ふれふり!

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引ソロ家探し(その75 DIY日記 トイレ更新01 水圧が足りない?)

国土交通省サイトより(加工済)

 

家探しの話の続き。今回が75回目。

 

今回はトイレのリフォームを考える・・・みたいな話。

ここに関してはまるっと業者さんに依頼することもアリかな?と思っているのですが、最初はまずDIYリフォームする方向でスタートします。

 

どんなことを考えているの?

イメージというか目標しては便器、手洗い、壁紙、クッションフロアの交換を考えています。あと細々したところでペーパーホルダーとか。

壁紙とクッションフロアについては以前別のところで作業済みなので、新しく調べたり考えたりするのは主に便器と水回りです。

据え付けの棚についてはそのままの予定。

現状のトイレ(ほぼ前所有者から引き継いだまま)

いつもの調子であれば、壊れても(破れても)いない便器や壁紙やらなにやら交換する必要あるの?という話になるのですが、トイレに関してはさすがに20年も使われていると独特の臭気のようなものが強くついてしまっていて、除去するのが難しい状況です。

なので、この際まるごと交換してもいいんじゃないの、という判断になっています。

 

トイレ(便器)そのものは

・どうせ交換するならいまどきの高機能タンクレストイレにしたい

というのを念頭に置いています。

 

なお、自分のトイレについての考え方はこちらです。1年以上経過しますが、今読んでも基本的な考え方自体は変わってないです。

2020free.com

 

水圧低すぎ疑惑

転居してかなり気になっていたのが水道の水圧。

 

非常に低い印象。

 

冬になってシャワーの弱さが気になっていたのですが、水圧の低さはトイレのリフォームを考えていくにあたっても問題になります。

というのも、

・水圧が低いと使用可能な便器が減る(選択肢が狭くなる)

ので、

・水圧という前提条件がハッキリしないと考えるだけ無駄

みたいになってしまいます。

 

というわけで、マンションの給水水圧どうなってんだろう?みたいな話から取りかかります。

 

水圧計がないので4Lボトルで簡易計測

マンションの上層階は圧が弱いという話は聞いたことがあるのですが、いまどきの中層マンションでそんなことってあるの? という感じでイマイチ納得感がないんですよねぇ。

 

というわけで、とりあえず実際にウチのを調べてみました。

 

きちんとした水圧測定をするのには水圧計?みたいなのが必要らしいのですが、そんなものを持っている人はほとんどいないため、簡易的な計測方法が公開されています。

具体的には

・10秒間思いっきり水を出して何リットル貯まるか調べる

という誰でもできそうな簡単な方法。

 

キッチンでもよかったのですが、直近でシャワーが気になっていたのでお風呂場で計測。

 

さっそくやってみます。

4L入るウォーターボトルに10秒間水を思いっきり出して貯めてみたところ・・・

すごく・・・少ない

あ、あれ?

うーん、なんかすごく少ない。ヤバいんじゃないか・・・と思いつつ、200ml入りのカップで具体的な容量を計測してみます。

200ml入りのカップで計量

すると6回と少し。1250mlほど・・・1.25Lですね。なんかとっても少ない気がするんですが・・・

 

標準水圧(水量)は4Lくらいらしいが、世の表示がバラバラで混乱してくる

そもそも、タンクレストイレに必要な、あるいは標準的な水圧(水量)はどれくらいなのか。

 

各所を見ると水圧表示はほぼ0.05MPaで一律のようですが、水量でいうと

・10秒間で3L以上、ないし5.5L以上

的な記載がみられます。

 

これはメーカーによって異なるし、トイレの種類によっても(必要な水量は)異なるようです。

古いタンクレストイレだと5.5L、最近のものは低水圧でも大丈夫になり、特に超低水圧タイプは3.0Lで動作する、といった感じのようです。

 

たとえばTOTOの説明だと10L/分(ネオレストNX等Q&Aで0.05MPa)となっていたり4L/10秒(ネオレストDで0.07MPa)となっていたり、表記の違いもあり、よくわからなくなってきました。

10L/60秒だと1.67L/10秒で、4L/10秒の半分以下ですよねぇ。仮に0.05MPaと0.07MPaの差があったとしても、倍以上になるのはおかしくないですかね。何か自分が根本的な勘違いしている?

