何回か記事にしている近江屋洋菓子店ですが、先日スイートポテトの作り方をアナウンスしていました。
そして、ちょうど自分も同じタイミングでさつまいもを少しいただいたので、プリンに続いて作ってみました。
前回のプリンつくった話はこちら。
スイートポテト原材料
さつまいも250g
バター60g
砂糖120g
生クリーム100g
卵黄5個
(つや出しに)牛乳少々、卵黄少々
・・・と書くより元のを見てもらった方がいいですかね。
今回、さつまいもは頂き物なので無料とはいえ、生クリーム200円相当、バター200円相当、卵300円とかなり高コストなスイートポテトになってしまいました。
こういうのを本末転倒というのでしょうが。。。まぁいいってことよ! (自分の人件費まで入れるとどうにもならない)
サツマイモはタジン鍋で蒸した
最初にサツマイモを蒸します。
蒸し器を使う予定だったのですが、キッチンに前の晩の料理で使ったタジン鍋が出ていたので、そのまま蒸すのに使いました。
そのままだと下の水に浸かってしまうので、下にスノコのようなものを敷いた方がいいんじゃね?などと思ったのですが、イモはそこそこ高さがあって、何か敷くとフタが閉まらなくなるので諦め。
20分ほど弱火で蒸して(その間はキッチンにいる)、あとは火を止めて1時間ほど放置(放置の間は別室で過ごせる)。
下の方は水っぽくなってしまったような気がしなくもないのですが、まぁ蒸された感じに出来上がったのでヨシとしましょう。
ちなみに、皮は剥いてしまうと甘みが外に流れ出てしまうらしいので、皮つきのまま蒸しました。
マッシュせず、いきなり裏ごし・・・は失敗
皮を剥いて、端や黒ずんだ部分、残った芽のようなものは包丁でカットしておきます。
レシピではマッシュ(潰)して、後で裏ごしすればいいけど裏ごしは省略してもいい、、、とのこと。
だったら最初から裏ごしすればいいのでは?
・・・と思ってやってみたのがこれ。
大根おろしのように、粉ふるいにそのままサツマイモをゴリゴリやって削っていきます。
しかし、、、さつまいもの蒸し具合にもよるのかもしれませんが、蒸しが甘いと固くて裏ごしするのが結構大変です。
今回の例でいえば、大きい個体の方の中央付近はまだ少し固さが残っていたのか、なかなか削れていきません。力がいるし、時間もかかりました。10分くらいゴリゴリやっていたでしょうか。かなり疲れました。
というわけで、今回はやり始めたので最後までやりましたが、このやり方は失敗な気がします。ちゃんとマッシュしてから裏ごししましょう。
(もしくは、もう少し目の粗いザルのようなものを使うとか、捏ね棒みたいなので押し出すとか工夫した方が良い)
仕上がりはこんな感じ。
弱火で混ぜる作業
バター+砂糖+生クリームを鍋に混ぜ入れて弱火にかけながら溶かします。
溶けたら、先ほど裏ごししたサツマイモを加えて混ぜます。
しかし、サツマイモを入れた後のこのダマのようなカタマリ部分はなんなんだろう。裏ごししてあの細かい目を通った後のハズなのに、またカタマリに戻ってしまったのか。
裏ごしとはいったい・・・
今回は鍋の壁面にこすりつけてダマを潰すくらいの作業にとどめましたが、気になる場合はこの段階でもう一度裏ごしするといいのかも。(自分はチーズケーキを作るときにはそういうことをしてます)
水分が飛んでドロリンとしてきたら卵黄を流し込み、また混ぜます。
また水分が飛んでくると、こんな感じにカタマリになってボソボソした感じになるのでこれでできあがり。火をとめます。
しばらく放置して冷ますらしい。
いずれの段階も、火に掛けたまま放置すると焦げるので、ずっと弱火のまま、ヘラでグルグルとかき混ぜながら。
このあたりの作業時間はレシピでは表示されてませんが、だいたい各回5分から10分くらいだったかな? 何しろ火をいじっているので、のんびり時間をカウントしている余裕とかなくてキッチリとは覚えていられない・・・。
表面に塗るための卵黄や牛乳がない!
