ふれふり!

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引ソロ家探し(その60 DIY日記 フラッシュ扉の歪んだ性根を修正してやる! 調査編)

家探しの話の続き。今回が60回目。

 

本格的に物件を探し始めてからもう1年くらいになりますかね。

物件そのものの購入は半年以上前の話になってくるのですが、順次ハウスクリーニングやDIYを進めてちゃんと(自分の気にいった状態で)住めるような家を追求していく、という話を続けています。

 

購入したマンションは不動産会社の仲介はあったとはいえ個人所有物件の中古購入で現状渡しだったため、色々手を入れていく必要があります。

 

今回は「リビングと廊下を仕切る扉」の話です。

 

閉まらない扉

実はこの扉、歪んでいてちゃんと閉まらないんですよね。

入居してしばらくしてから気付いたのですが。

いやほんと、笑える話というかヒドい話です。

扉の上部が枠(横)に当たってきちんと閉まらない

ただ、住宅購入時に聞き取った話のとおり、、、

・個人が売主の中古住宅っていうのは基本的に現状渡し

であるため、買う前に気付けなかった以上は後の祭り。

(といっても、買う前に気付いても前居住者が修理してくれたか、あるいは「この状態でこの価格なんです」という開き直りになるか、はわかりませんが・・・。このあたりは指摘すれば直すのが普通である賃貸と違うところです)

 

ちなみにこの「現状渡し」の話は物件を探している間に聞いた話で、詳しくはこちら。

2020free.com

 

 

扉がどのように歪んでいるのか、状態を確認する

というわけで自分でどうにかせねばならないので実際この扉、まずはナニがどうなっているか観察していくことに。

 

で、よくよく見ていくと

・ありがちな金具の劣化(ネジの緩みやアソビが大きくなるなど)は見られない

という状態でして、、、

 

じゃあどうなんだ?というと

・パーツ同士の組み合いが悪くて、扉そのものがガタガタに歪んでしまっている

という状態のようです。

 

こんな感じ。

扉パーツ同士のあいだにV型の隙間が発生している

 

いやー、網戸に続いてこれまたひどいw

 

逆側はこんなふうになっています。

こんなふうにズレてハミ出している

 

いやー、文字通りというか、、、物理的にグズグズですな。

 

 

この扉、当然ながら立派な1枚板ではありませんで、いくつかのモジュールを組み合わせてできあがっています。

(ガラスや金属取っ手だけではなく、扉の板自体が複数の木材モジュールで構成されている)

そのモジュール同士をハメ合わせ、接続している部分が離れてしまっているわけです。

下部もこのように隙間が・・・ヒドい(やや左の白い□は隙間で、向こうの光が漏れている)

 

うーん、蝶番がユルんでるとか外れそうになってる、みたいな話だったら楽だったんですが・・・

 

ちなみにこういう構造の扉を「フラッシュ扉」と呼ぶらしいです。

 

以下、局所的なアップ画像が多くなるので、あらかじめ全体イメージを載せておきます。

こんな感じの扉です。

閉まらないなら開けっぱなしにしておけばいいじゃない? ・・・ってアカンやろ!

正面からとった写真がなかったのでナナメからのものになります。。。

なぜ正面からの写真がないかというと、閉まらないためずっとこの状態で開けっぱなしだったから、です。

 

いんたーねっつでは「扉の歪み修正を個人でやるのは難しい」というのが総意らしい・・・

こういう扉の歪みのなおしかたですが、ググっても

・扉に穴があいたらコレで埋めましょう

・蝶番を調整しましょう

・蝶番を交換しましょう

みたいなちょっとしたシンプルなものばかり。

いやいや、そういう簡単な作業は悩まないんですよ。

 

でもって、こういう「扉全体の歪み」については厄介者扱いで

・業者が専用の工具などを使って矯正を行う

・業者に頼んだ方がいい

みたいにサラッと書かれて総スルー&アフィ誘導のオンパレードで、どうやってなおすのか役に立つ情報は得られませんでした。

 

「専用の工具」ってなんのこと? 知らないで書いているのでは? ねぇねぇ、なんて名前の工具なんですか? って感じに、内容を疑うレベル。

 

いやぁ、自分でなおしたくて調べているんですが、今はもうなんでも載ってるいんたーねっつではないんですよね、、、Google検索が情報プラットフォームではなくビジネスプラットフォームになってしまっているのを強く感じます。(一応、そういうビジネスと距離を置くと称しているBraveとかでも調べたのですがよい結果は得られず)

 

考えてみれば当たり前ですが、「プロが教える~」みたいなサイトは「面倒な割に手間賃の取れないコスパの悪い作業はやり方を教えるから自分でやってね、手間賃の取れる作業は自分でやらないでお金払って頼んでね(手数料も払ってね)」という意図があるので、今回みたいな作業のやり方を無料のサイトに書くわけがないんですよね。

 

というわけで、あくまで一例ですが、今回はそんな「業者に頼んだ方がいい」扉の歪みを自分で直してみたのでその話を以下に。

 

そもそも、扉の「枠」が歪んでいないか確認しておく

扉が歪んでいるのはわかったけど、どうして歪んでしまったんだろう?

可能性の一つとして、実は扉の外側の「枠」が歪んでいる(つまり家自体が歪んでいる)というイヤ~な可能性もあるので、それを事前に確認しておきます。

いや原因なんて今大事? そんなのなんでもいいでしょ?と思うかもしれませんが、仮に枠が歪んでいればいくらがんばって扉を直しても意味がないんですよね。(あるいは直し方が違ってくる)

 

確認にはレーザー墨出し器というものを使います。

 

こんな感じでグリーンの垂直レーザーを当てます。

出隅(角)にレーザーをあててまっすぐになっていることを確認

墨出し器がない場合は、左側に吊してあるヒモのような感じでやれば確認ができます。

(正直、この程度の確認であればヒモで十分な気がする。普段はもう少し細い糸に5円玉を結びつけて垂らしています)。

 

このように確認をした範囲では、上の写真のとおり左右の枠はほぼまっすぐ立っていました。

念のためメジャーで枠の内寸を測ってみたところ、上が800mmジャスト、下が798mmほどのようで、2mmほどの差になります。

うーん、そのぶん歪んでいるといえば歪んでいるのですが・・・

結局曲尺で測ってしまう・・・上が80cm、下は79.8cm?

H2200mmほどのサイズの扉の最上段と最下段とで2mm程度のズレ、歪みというのは許容すべき範囲なのかなぁ・・・?

 

という感じで多少不安、というか疑問はありますが、この程度の歪みの影響で扉があのように大きな隙間があいて分解し始める(?)ということも考えづらいので、そこは一安心。

 

というわけで、あくまで推測ですが、

・「枠は大丈夫」なので「扉の歪み」だけなおせばきっと元のように使えるはず

・「扉の歪み」は経年によりボンドや釘などが劣化し、自己解体をはじめたのだろう

という見立てとします。

 

※レーザー墨出し器は、引っ越し前に勢い込んで買っておいたものの、作業時間が足りなくて開封することすらなく今に至ってしまった・・・ので今回やや無理矢理活用した

 

ちなみに枠はまっすぐだったものの、扉はこのように曲がっていることが確認できます。まぁ上で見た写真の通り、あんだけあちこちに隙間やら出っ張りが生じていればこれくらいナナメになってしまうのも当然でしょう・・・

扉のほうはかなりナナメっている

 

というわけで、このグズグズの扉を元の状態に戻していけばなんとかなりそう、ということで、まずは解体作業に取りかかります。

 

続く。