ふれふり!

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中国地方探訪記1日目 ー鳥取 砂の美術館ー

お土産物売り場の砂像クマー


2022年10月に鳥取~京都まで旅行をしてきました。

その記録です。

 

前回はこちら。

2020free.com

 

鳥取砂丘に続いて、隣接する砂の美術館に寄ってきました。

 

鳥取砂丘から徒歩で行ける距離だったりするのですが、駐車場は無料だし通り道だしということで車で移動。(美術館そのものは有料)

 

再掲になりますが、位置的にはこの赤丸のところ。

 

公式サイトはこちら。

www.sand-museum.jp

 

ここは一般的な美術館と違って、常設展示がほぼないようです(パネル展示などは常設)。

つまり1年中何かしらのテーマ別展示を入れ替え制でやっているハコモノ的な施設。

なので砂でつくる美術品が気に入ったならば、定期的に何度も訪れると、そのたびにまるで違うものが展示されていて新鮮、という感じになるみたい。(そもそも展示物は展示期間が終わったら壊してしまう贅沢さ・・・)

 

今回は第14期展示ということで「エジプト展」なるものをやっていました。

エジプトというとまさに砂の国で、スフィンクスのような砂っぽい像、というイメージですが果たして・・・

 

展示は巨大なものばかり

基本的にこういう人間の数倍あるような巨大な展示物がボコボコッとある感じで、一般の美術館のような「ちまっ」とした(間近で見るような)小さな砂像はほとんどありませんでした。(屋外の路の脇とかに少々あったけど)

なんか体育館みたいな造りの建物の中に展示が・・・

なので、数としてはそんなに多くはありません。(繋がっているように見える作品もあるので)どこで区切るかにもよりますが、20とか30とか、せいぜいそんなくらいのボリュームです。

2Fから全体を見渡したところ

この日は平日昼頃だったということもあり、お客さんは全体で数十人という感じでした。

 

オリジナリティあふれる斬新な見たこともない芸術が、、、というよりは「なんか教科書とかで昔見たような気がしないでもない・・・」的なものが、砂の像として再現されている感じ。

オマージュっていうのかな? リメイク? 移植?

巨大だけどかなり細かく作られているのはわかる

あまり近づいては見られませんが、美術館に展示するレベルなので非常に細かく、美しく再現されていることは遠目にもよくわかります。

 

砂でつくった美術とは・・・

ぐるっと一周してみたところで、砂の美術館、どうだったかというと・・・

 

通常であれば

砂で美術なんてすごい

とか

歴史を感じる巨大さに圧倒された

的なことを書くのかもしれませんが、、、

 

激しく乱暴な言い方をすれば「なんでこんなん作ってるの? 美術というけど個人の趣味では? 模写? 娯楽? スマホゲームと何が違うの?」という感じの感想でした。

というのも、作るのに転圧機という文明の利器が必要みたいなんですよね。

転圧機を使って締固める

転圧機なんて、もとになったエジプトの砂漠像が作られた時代には当然なかったものなので、あれらとこの砂像とはまったく別物ということなのかな・・・と。

(とはいえ、考えてみれば第13回までロシア編とかイタリア編とかやってきていたわけで砂の国エジプトとこの砂像の美術品たちとは、本来まったく関係がない別物なんですが)

 

様々な色の絵の具なんかもそうですが、技術と芸術は手を取り合って進んできたのでどっちがどっち(に依存している)みたいな話はないのかもしれませんが、機械を使っていいのであればそのうち3Dプリンターよろしく砂像を作るロボットが出てきてもよさそうです。

(そうなると、砂像をうまく作れるロボットを作る、みたいなのが人間の役割になるのかな?<-混乱気味)

 

作り方には興味を惹かれた

一点気になったのは、上の写真のように体育館みたいな屋内に多数の作品がまとまって展示がされているわけですが、これ、どうやって作ったのかということです。

多数の制作者がココに集まって、合宿のように仕上げていったようにも思えないし・・・そもそもそんなにすぐに作れるようなものでもなさそうだから、仮にここで制作をしていたらその間美術館は閉館したままなのか・・・

そう考えると、どこか別の屋外で作ってここに運び込んだ、と考えるのが妥当だとは思いますが、このように「完成後も常に崩れる危険が」などと書かれているので、、、

壊れやすさをPR?している

こういう巨大なものを衝撃を与えずにどうやって運搬することができたのか、何らかのテクノロジーが使われているのだとすれば、そちらのほうに興味がわいてきました

(そんなことにしか興味がわかないとは、つくづく自分ってのは芸術を解する能力がないヤツだな~と自己嫌悪になりながら)