2022年10月に鳥取~京都まで旅行をしてきました。
その記録です。
3日目、岡山県の倉敷市、鷲羽山ハイランドに来ました。(吉備津彦神社にも寄ったけど何も書くことないので省略)
ここまで地味な旅行をしていていきなり遊園地かよ、という感じですが、今回の旅行の目的の一つがここだったりします。
なお、倉敷市というと中心市街地の美観地区が観光地として有名ですが、何度か来た(寄った)ことがあるので今回はスルーです。
鷲羽山ハイランドはアレ系遊園地
まぁ普通に遊園地です。
ただ、なんて言えばいいんだろう、、、いわゆるネズミ~ランド的なキラキラ系遊園地を想像するとだいぶ違っていて、なんか非常にアヤシげな感じのスポットです。
なにしろ公式サイトがこんな感じです。
鷲羽山ハイランドはフリーパス入場のみ
ここは単独の入場料というものはなくて、料金は3800円のフリーパス入場のみになります。選択肢は入るか、入らないかだけ。
アトラクションに乗るのに1回いくら、みたいは料金設定はなくて、基本的に入場すればアトラクションは乗り放題になります。
ただ、バンジージャンプなどの一部アトラクションは別料金になっているので、完全なフリーパスではないのがよくわからないところ。
1万円近いネズミ~ランドなどに比べると3800円でフリーパスなんてなんかお得じゃん?という感じもしたのですが、これには落とし穴があって、そういう遊園地と異なりココはアトラクションの数が10前後とションボリした規模感なんですよね。
まぁ今どきの感覚だと、「何か一つ乗るのに千円」だと思えばまぁアリなのかな~?
今回はスカイサイクルという
「地上10mくらいの位置をレールに乗った自転車を自力で漕いで移動する」
というアトラクションに向かいます。
遠足や修学旅行の季節なのか小学生や中学生の団体客が多い
ネットを見ていると
「なぜこんなへっぽこな遊園地が経営を続けていけるのか?」
みたいな話はあって、一つの理由に
「このエリアに他に遊園地がないので、修学旅行などの団体客が集まってくる」
というものが挙げられていました。
まさにそのとおりで、この日も平日昼間なのに幼稚園?から小中学生まで、先生に率いられた集団や4~5人のグループ行動の人たちが跋扈していました。
というか、むしろ大半がそういう客で、自分のような一般の個人客はほんの少しという感じ。
そういう集団は悪天候でも気にせず(というか行程が変えられないから仕方なく?)やってくるだろうし、苦手な人はこういう季節は外して訪れた方がいいかもしれません。
(中学生くらいが絶叫マシンで懺悔を叫んでいたりして、遠くから見ているぶんにはオモシロかった)
瀬戸内海の美しい景色が見える観覧車オススメ
鷲羽山ハイランドはその名の通りハイランド(高地)にあって、イメージとしては山の斜面に建っている感じです。なので、園内は結構な坂があります。
目的のスカイサイクルは園内のかなり奥のほうにあり、右へ行ったり左に行ったりしつつ坂を登っていく感じになります。(たぶん直線で登ると角度が急すぎるということだと思う)
スカイサイクルはまだ先ですが、途中にある観覧車に乗ってみます。
まぁ単に乗ってグルッと一周するだけなのですが・・・これ、かなり高い。
ほぼ頂点の位置から丘のほうを見るとこんな感じです。観覧車が止まったり事故で壊れたりすることを想像するとオソロシイです。
この避雷針らしきもの、よく見ると左右に互い違いにバーのようなものが出ていて、なんか人が登れるようになっているみたいなんですよね。
自分がここによじ登っていることを想像してみてください。風が吹いて、自分の体重もあって避雷針がグラグラ揺れる。そう考えるだけで手から変な汗が出てきます。
逆の海側はこんな感じ。
はぁ~本当にいい景色だわ~(写真がちょっとイマイチ?)