TOTOのQ&Aでは水圧の影響はないとされているが、同時に10L/分必要だとも記載が

水圧とは異なる数値と言いながら、確保すべき水量として簡易測定を求める?

 

10秒で1.25Lのウチの場合、1分(60秒)続けると7.5Lになるわけですが10Lにはまだ足りません。

 

他社を見ると、Panasonicの新型アラウーノがターントラップ方式というものを採用していて低水圧でも稼動するらしいのですが、それでも最低2.6L/10秒は必要とされています。

 

Panasonicアラウーノの公式説明

我が家の1.25L/10秒ではその半分にも満たず、全然足りません。

 

すべてダメってこと? どうなってるんだろう?

 

うーん、これではどうにもならないのでは…? 何かがおかしいのか…(自分の認識がおかしい?

 

既設のトイレを調べる

と混乱したところで少し考えたもののなかなか打開策が見あたらず、実測は中断して机上の調査をしてみます。

今のうちのトイレは普通に使えているので、どういう仕様なのか調べてみるところから。

何しろTOTOの言うとおり

・タンクレスの便器が必要とする水圧はタンク式と同条件

だとすれば、

・普通に使えている今のタンク式便器が低水圧でも動作する特殊な製品

あるいは

・上記の水量測定が何かしら間違っていて、本当はちゃんとタンクレスの必要水圧を満たしている

かのいずれかになるはずだからです。

 

調べるのは簡単で、便器現物の左下の方にシールが貼ってあって型番がわかるようになっていました(メーカーによって表示形式や位置は違うようです)。

 

うちのは

TOTO CS280B

という製品。

掃除はしたつもりだけど凹みに堆積した汚れが20年以上の歳月を物語る・・・

昔からあるいわゆるフツーの陶器製便器のようで、上に別売の単品ウォシュレットが取り付けられています。

 

こういう、便器と上の便座部分がわかれているものを、業界では「組み合わせ便器」と言うらしいです。

(組み合わせ便器はあまり利幅がとれないので、業界の一部は一体型のタンクレスに誘導している模様・・・)

 

CS280Bの仕様はネット上に公開されていない

ところがこの便器、いくら調べても情報がほとんど出てこないんですよね。(公式的な情報に関して言えば皆無)

しかたないのでTOTOに照会したところ

・特定ルート向け商品(一般商品とは異なり販売ルートが限られている商品)

・それ以上の情報公開はしていない

とのこと。

 

とはいえ何もないのではアレということか、当時の一般向けカタログ(の一部)みたいなのを送ってくれまして、それによると

・消費水量(洗浄水量)=小8L/大10L

・特殊なタイプではなく、ごく一般的な仕様(低水圧用、といった特殊製品ではない)

とのこと。

メーカーにも電子データがないらしく、紙のカラースキャン情報だった

 

今どきの便器からすると2倍強の消費水量(洗浄水量)になっています。

今どきのトイレは大で4L以下の製品も・・・

 

ということで、いまウチにある便器についてわかったことは

・消費水量は30年前の古いトイレよりは少ないが、今どきのトイレの2倍強

・販売ルートは特殊だけど製品自体は一般的な仕様、設置方法で、現行の市販便器へのリフォームは可能

ということ。

 

この製品の素性から、我が家の水圧が高いのか低いのかを判断することはできませんでした。

よく考えたらタンク式なので、もとより水圧関係ないんですよね。だって、水をタンクに貯めて、その貯まった水の水圧で一気に流すわけで、給水水圧の影響は受けないわけです。

「タンク式と同条件」みたいな言葉から、妙な勘違いをしてしまったようです。(しかし、そう考えるとそもそも「タンク式の条件」ってどういう意味なんだろう?)

