ふれふり!

素隠居してお菓子。そして興味がないことは無駄なく。

引きこもりたいソロもんが家探しをする(その10 水回りショールーム 新宿2 TOTO便器)

国土交通省サイトより

家探しの話の続き。今回が10回目。

 

最初のほうで

・一人だけど家の中で色々やりたいので広い家に住みたい

・家の中で快適に過ごしたいけど、好きに加工するには所有するしかない

・戸建は能力的に難しいのでマンションにするが新築を買うのは無理なので中古

・マンションはとにかく暖かいのがイイ

みたいな自分の考えを書いてきました。

 

で、今は(今さらながら)マンションのイマイチなところを整理している段階。

 

 

・・・なのですが、ここのところ不本意ながら東京に出かけなくてはならない用事が続いており、今回はそのついでに新宿のショールームを覗いてきました。

2020free.com

 

前回は新宿駅からTOTOの入っているビルまで行く段階でもう疲れてしまったというホントどうでもいい話だったのですが(ただ、方向音痴とか移動が苦手な人は事前に対策考えておいた方がいいと思う)、今回はTOTOのショールームの話。

 

トイレの雄TOTO

有名どころでパナソニックやLIXILもありますが、やはりトイレといえばTOTO。

自分の考えるリフォームでは、水回りで最も大事なのがトイレだったりします。

 

え、お風呂とキッチンじゃないの? という感じですが・・・確かに値段的にはそうなんですよ。

ただ、しずかちゃんじゃないのだからそうしょっちゅう風呂に入るわけではありません。キッチンだって、特にこれというのはないんですよね(実は製菓仕様にしたいというのはあるのだけど、ちょっと特殊なのでこれはそのうちまた)。

 

しかし、トイレは違います。

何しろ使う回数が違う。風呂は週に1回とか月に1回かもしれないけど、トイレは1日に何回も入る。これは死なない限り間違いない。回数が増えれば1回あたりで割り返した単価が下がります。

 

ちょっと算数をしてみます。

 

例えば1日に5回入るとして、1年で1800回。10年で18,000回。18万円のトイレでも1回あたり10円になります。36万円のトイレでも1回あたり20円。

いやー、もうね、その18,000回が毎回毎回快適であれば、10円だろうが20円だろうが、どっちでもいいんじゃね?って感じがする単価ですよ。

仮に倍の20年持てば、単価はその半分です。

これは重視しないわけにいかないでしょう。

 

というわけ(?)で、自分にとっては水回りで最もコスパがよく、最重要なのがトイレなのです。

 

トイレで重視するものは座り心地

トイレといっても要素は色々ありますが、自分にとって最も大事なのは座り心地。

これは写真を見ているだけではわからず、ググっても人によって体型や体重などが異なり、評価も違うため判断がつかず、最終的に自分で実際に座ってみないとわかりません。

 

なので、今回は現物を見たい、座りたいということがメインだったのですが、それに関連していくつか気になってる点があったので確認してきました。

 

まず実物。

展示はほとんどがいわゆるタンクレストイレで、セパレート型はちょびっとだけでした。

正直自分は便器のデザインとかどうでもよくて、構造もタンクレスでもセパレートでもどっちでもよいのですが、人間工学とかの研究開発費が投入されてちょっとでも座りやすければ割高なタンクレスでもいいかなとは思っています。

 

TOTOのエリアの奥にトイレコーナーがあり、こんな感じに展示されていて、実際に座って試すことができます。(もちろん服を脱いで直接・・・というわけにはいかないけど)

手前3つがタンクレス、中央2つが便座給水一体型、奥2つが完全セパレート

今のトイレは構造として大きく3パターンにわかれていて、一番ダメなのが給水タンクと便座が一体化しているモデルと言われています。

上の写真だと、左から4番目と5番目です。4番目のやつが手洗い部のないモデル、5番目が手洗いがあるモデルで、同グループの品です。

これらは元の価格が高いうえ、ウォシュレットや電熱部など便座の機能が壊れたときに給水部と一緒に交換しなければならず、専用品になるため極端に割高になってしまうそうです。

完全なセパレートだと便座だけ交換できるので安く済むということですね。

なので、一体型モデルはスルーしてタンクレスとセパレートだけ見てきました。

 