観覧車は低い位置から高いところまで移動するので、それぞれ違った風景が見られます。
とはいえ、もともと海からあがった陸のすぐ近くに山のようなものがあって、いずれの位置から(低い位置から)であっても瀬戸内海が一望できることに変わりありません。
瀬戸内海のまわりの陸は海から近い位置に高台があることも多く、このように高地から瀬戸内海を見ることができる展望台施設はあちこちにあります。ですが、なかなかここまで360度まるごと(遮蔽物が少ない状態で)見られるところはないように思います。
それだけでも価値がある観覧車です(力説)
観覧車というと若いカップルがイチャコラするためだけに存在していると思っている人もいるかもしれませんが、そんなことはないんだということを実感できます(強弁)
ギシギシと軋むスカイサイクル
観覧車から出て少し歩くと目的のスカイサイクルに到着しました。
こんな感じの乗り物で、中空のレールの上を自分でペダルをこいで進みます。レールの上と言っても乗ってるわけではなく上下からゴムタイヤでレールを挟み込んでいるので、落ちたりすることはありません。(たぶん)
かなり原始的な仕組みで、電動の補助などは存在しないので乗ってる人のエネルギーが尽きたら終わりです。
左右二人乗りで協力してペダルを漕ぐ感じなので・・・まぁ普通はこういう感じでペアで乗りますわな。
まぁ他人様のことは無視して一人で乗ります。乗りますが・・・何しろ二人で漕いだ力を動力源にして移動する仕様なので、一人で乗って一人で漕ぐと二人分のパワーが求められて結構ペダルが重いです。(一人だからと乗車を断られることはない)
さっそく乗って、キコキコ進みます。。。
ペダルが重い、重いよ!(いろんな意味で)
苦しい、苦しいよ!(いろんな意味で)
・・・などと思いながらキコキコ漕いで進んでいったところ、だいぶ後ろから来るジャージ中学生がこっちを向いて・・・ん? 片方などシートベルト外して立ち上がって両手離し運転という・・・危ないで~! ・・・と思ってたのですが、よく見るとなんだろう? 煽ってるのか・・・?
こ、こいつら・・・どこ中や!?w
しかし連中にイラッときてもどうにもならず、とにかく漕がなくては進まないのでコキコキ進みます。
モソモソした樹木の間を進んでいくと、コースも終盤にさしかかり開けたエリアがでてきます。
あぁ、ひかり、ひかりが見えるッッ!!
うわー、なんかすごい。
ひらけた感じの高いレールの上を自分の足の力で漕いで進んでいく、という感覚。
なんて言えばいいんだろ。
時間さえ経てば(例えば目をつぶっていれば)自動的に通り過ぎる電動のアトラクションと異なり、漕がなければ進まないという仕組み。高くて怖いからペダルを漕いでしまうけど、漕いでしまえばしまうほどアトラクションが早く終わってしまうので漕ぎたくないという貧乏性(?)。
座ってただ受け身でキャーキャー言うだけのアトラクションと異なり、マイルドながら恐怖を感じる場所に置かれ、なおかつそこで自分が漕ぐ、、、という組み合わせが複雑な味を醸し出している気がする。
・・・という感じで色々くだらないことを考えつつ、そこはかとなく煽ったり煽られたりしながら5回くらい乗ってしまいました。
なかなかオモシロい体験ができて満足。
しかし最後のひらけたエリア、右側があまりにも開けているので自然と身体が左倒しになってしまうんですよね。左だって別に何か掴むものがあるわけではないのに。
テレビゲームのコントローラーを握っていて身体が右や左に倒れる感覚に近いのかな?と自分の身体ながらよくわからない反応でした。
※これ、一人でも乗れるけど、冗談じゃなく普段チャリに乗り慣れていないと一人乗りはペダルが重くてキツいかも・・・
イベントスペースでは何もやっていなかった
平日の日中だからしかたないのかもしれませんが、入ってすぐのイベントスペースは閑散としていて何もやっていませんでした(ブラジリアンショーなるサンバのショータイムがあるらしいけど)
さすがに土日であれば何かやっているだろうから、こういうのも見たい人は土日に来た方がいいかも。
恐怖のもとは高さと設備のボロさ
鷲羽山ハイランドのなにがコワいのかというと、高さもあるのですが、究極のトコロ設備のボロさだと思います。
なんかずっとギシギシ音が出ているんですよねー。
なんでそうなるかというと、どこもかしこも錆びているから。
海に近いので塩分でやられているというのもあると思うのですが、おそらく塗装の質が悪いとか、メンテの回数が少ないといったことも原因じゃないかと思うんですよね。
事故も起きたりしているようなのでもうちょっとちゃんと管理してほしい感もありますが、そういうリアルなリスクも含めてドキドキハラハラが体験できる良い施設なのではないかと思います(ぉぃ