ふれふり!

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絶対湿度計CUSTOM HV-610を購入&みはりん防wと比較

 

ややゴチャついた印刷のブリスターパッケージCUSTOM HV-610

 

自分は「家から出たくない派」でして、充実したひきこもりライフのためには「自分の過ごし方」と「家のあり方=住環境」とをすりあわせしていく必要があります。

 

積極的に環境を過ごしやすいように整えていくため基礎資料は必要で、新居の気温/湿度の計測をするつもりなのですが、本気で色々やるには手持ちの愛用品「みはりん坊w」2台ではシンドいかな?と思って湿度計を追加購入することにしました。

 

購入した製品とその理由(絶対湿度のすすめ)

同じのだと面白くないので今回は別の製品で、CUSTOMのHV-610というものを買いました。

冒頭写真のやつです。

 

この品自体はあまり話も聞かないし、レビューも見あたらなかったのでメジャーではないようですが、ヨドバシやアスクルなどでも常時扱い品になっているので、そう変な品物でもないだろうと判断しました。

 

わざわざそんな製品を選んだ理由ですが

・「絶対湿度」が表示できる

ということにつきます。

 

一般的な温度計/湿度計では%表示の相対湿度が一般的ですが、

・この製品は数少ない「絶対湿度(g/㎥)が表示できる製品」

なのです。

 

 

絶対湿度というのは以前、加湿器をいろいろ比較してたときに出したあの絶対湿度です。

2020free.com

 

同じ空気中水分量(湿気?)であっても、相対湿度(%表示)は気温によって変化するブレブレな数値なので、なかなか即時的に環境の善し悪し(湿気の適正さ)を捕らえづらいのです。

 

手持ちの「みはりん坊w」は絶対湿度表示ができ、そちらのほうが圧倒的に有名ですが、HV-610も同様の表示ができます。

というか「絶対湿度が表示できる」という条件でお手頃な価格の製品を探すと、他にほとんど選択肢がないんですよね。

 

世間で絶対湿度で話をしている人や記事はほとんど見かけないし、その表示を求めるというのはやや特殊なニーズなのかもしれません。

 

その表れってわけではないのでしょうが、公式サイトを見てもこのとおり、HV-610は温湿度計ではなく「熱中症指数計」としてカテゴライズされた中で「暑さ/乾燥指数チェッカー」と称して扱われています。

公式サイトでは熱中症指数計と分類されている(温湿度計の分類欄は別にある)

 

しかも、熱中症指数計の全製品が絶対湿度の表示に対応しているかというとそうでもなくて、この中ではHV-610だけ。

 

どうも暑さが問題なのではなく、寒いときの「乾燥指数」っていうのがキーワードのようです。

 

つまり

・温湿度計の中でも、夏特化カテゴリである熱中症指数計

のなかで、

・オマケ機能(?)として「乾燥指数の表示ができる」もの

がHV-610というわけです。

 

 

ちなみにCUSTOMというのは計測機の会社で、大きくはありませんがアズワンの完全子会社だそうです。

※アズワンは中堅商社で東証賭場プライムに上場しています(中堅というか総合ではない、、、程度の理解)

 

みはりん防wと比べる精度差

そうはいってもあまり聞かない(=レビューを見かけない)製品だけに、もしかしたらへっぽこ性能という可能性もあるので、一応みはりん防wと並べて比較してみました。

 

はいこんな感じです。

0.1~0.5程度の差

どうでしょうね。まぁいいとこかな、って印象を受けました。

 

気温で0.1-0.2度程度の差、絶対湿度では0.5g(5%)程度の差になっています。

校正もしていない家庭用の計測機で、しかも室内に適当にポンと置いただけの状態ではこの程度かなという感じです。

 

誤差確認のために5分後の計測も載せておきます。

5分後の世界

こんな感じ。

左上の絶対湿度9.8g/㎥と下の絶対湿度10.6g/㎥の差が10%近いというのはやや気になりますが、、、(片方が+5%、もう一方が-5%であれば差し引き10%近い差が出るのは有り得るが・・・)

 

 

みはりん防wとHV-610のカタログ値比較

取説を見ると両者の仕様はこんな感じで、似通ったものです。

「表示分解能」と「分解能」のように表現が微妙に違う・・・

測定精度はどちらも、温度±1度、湿度±5%らしいです。

 

