ふれふり!

素隠居してお菓子。そして興味がないことは無駄なく。

引きこもりたいソロもんが家探しをする(その16 水回りショールーム 新宿8 クリナップ)

国土交通省サイトより

家探しの話の続き。今回が16回目です。

 

とりあえず今回で新宿の話は一段落です。またどこか行くかもしれませんが、それはそのときにでも。(行くとしたら横浜かな?)

 

さて、前回まで新宿でTOTO、YKK、ダイケン、トクラスと回ってきましたがこの日の最後はクリナップです。社員が3千人強ということで、TOTOとトクラスの中間くらいの規模の会社ですね。

 

クリナップの主力はシステムキッチン。

一応ユニットバスも化粧洗面台もあるのですが、あくまで主力はキッチンとのこと。

以前「キッチンいうてもコンロ以外はタダの棚じゃボケェ」みたいなことを書いてきたのでアレですが、せっかく来たので見ていくことにしました。

かなりオシャレ系で入りづらい・・・

ここも受付で名前を書いて見学。

上の写真ではそうでもないですが、ここは個人、業者が入り乱れて結構混雑していました。混雑ってほどでもないか。トクラスがガラガラだったから人が多く感じるのかな。

商談コーナーも盛況で、何組かがグループになって和気藹々と談笑しており、全体的にザワザワした感じの店内でした。

 

 

小型キッチンもラインナップあり

さすがに(ほぼ)専業メーカーということもあって「システムキッチンでありながら小型のコンパクトなモデル」も展示されていました。

これはコルティなるブランドで、コンロも2個口で全体的に幅も狭くなっています。

左上を見てもらいたいのですが、天井にキッチンペーパーやタイマーを取り付けるスペースがあります。細かい工夫ですが、こういうのがあるとキッチン家具にも価値があるな~という感じがしますね。

とはいえ、これはDIYで後付けできるレベル(実際100均などで似たようなのは売られてる)なのと、キッチンペーパーはこの位置でロールごと横から落下すると水に濡れて一瞬でオダブツですが・・・

と思ったのですが、カールしている金属部には下にスリットがあってキッチンペーパーはそこから引っ張り出して取ることができるようです。なるほど、そういう構造だと横に滑ってロール丸ごと下に落ちるということはなさそう。

 

ちなみにクリナップのキッチンラインナップは上位グレードから

1.セントロ

2.ステディア

3.ラクエラ

という3ラインらしいのですが、このコルティというのはまったくの別ラインのようです。

価格もこのとおりだいぶ抑えられており、いい感じです。

 

モノ自体は基本のキみたいな感じで、給水口も床出しだし、特段の機能的な特徴はないよう。

実際、オフィスや戸建の離れ、一般住宅の2Fなどといったサブキッチン的な引き合いが多いみたいです。が、普通にメインのキッチンで使うのもじゅうぶんアリではないかと。

調理家電を中心にしたキッチン構成にする場合に、コアにこういった既存のコンパクトなキッチンを据え、空いたスペースをうまく利用して家電部分は自分で構築するという選択肢もアリなのでは? と思いました。

 

営業がベタ付き

入場時に書いた用紙が悪かったのかもしれませんが、途中から営業の職員が寄ってきてベタ付きされてしまいました。

断ってもよかったのですが、一応この日の自分はマジメに将来の導入検討をしているスタンスだったので別にいいかなと。自由見学だけしたい、放置プレイでゆっくり見たいって人は営業不要である旨を受付時に言っておいたほうがいいかもしれません。

 

せっかく営業の人がついてくれたので、気になったことを確認しつつ話をしてみました。

メモ書き程度ですが、その内容を。

 

キッチンはすべて受注生産品

キッチンの発注形態というのはイメージとしては車に近いようで、色や仕様を商談して決めてから工場に発注、製造して納品するスタイルらしいです。

あらかじめ大量生産したキッチン部材を倉庫にストックし、そこから発送するという量販タイプの商品ではないということです。(昔はそういう販売方式をとっていた時期もあったらしい)

 

小型のコンロはラクエラのみ

最初に方向性というか考え方を伝えました。

つまり「価格はともかく、コンロは3個口を使用することはないので1個か2個でよい、そのかわりに作業スペースが欲しい」という考えです。

上位グレードは価格も高いぶんベースとなるシステムの規模も大きく、小型コンロとの組み合わせがないらしく、ラクエラというシリーズを勧められました。(単にビンボーそうに見えたから安いグレードを勧められただけかもしれない)

 

グレード的にはこんな感じなんですかね。

1.セントロ 200-300万クラス

2.ステディア 150-200万クラス

3.ラクエラ 100万クラス

いやこの金額はかなりテキトウなんですが、イメージ的に。

 

というのも、TOTOのユニットバスなんかと同様、やはりオプションをどうするかによって価格は大幅に変わるようなんですよね。

ユニットバスと異なるのは表面の仕上げパターンが非常に多いということで、数十ある色や素材によって価格が異なるそうです。このあたりは上に書いた「車の発注に近い」というのが当てはまりそう。

色や仕上げにこだわりがあるという人は、多少のコストアップで好みのデザインになるという点でこのあたりのセレクトはがんばりどころで、妥協しちゃいけないところでしょう。(自分はまぁいいか安いヤツで、という感じになりそうですが・・・)

 

ちなみに、値段は・・・たまたま表示された広告ではこんなのがありました。

表示

コスパのよい中堅のステディアでコミコミ100万未満になっています。

 

こういう広告を見ると疑り深い自分は

・同じステディアでもモデルチェンジしているので、こんなに安くなるのは旧モデルなのでは?