また、これとは別に高級ラインは個室スタイルでも設置されており、トイレ室全体のコーディネートの一つとしての展示になっています。

たとえばこれ。

TOTO最高峰の便器、ネオレストNX様のお姿です。

施工費別で160万のセット

タンクレスでコンパクトとされていますが、実際は便器そのもののサイズというかボリューム感があって、大きい印象を受けます。(測ったわけではなく自分の感覚で)

確かに貯水槽がない後ろの上部はスッキリしているのですが、その分モーターやらポンプやら色々な機能を実現するためのメカが便器本体の後ろ側の部分に収納されているわけで、ボディが大きくなって当然といえます。

 

ちなみに

・タンクレスになると貯水タンク上部の手洗い場(蛇口)がなくなる

ので、上の写真のとおり

・脇に別途、蛇口とボウルをつける必要

が出てきます。

 

あれ? 確かに便器まわりはスッキリしたけど、なんか結局別の場所に余計なのつけて全体がゴチャっとする結果になってるんじゃ???

 

その結果がこれです。

しかし160万円の過半は手洗い&キャビネットの費用

ビックリの値段ですが、60万のネオレストに対して別途取り付けた手洗い部が一式100万円ほどかかり、トータル160万のトイレセットに仕上がっています。

オソロシイ商売です。

 

とはいえこれ、別にぼったくっているわけではなくて、考えてみればこんなトイレ脇の何もないところに蛇口(給水設備)とボウル(排水設備)をつくるのだから、壁の補強をしたり配管を伸ばしたりするソコソコの工事をする必要が出てきて、部品や工事などのコストがかかって当然そうなっちゃうというだけの話なんですよね。

(ちなみに工事費別途で160万です。ですがおそらく、この160万からは相当値引きが入る一方、工事費も相当かかるので値引きと相殺くらいで、感覚的にトイレに工事費込みで160万かけられる一部の人の目にとまる価格設定にしているんだろうな、と思う)

 

トイレの脇のキャビネットも、こんなに必要? こんなにたくさん何入れるの? って感じです。

・ウォシュレットなのでトイレットペーパーもそんなに使わないのでストックもたくさんは要らない

・凸凹を減らした汚れにくい便器とか自動洗浄機能をPRしているのだから、掃除道具もそんなに要らない

と思うんですよね。(というか、そういうのを減らすために自動洗浄機能とか付加機能をつけて売ってるわけですよね)

 

この横に広いキャビネットにいったい何を収納しておくんですか? という話です。

・・・新聞とか本とか置いておいて、トイレでゆっくり過ごすのかな?

 

自分は冒頭に書いたとおりトイレにコストをかけることにまったく躊躇がないスタンスでいるため、ネオレストNXの座り心地がよければ60万だって検討するし、圧倒的な座り心地で他の追随を許さない、みたいな状況であればたぶんこれを選択するでしょう。

ですが、無駄なもの、要らんものには1円たりとも使いたくないんですよね。

 

まぁこのNXに限らず、

・タンクレスにすると手洗いをどうするかみたいな別の問題が出てくる

ことは盲点でした。

 

 

そんなわけで、タンクレストイレも色々見えない問題があるなぁとは感じつつ、一通り座った後に自分が気に入ったのはこれ。

ネオレストLS

なんか上のネオレストNXをはじめとする丸っこい感じのデザインからはちょっと離れた容姿をしていますが、

・便座のフチの幅が広く、座ってみて太ももに対する圧迫感が一番少なかった

のがこれです。

後述しますが、TOTOの便器のなかでもちょっと変わったデザインらしいです。

 

まぁこのモデルもタンクレスなので上のNXと同様、手洗いをどうするかという問題とそもそもコスト高である点は変わらないのですが・・・

 

 

今回感じたことを受付の人に聞いてみました。

 

Q1.座り心地を気にしているのだけど、トイレの便座の真ん中の穴の形、太ももの触る部分の太さなどは機種ごとに違うの?