いずれの製品も絶対湿度は「乾燥指数」として区分されています。これはどうしてなのか・・・

推測ですが、使用しているセンサーが相対湿度だけを出力してきていて、それを温度とクロスさせて「g/㎥」の数値を出しているから、それはあくまで「絶対湿度近似の指数」ってことにしているのかもしれません。

(精度の高低はともかく、相互変換可能なのでその表示の仕組み自体は問題ないと思っていますが)

 

ちなみに両者の製品価格は2~3千円程度で、似たようなカテゴリ&グレードの製品という感じですが、説明書はみはりん坊wのほうがページ数も多く、しっかりしている印象です。

取説はいずれもネットで公開されているので、比較検討する方は見ておくといいかも。

特にみはりん防wの取説は「絶対湿度とは?」みたいなところも書いてあって、初めての人にも参考になるかと思います。

 

なお、前述の通り絶対湿度は「乾燥指数」と表現されていて、HV-610の説明書だと最後のほうにこんなふうにオマケのような扱いをされています。

絶対湿度は「乾燥指数」と表現されている

 

みはりん防wとHV-610とを触ってみた感想

筐体としてはHV-610のほうが自立する(簡易型のスタンド有の)ため、使いやすそうな印象です。

一方、液晶は上の写真の通りみはりん防wのほうが大きく、文字もやや大きく、表示も明らかにクッキリしていて見やすいです。

(写真のHV-610は保護フィルムを剥がす前の状態なのでぼんやりしているように見えますが、剥がしてもみはりん防wより色が薄いです。また、角度によってクッキリ見えたり薄く見えたり、ムラがあるのもHV-610の特徴?欠点?です)

 

あ、、、保護フィルム剥がした状態の写真があったので載せておきます。

右上のHV-610が保護フィルムを剥がしたもの

なんか、写真で見ると結構HV-610も結構濃いぃ感じですね。目視だと薄いんですけど。。。角度によるのかもしれません。

 

液晶が大きいと消費電力も大きくなるし、デカいと邪魔だというデメリットもあります。コンパクトなほうがいいって人もいると思います。(両方とも、吊り下げ用のストラップは標準添付だし、ストラップホールはあるので設置に困ることはないと思いますが)

 

というわけで、モノ(工業製品)としてはみはりん防wのほうがしっかりしていていいかなぁというのが自分の感想ですが、上記の通り計測精度はどっこいかなという感じなので、好みで選べばよいのではないかと。

最初に書いたとおり、絶対湿度の表示ができる機種ってほとんどないですからね。それがあるだけで、どちらの機種を選んでも満足いくかと。

 

HV-610は電池の持ちが圧倒的にイイ

とはいえ、ランニングコストだけは明確に、圧倒的な優劣があります。

 

アラーム無しという同一条件での電池寿命は

みはりん防w 3ヶ月

HV-610 12ヶ月(1年)

と4倍になっています(あくまでカタログ値ですが)。

電池はいずれもボタン電池CR2032x1個ですが、年に4個必要なのと1個で済むのだと、ラニングコストはだいぶ違ってきますね。

 

ちなみにCR2032は以前、通販でリパック品を買ったという話を書いています。

2020free.com

あれから使っていますが、このCR2032、、、正直そんなに電池もちはよくないなぁという印象です。もっと明確に妖しさあふれる電池だったら笑い話になるのでしょうが、ヘタにPanasonicのブランドがついてしまっているだけに微妙な印象を受けてしまう・・・

 

 

みはりん防wの3ヶ月というのは「かなり余裕をみた公称」って気がしてます。未計測なのであくまで自分のぼんやりした印象、「わたしのきおくがたしかなら・・・」みたいな話に過ぎませんが、、、

理屈上、液晶が大きいので消費電力が大きいのは確かなのですが、さすがに3ヶ月で交換はしてないような気がするんですよね・・・(ずっと電池入れたまま使っていて、ときたま液晶表示が切れているのを見かけたときに交換する、みたいなサイクル)

 

まぁ本当にコストを考えるなら「平時は電池を抜いておく」という選択肢もあるかな?と思います。なにせログ取るような仕組みが内蔵されているわけでもないので、24時間365日ムダに通電させておく必要はないわけで。