 

 

とはいえ、仮に本当に水圧が足りなくてタンクレストイレにできなかったとしても、

・便器を今どきのタンク式に交換するだけで水を半分くらい節約できるようになる

ということはわかったので、手を入れることで実利もあると思えたのはよかったです。(費用対効果が悪いのでモチベーションが上がらないけど…)

 

 

水圧と水量の関係が不一致なのに誰もおかしいと思わないのかーっ(発狂)

さて水圧の問題に戻りますが…やっぱり何度考えてもわからない。

いろんなサイトを見ても…一例ですがこんな感じ。

同じ0.05MPaなのに10Lと13Lがあっても平気で載せてしまう・・・

これなんか、書いてるほうも中身を理解しないままコピペして並べただけだから、こんな変な数値のまま疑問を感じずに載せてしまうんでしょう。

画面上でマウスとキーボードだけ動かしてると、適当なことでもそれっぽく作り上げられてしまう(信頼感ゼロ)といういい例かなと。

 

 

さらにあちこちみていくと、ようやくきちんと実測している実のある事例にたどり着きました。

ただ、トイレではなくシャワーのメーカー。

www.mizsei.co.jp

自分の実感とも符合し、妥当な数値と思える

 

この表を見ると、0.05MPa=8L/分≒1.33L/10秒となり、我が家の実測に近い感じの数値になっていることがわかります(要するに、うちも水圧がちゃんと0.05MPaあるんじゃないかな? ってことです)

 

ちなみにこの水圧と水量の件、「○L/10秒」みたいな数値を公表している便器メーカーに問い合わせをしたところ「工務店に計測してもらってください」と逃げられました。(水量に関する直接の言及はなし)

いやいや、自分のところの説明書の内容について聞かれているのにその回答ってどうなのよ・・・

 

トイレのリフォームというと、工務店とか現場の人間と称する人が「自分の経験からやはり専門メーカー(2社)のほうがいいデスね」みたいなコメントしている例を多々見かけるのですが、こういう回答を見ると会社の姿勢にいまいち信頼感が高まらないところなんですよね。

(以前も書いた通り実際は機能部の寿命が10年程度で、機能部が壊れたら丸ごと交換なのに「陶器は100年」的なPRしているところとか・・・)

 

だからといって家電メーカーPが信頼できるかというとそれもかなりアヤシイところなのがこれまた悩ましいところ・・・(個人の感想です)

 

水圧と水量の問題で混乱し続け、解消するにはちゃんと水圧を測るしかないか?

手元でできる調べごとや実地調査はやってみたものの、どうしたらいいのかわからない状態です。

うーん困ったなぁ・・・

どうでもいいことなら「ま、いっか」という感じで放置することもできるのですが、トイレって自分にとってどうでもいいことじゃないんですよね。(別にトイレ大好きってわけでもないんですが、使用回数が多く、入っている時間も結構長いので睡眠や食事に次ぐくらい大事)

 

最終的には水圧計を購入してちゃんと圧を測ってみるしかないかな、と思ってはいるのですが・・・。

 

マンションの給水ポンプが交換されることに

そんなことをしているうちに、実はマンション共有部の給水ポンプの更新をするという話が出てきました。

水圧が低いのはそもそも大元の給水ポンプが劣化しているから、という可能性もあります。

既にだいぶ前に発注は終えており、自分が知った時点で実際の更新時期は数ヶ月後・・・という状況だったので、この増圧ポンプ更新で水圧が上がることに期待をかけて、「水圧低すぎ問題」はひとまずしばらく棚上げすることにしました。

 

とりあえず、その間に他の家がどんな感じなのかってあたりを聞いて回るかなぁ、ハイエナのように・・・