みたいに疑ってしまうのですが、前述の通り基本的に受注生産なのでそれはなさそう。

ということは、この値段でも一応は現行正規品が受注生産スタイルで手に入るということで、もとより製品そのものが相当な割引率であることがわかります。

 

組み合わせ次第で価格は相当に幅が出てくるのですが、公式サイトで色々選択して見積が出せるようなのでもしクリナップにするなら、こういうのも活用する感じでしょうか。

公式サイトで見積が取れる

 

ユニットバスは弱い

一応ユニットバスの展示などもありました。

弱いとは言いませんでしたが、クリナップは主力が圧倒的にシステムキッチンのため相対的に力の入れ具合が弱くなって、それがラインナップの少なさなどにあらわれています。

クリナップの展示にあったユニットバスは1621というサイズ表記だったので、1620などと違うのか確認したところ、どちらもあると。

入るかどうかは現場を確認してみないとわからないそうです。現状が1620のバスでも外側に余裕があれば1621が入ることもある、みたいな話です。

 

引き出しの中までステンレス

クリナップのキッチンはだいたいステンレスでできていて長寿命だとか。さすがに表面の扉とかは木製だったりすると思いますが・・・

確かに世のほとんどの家具は木製で、特に水や油周りでは経年で染みなどが生じて劣化することが想定されます。

 

 

汚れ・カビ・臭いがつきにくく、錆びにくいと謳っています。

実際は錆びにくいだけで、金属なので水分とずっと接してたりするとやっぱり錆びるんですよね。ですけど圧倒的に錆びづらいのは間違いないです。

さらに美コートという加工がされていて汚れがつきづらいとのことですが、コーティングがどれくらい持つのかは保証されていないようです。(メーカーの試験上は10年大丈夫とのこと)

 

コーティングをしてそれをウリにしておきながら、下の素材であるステンレスの特性も同時に訴えるという点に矛盾を感じますが、

・コーティングは剥げます

・剥げてもステンレスならだいぶマシです

という表明だと理解しておくのが正解かな?

(剥げないのならステンレスの特性は関係ないし、逆にステンレスが万能ならコーティング不要なわけですからね)

 

20年保証などの(有料)サービスもある

キッチンはそのへんの家電のように数年で交換するものではありません。通常20年とか、場合によっては40年とかそういうレベルで使う感じになっている家も多いでしょう。

その間、壊れたら都度その箇所だけ修理を依頼するか、諦めてそのままごまかしつつ使い続けるかみたいな感じになりますが、クリナップでは長期保証サービスを用意しているとのことでした。

とはいえ、聞いたら長期保証は有料だったので、果たしてどうかな? って感じですが安心して使いたい人にはいいのかな?と。

 

メーカーが直接施工できる

クリナップの特徴として、自社で直接施工できるとのこと。

つまりショールームで商談してそのまま工事設置まで頼めるので、ワンストップで終了ということです。(もちろん現地調査などは必要だけど)

他社の場合、商品を選択したあと(もしくは前)に家の近くの工務店やらリフォーム業者やらに相談して実際の工事はそちらにやってもらう役割分担になるのですが、クリナップは工事部隊を持っていて自社で工事ができるそうです。

コレは確かに他社では聞いたことないですね。(知らないだけかもしれないけど少なくともTOTOはそんなことは言ってなかった)

 

直接施工でも相見積もり対応する

このメーカー直接施工、相見積もりも対応するらしいです。

ただ、相見積もりの場合は先にクリナップに見積を依頼し、そのあとで工務店に依頼する必要があるとのこと。

工務店との関係もあるため、先に見積を頼んだ状態のところにメーカー直販が割り込むようなかたちだと対応できないと。まぁそりゃそうですわな。このへんは大人の事情というか大人の常識もしくはわきまえのようなものなので、見積をとるときは気をつけましょうという話。

 

 

 

・・・という感じで、この日は時間も押していたので化粧洗面台は見ずに撤収になりました。

 

長くなりましたが新宿ショールームめぐりは今回で終了です。

 

一通り見て回ってそこそこの時間を使ったわけですが、自分の興味関心というか、重視すべきところと実はどうでもいいんじゃね?というところで、重み付けができたのはよかったかな、と。

逆に、これはどうしても導入したい、というような新たな発見があったかというと、それはなかったですね。電動昇降の棚など、驚いたのはありましたが。

 

 

ヨドバシはルートが違うのかパロマの割引率低し

せっかく新宿に来たということで、帰りにヨドバシに寄ってみました。

ヤマダのように住宅分野に本格参入しているというわけではないようですが、一応家電ではないもの(ガス製品)なども扱っていました。

ヨドバシ新宿のコンロ販売コーナー

ただ、なんだろう。。。

ちょっと見て回った範囲では、特段ヨドバシで買いたいとか、ヨドバシならでは的なメリットは感じられず。値段もこの通り結構ダメダメな感じなんですよね。

パロマの割引率の低さ

まぁそもそも(今では)ヨドバシ自体が価格を訴求するというよりは、どっしり構えて品揃えで勝負する利便性を求める店という感じになってきている印象なので、あまり見てもしょうがないのかな。

 

餅は餅屋というわけではありませんが、どこもこんなレベルだとすれば住宅設備に関して家電量販店はチェックしなくてもいいかな?という感じですね。