家探しの話の続き。今回が12回目ですか。
ここのところ少し脇道に逸れて設備のショールーム見学の話ばかりしてます。そのうち元の話にもどるでしょう。
前回TOTOのショールームでトイレを見てモンモンと色々考え、バスルームを見てソロもんのツラさを実感したわけですが、引き続きTOTOショールームの話。
今回はキッチン。
トイレ、ユニットバスではトップクラスのシェアだったTOTOですが、システムキッチンでは下位に沈んでいるようです。
見た目は他社と比べて別に悪いとは思わなかったのですが、果たして･･･
システムキッチンを見て色々考え･･･る？
TOTOのシステムキッチン、こんな感じのよくある壁付けのやつ。
もちろんこういうアイランド（島）型のやつもあります。
利益率が高いのか、シェアが低いから気合いを入れているのかわかりませんが、キッチンの展示もユニットバスに負けず劣らずスペースが広く、数が多かったです。
付加機能として、食洗機や最近では電動の棚なんてのもあったりします。
これ、初めて見たのでビックリしたのですがなかなかすごいですね。今どきはこんなのまであるんだーと。
棚の形状が固定されてしまううえ、左右にモーターやギアなどが入るので収納スペース的には2～3割減くらいでしょうか。自分は要らないかなって感じですが、それでも、高いところに手を伸ばすことが難しい人にとっては魅力的な設備なのかもしれません。
（それにしても、左右にあるメカ部分の無理矢理後付け感がスゴい･･･ビスの頭とかむき出しになってるからそう感じるのかな？）
ちなみにわざわざこんな合成キメラみたいな機能のついた棚を買わなくても、高いのを下げるのと反対に、低いのを上げることで同じ効果が得られる（手が届きやすくする）方法があります。
これですｗ
（200円以上するみたいだけどそれくらいの働きはじゅうぶんしてくれるのでオススメ）
こんな踏み台を買うことで一時的に床を高くすることができるので、一つ持っておくとメチャクチャ便利です。（背が高くてこんなの要らないと思ってる人でも、手を伸ばす高さが低くなりだいぶ楽になるので試してみる価値はあると思う）
水や火の設備にピクリとも魅力を感じなかった
身も蓋もない言い方ですが、よくよく考えてみれば
・キッチンのキモはコンロとレンジフード、シンクで、それがなければただの机や棚
です。
なのでそのあたりの設備を見ていきます。
まずコンロですが、1個口とか2個口の小さいやつは展示されておらず。毎度ながらソロもんは相手にされていない感じです。
上のほうにあげた写真のようにシステムキッチンに組み込まれている展示のほか、こんな感じでコンロだけを集めたエリアもありました。
これは縦に3段のコンロが収納されていて、引き出しから引っ張り出すようにして見ることができます。
ただ、自分にはどれもおんなじに見えるんですよね。
細かい機能差は色々あるんだろうけどみんな3個口にグリル1個。
グリルの取っ手の形状が違うのはわかりますが、これは仕事のない社内デザイナーを養うために無理して変えてるんだろうか？ って感じすらします。
リノベ先輩が言うには
「調理家電が増えたことだし今どきコンロなんて1個でいいしグリルに至ってはそもそも要らないんじゃないの？」
とのことです。
自分は最初
「いやいやウチは高温料理ができるグリルはメイン調理具だし、グリルの余熱で水温めるし、米炊くときにはガスだし上にヤカン乗せて余熱で温めるし」
みたいに思っていて多少見解が異なるのですが、それでもさすがにコンロの口は3つも要りません。
その無駄なスペースをどうにかあけて、他の調理具を置いたり広い作業スペースを確保するのは合理的な話です。
また、以前も書いた「防災用に買ってあるカセットコンロをわざわざ定期的に動作確認する作業」ですが、そもそもコレを普段から予備の火力として使っていればいいんじゃない？という話もあります。
そんな考えを頭に置きつつ、ショールームの人から聞き取ったことは次の通り
・コンロはハーマン、リンナイのものを利用しておりTOTO自体は参入していない
・コンロサイズは幅60cmと75cmの2種で、さらに小さいものは展示がない
・1個口のコンロは先の2社であるかどうかわからないが、サイズが合えば取り付けできると思われる
・コンロの脇、壁までの間は15cm以上開ける必要がある（のでスペース確保には限界がある）
・レンジフードは固定されていて可動式のものはない