次の手順は、焼く前に成型して表面にテカリを出すための塗り作業をするというものです。
レシピには卵黄と牛乳を混ぜたものを塗るようにありますが・・・
そもそもうちは牛乳は常備されておらず、卵も6個買って5個使ったので1個残っているはずなのですが、実は残りの1個も並行して作っていた夕飯の料理で使ってしまい、残数は0。
まさか原材料一覧にまったく書いてないものが必要になってくるとは・・・
(作り方を最後まで見ずにスタートしたせいです)
しょうがないのでバターを溶かして塗ってみました。生クリームとどっちにしようか迷ったのですが・・・
オーブンで・・・と思ったけど
レシピには
「美味しそうな色がつくまでトースターで焼いたら完成」
とありますが、いったい何分くらいなのかまったくわかりません。
適当過ぎるやろ(苦笑
まぁでもこの適当な感じがいいのです。。。
そうはいっても、さすがに5分なのか30分なのかで全然違うわけで、目安は欲しいところ。
じっと焼き色がつくのを見ている時間もないので他のスイートポテトのレシピを調べたところ、オーブンで200度20分という情報がありました。
また、トースターの場合は1000wで10分とか。
うーん、よくわからないけど、だいたいそんなもんなんでしょう。
うちの場合はw表示のあるトースターがないので、オーブンでいくことにします。オーブン皿を出すのが面倒なのですが、1個ずつアルミの皿みたいなのに入れるより面倒がなさそう。オーブン皿にシートを敷いて,その上にダンゴムシみたいに成型した生地を並べれば楽でいいや。
・・・などと思っていたのですが、少し前にオーブン皿をしまってどこに行ったのかわからなくなりました。(あんなデカいのに・・・)
探すのが面倒になってきたのと、今回は量が少ないのでオーブンよりトースターのほうが熱効率がよさそうで、やっぱりトースターでやることに。
前述の通りうちのトースターには1000w表示はないので、設定できる最高温度の230度、最長時間の15分でスタート。
焼き上がりは端に焦げがつく程度になった
15分焼いた結果がこれ。
時間も温度もだいぶ適当だったのですが、端の細い部分が焦げる程度になっているので熱はじゅうぶん通っているはずで、これで良しとしました。
表面はツヤツヤになりませんでした。
卵黄の代替でバターを使ったのですが、それもあまり多くは塗らなかったのでしかたないのかもしれません。
スイートポテトの実食
いつも他人の(といっても大半は工場の機械が)作ったものにあれやこれや勝手な物言いをつけているので、自分で作ったものはどうなんだ?ということで少し。
作った直後、まだ暖かい状態で食べたのがこれ。
サツマイモをバターと砂糖で甘くしたものです。
・・・いやスイートポテトなんだからそれ以外になくて、そのままか。
基本的には美味しいです。芋と卵が香ばしい。原材料がわかっているので安心感もあります。
ただ、ただね。
やっぱりアブラっぽい感じがします。胃もたれ気味に・・・
生クリームとバターがガッツリ入っているからかなぁ。
シリコンなのでアブラを一切通さないとはいえ、食べ終わったあとのカタにはこのようにアブラが・・・
一般的にスイートポテトの場合は使い捨てのアルミのカタを使うことが多いようなのですが、アルミだってアブラは通さないと思うのでそこは同じでしょう。
こんなにアブラが出るのなら、少しくらい吸収してくれる紙のカタのほうがよさそうですが、紙のカタが使われないのはやっぱスイートポテトには油脂がたっぷり必要なんだ、という製造上の理由があるのかなぁ。(アブラが抜けるとボソボソになって形状を保てないとか?)
これからと次回・・・はあるのか?
ちなみに今回10個くらい出来上がったので、残りは食べる際に
・シリコン型から取り外した状態でリベイク(もう一度トースターで軽く焼く)
・紙の上に置いて油脂を吸収
みたいな準備をしてアブラを減らしてからいただく予定です。
今回は裏ごし作業と、焦げないように混ぜ合わせる作業で結構な手間と時間がかかりました。
スイートポテトが好き、という人は作ってみる価値があると思いますが自分はもうやらないかな・・・という感じです。(嫌いなわけじゃないのですが、積極的に食べたいというほどでもない、という好みの問題。で、同じ手間ならプリンを作る派)