしれませんが、基本的に国内旅行でしか使わないし、替えの衣類やタオル、お菓子といった破損しないような(軽くてかさばる)ものばかり入れているため問題なく使えています。