最後のレンジフードっていうのはこれですね。コンロの熱（というか二酸化炭素？）を吸って屋外に出すファンです。
薄くてオシャレなこのデザイン＆形状から、自分としては焼き肉屋などにみられるような上下に可動する構造をイメージしていたのですが、
・設置の際に高さを一定範囲内で選択することはできても、あとで自由に動かせるような構造にはなってない
のだそうです。
えーっ？ そうなの？ なんで？
粉をふるったりするときにどうしても粉末が飛び散るので、それを吸引するためにレンジフードを引き下げて集塵機のように活用できないかと考えていたのですが、ダメみたいです。
正直、かなり萎えました。それじゃわざわざコストかけて新しいのを買うまでもないかなって。
サンゲツの壁紙のときにも書きましたが、自分にとっては見た目とかどうでもいいんですよね。役に立つかどうかが大半で、欲しいのは「機能」なんですよ。
粉はマキタとかの粉塵吸引機を活用して、吸い取る装置を自分で作るしかない感じでしょうか･･･うーん。。。
※壁までの15cm、、、の話はあとで調べたところ確かに通常は15cmのスペースが必須とされているものの、防熱板というものを設置することで（その板も含めて）5cm未満にすることができる模様･･･
家具としてのキッチンいろいろ
そのほか、キッチンもパーツというかオプションがあって、、、いろいろ展示されています。
これなんか一応写真のとおりレンジとかを置く台として販売されているのですが、冷静に考えると･･･ただの机ですよね。
確かに天板がステンレスというのはキッチンに向いているのでしょうが、電子レンジとかトースター置く机として、ステンレスじゃなきゃダメなの？というとそんなことはないわけで。
通常の机と違うのは、作業の安定性を考えてか、ガタガタ動かないように据え付け式になっているのと、ゴミが入らないように壁との隙間をシーリングで埋めている、ということくらいでしょうか。
それだって、粉やホコリのような軽いものは下から舞い上がって壁との隙間に入っていく、ということはありうるので、衛生面から考えると
・自分で定期的に移動させて壁との隙間を掃除できる
ほうがよいのでは？ と。
確かに「作業台として使える」という点では活用のしがいもありますが、上の写真でいうなら、電子レンジって結構重たいのでそれ動かしてまで作業台として使うというシーンは考えづらい。だったらただの棚じゃないの？と。
これ、普通に
・家具屋で設置工事費別55万円のタグがついて売られていたら
どうでしょうね？ 自分はとても興味持てないと思います。
･･･という感じで、正直キッチンはまったく購入意欲がわきませんでした。
中古の住宅を買うのはいいとして、そのときにキッチンを交換するの？ どうにかリフォームするの？ したいの？ と考えると、完全に萎え萎えになっており、どうでもいいやと。せいぜい分解洗浄してそのまま再度組み立てて使うくらいでしょうか。
今回、このショールームの最新システムキッチンを見ても、なかなかこう「この新しいキッチンにしたら料理のスタイルがこう変わる」とか、「こういう使い方ができる」みたいな機能面の価値が見いだせなかったんですよね。
たぶん売る方もそういう意味では何も考えてないんでしょう。ただ色を変えたり、表面に新しい素材を貼ったりしているだけ。
（「客が何を欲しがっているのかわからない」ので「何をしたらいいのかわからない」というのが一番近いかも。そして、客自身も何が欲しいのか整理できておらず、わかっていないのでは･･･と）
希望のグリルのイメージを整理しておく
グリルに関しては上にも書いたとおり本当にガッカリなのですが、じゃあ必要ないかというとそうでもなくて、、、どうするかというととりあえず既存のものをそのまま使うイメージでいます。
そして、壊れたときにはもうビルトインの交換ではなく単純に撤去してポン置きのタイプ（テーブルコンロと呼ばれる、賃貸などで使われるタイプ）に交換したい。
イメージ的にはこんな規模感。
これは幅45cmですが、コンロの口がナナメに配置されているので、これが縦に直列並びになって、幅を30cmくらいに細くしたやつがあるといいですね。
ちょっとWEBを見た感じでは、「グリル付きで直列」というのはなんか売られてなさそうだけど。。。（グリルなしの直列はあった）
それと、五徳だけじゃなくて、コンロの天板そのものが取り外しできて、まるごとお風呂場にでも持っていって洗えると良いんですけどね。
また長くなってしまったので洗面台については次回にでも。
