ふれふり!

素隠居してお菓子。そして興味がないことは無駄なく。

引きこもりたいソロもんが家探しをする(その15 水回りショールーム 新宿7 トクラス)

国土交通省サイトより

家探しの話の続き。今回が15回目です。

 

家も買わずに前のめりになってリフォームに向けたショールームの話ばかりしてますが・・・まだ少々続きます。

 

前回までの新宿のTOTOショールームを出て、そこから徒歩圏内にあるトクラスのショールームに寄ってきました。

 

トクラスは昔のヤマハ

トクラスというのは聞き慣れませんが、以前のヤマハの家具が名前を変えたものだそうです。

ヤマハというのはあの楽器のヤマハです。

ヤマハが? という感じで、、、公式サイトに載っていないので資本関係の詳細は不明ですが、以前はヤマハリビングテックという社名だったそうで、ヤマハのグループ会社か何かなんですかね。

TOTOのように資本金300億以上、社員数3万人以上と比べると非常に小さな会社で、資本金が10億円ちょっと、社員数は600人ほどの小規模な会社とのこと。

名前としてはTOTOとヤマハでは世間一般では後者のほうが通っている感はあるのですが、住宅設備の業界ではそのネームバリューも逆転。なぜその状態でヤマハの名前すら捨て去って、誰も知らないトクラスなんていう名前にしたのかまったく理解できませんが、何か事情があったんでしょうか。

(ヤマハの創業者、山葉寅楠の名から取ったのかもしれないと思ったけど、この人よく見たら「とくらす」じゃなくて「とらくす」じゃった。調べたところ、どうも2010年ころにいろいろ資本の話があって大人の事情でヤマハから独立経営になって「と暮らす」という意味の社名になったらしいデス。なるほど・・・)

 

東京海上日動ビルは裏から入れない

さて、トクラスのショールームが入っているのは東京海上日動ビルというところなのですが、ここ、オフィスビル然とした古いビルで、裏側から入ることができませんでした。

TOTOのビルから来ると裏口のほうが近いため、最初にこんな裏口に到着してしまったのです。

完全にオフィスビルの裏側で施錠されており入り込む余地がない

 

いやー、googleマップもアテになりません。あたかも裏口から入れるかのような案内ですが、気をつけましょう。

googleの案内

実はTOTOのビル、JR南新宿ビルの出口もよくわからなかったんですよね。このルート案内だと裏口から出られそうな経路になっていますが、裏口は見あたりませんでした。(もちろん、単に自分が迷子になっただけの可能性もある。今回は隣の病院の脇の道を通ってビルの裏に回った)

 

しかたないので、東京海上日動ビルもぐるっと迂回して、表に回りました(建物の隣に通路はないので少し大回りになる)。

ここの1F/2Fがショールームになっています。

裏口と違って表はそれなりの近代的な装いだけど、看板は地味なグレー

 

お客は数組しかおらず閑散としていた

ショールームの規模が小さいということもあるのでしょうが、お客さんはほとんどおらず、2組3組程度の家族連れがいるだけ、という感じでした。

2Fへの階段から1F部分を撮影
(ショールーム自体はこの写真の右側の撮影範囲外にも広がっている)

ここは入口で記名だけは求められましたが、自由見学をしたい旨を伝えるとその後は営業アタックも一切なく、ゆっくり見られました。

家族連れに張り付いている人を除けば遊撃隊のような案内職員はほとんど見かけず。無人の静かなショールームを放置プレイで見て回る感じになりました。

 

センスというか感覚では一番合うのがココ

実は、自分の実家が家を建てたときに、キッチンで選んだのがヤマハだったんですよね。30年以上たちますが、いまだ実家はリフォームをしておらずヤマハのキッチンを使っています。(当人たちが選んだのか、建築側から提案されたのかわかりませんが・・・)

 

そのせいかわかりませんが、実はネットも含めていままで見た中で感覚的に一番合うなと思ったのがここの製品でした。

具体的にはキッチン、バス、化粧洗面台。

さすがにトイレはありませんが、以上3つはここのが一番センスが合うなという印象です。(あくまで感覚的に、という話です)

 

そしてそれがたぶん勘違いではないんだろうなと思わせたのがこれ。

いまは亡き三洋のオーブンレンジEMO-1000

単に古いオーブンレンジなんですが、この製品をキッチンの展示に使うセンスが自分とピッタリ一致します。
なにしろこのレンジ、自分が家電のなかでほとんど唯一、デザインで気に入って買って愛用している製品なのです。

 

他にも・・・

キッチンを売っているはずなのに、なぜかパンこね台まで作って販売しているスタンス。

キッチンの展示なのになぜか「理想のパンこね台」がPRされている

このパンこね台、conaworkとありますがトクラスの自社開発製品とのことです。(自社の素材を応用した開発品)

 

汚れが付かないとか付きづらいといった耳あたりのいい宣伝文句ではなく、実際に使い始めてどのように手入れをするのかちゃんと説明されているのもいい。

メラミンスポンジが使える

他のメーカーは何らかの汚れ防止やキズ防止のコーティングがされていることが多く、そういうものにはメラミンスポンジは使えません(コーティングが剥げる)

ということは、

・トクラスの製品ではコーティングがない

ということですね。この点を

・気を遣わなくてイイと考えるか、機能的に足りないと考えるか

は人それぞれかもしれません。(自分は「どうせコーティングはそのうち剥げるし・・・」という認識)

 

その他、特段どうということはないのですがパラパラと見て回った感じ・・・

化粧洗面台

これなんか、感覚的には良いんですが、冷静に考えると、ボウル2つは要らないし、給水口は床から出ているし、シャワータイプではないようだし、機能面で特段いいってわけでもないんですよね。

お風呂もこんなの。

さすがにこのお風呂場は250万ほどするらしい

浴槽自体はさほど大きくはないものの、全体的な造りは良さげな印象。

音楽が流れるとかすぐ壊れそうで意味不明な残念機能(ヤマハだけに?)がついているらしく、そういう機能面ではまったく惹かれないものの、全体的なデザインで選ぶならこれを選んでしまいそう。

たぶん、展示のしかたとして他のショールームと異なり小物が置いてあって少しはリアリティ(実際に使っている状態に近づけている)があるせいで、よいと感じるのかもしれない。

 

 

トクラスのショールームは狭く、どれだけの製品が確認できるか心配

書いてきたとおり全体的に「モノは良さげ」と感じたのですが、このショールームそのものに問題があるような感じはします。

というのも、実際トクラスの製品を具体的に候補として挙げて検討していったときに、

・展示の種類が少なすぎてこのショールームでちゃんと現物の確認ができるのだろうか?

という不安が生じたんですよね。

 

もしかしたら他のメーカーに比べてそもそものラインナップが少なくて、この規模のショールームでだいたい網羅できるような構成になっているのであればよいのですが、トクラスの製品を候補に考えるなら、その点は頭の隅に入れておいたほうがよさそうです。

調べたら全国30カ所近くのショールームがあるとか。この規模の会社で30もショールームがあったら(一カ所あたりの)割ける人員とか、いろいろ無理がありそう。

とはいえ、高額商品だけにさすがにショールームがないと販売も厳しいのかもしれないし、なかなか難しいところ。