A1.便座の違いはメーカーごとが大きく、TOTOの製品はどれでもほぼ同じ。

ただし、、、

・ネオレストLSのみTOTOの中でも特殊な形状

・ネオレストNXなどは奥側の形状が異なる

・直接座ることはないと思うが便座の奥側のせり上がりの角度は違うものがある(加熱機能を収納するスペースの都合らしい)

・形状ではないが、便器によって床からの「高さ」の違いが数ミリから数センチ単位で生じるので座り心地に影響があるかもしれない

・便座の奥側の形状が違うことが原因で相対的に中央の穴のサイズが違うように感じられるかもしれないが、ネオレストNXも含め、どれもほぼ同じ(ただしLSは除く)

 

Q2.ネオレストなどの便座一体型のモデルでも便座交換は可能?

A2.便座は専用品になる。市販品との交換はできない。また、同じネオレストであっても、違うアルファベットのモデルでの互換性はないのでNXの便器にLSの便座をといった交換取り付けは不可。

 

Q3.そういう専用品の便座は修理になるの? 部品の保有期間は?

A3.メーカー修理ではなく施工業者による交換修理というかたちで対応可能。部品の保有期間は現時点ではなんともいえないが、同シリーズの後継機が出れば代用可能なことが多い。

 

Q4.陶器は100年持つと聞いているが・・・?

A4.陶器自体は長寿命だが、現在の高機能トイレは内部に電気回路などがありそれらは100年持つとはいえない。

 

Q5.ネオレストNX2は?

A5.発売されていない

 

 

「便座の形状がほぼ同じ」というのは意外な回答でした。確かにどれも似たような感じですが、それなりに何かしら違いがあってメーカーとしてはそれを認識してPRポイントにしているのかと思っていましたが、、、まぁ自分で直接座って差違を感じられないということもあったので、言っていることは間違いないのでしょう。

もはや便座の座り心地などは選定理由にはならず、ウォシュレットだの暖かい便座だの自動清掃だのといったオモシロ機能だけで選ばれる時代なのでしょう。

 

ネオレストLSに傾く気持ちとコスパ等にモンモンとする

自分はネオレストLSの座面の広さに魅力を感じたわけですが、感覚だけではなく理屈のうえでも、面積が広いということは体重の圧が分散されるわけで、長く座っていても太ももの下部が痛くなりづらいのでよいかなと納得感があります。

ショールームの人が言うにはLSは男性に人気とのことでしたが、おそらく平均的に女性に比べて体重があるため、座面の広さが座り心地によい影響を与えているのでは?と思いました。

 

ただ、結構いい値段するのと、仮にそれはいいとしても、機能部の寿命が短いのが気になりますね。

別に便器の蓋など自動でリフトアップしてくれなくてもいいので、やはり座りやすいものを求めていきたい。(蓋が壊れたら壊れたまま使う、という手もあるのかな・・・)

 

まぁ実際に導入するときにはLIXILとパナソニックも比較検討していくつもりです。

特にパナソニックは

・便器そのものがプラスチック製で陶器に比べて長持ちしない(変色やヒビ割れなどの発生)

と言われていて、うーん、そういう安っぽいんじゃなぁ・・・と思っていたのですが、今回聞いたとおり陶器の便器が100年使えたとしても

・便座やフタがダメになって部品交換できず、まだ使える陶器の便器ごと交換しなければならない

ということになれば、同じことです。

 

また、プラスチック製品は重量も20kg程度と軽いため、便器の交換自体をDIYでできそうなことも魅力です。(その軽さのため、座ったときの安定感が少し気になるところではあるけど)

 

なお、自分はさほど重視していない点ではあるものの、各所のレビューを見る限り

・ウォシュレットの快適さ(水流のやわらかさ)はTOTOが最も優れている

・便器内の汚れも最もつきづらい

いたいな評価が多いみたいです。なので、できればTOTOでいきたいところではあるんですけど・・・

 

あと、まだ便座単体の比較検討をしていないのですが、コストを考えるなら、セパレート式の便器にして便座を数年ごとに新しいものに交換していくのもよいのかな~。

セパレートはとにかく便座の選択肢が多そうなことが魅力です。

座りやすい便座があるのならそれでいいけど、その場合であっても便器本体はできれば古いタイプではなく節水タイプとか洗いやすいフチの少ないタイプに交換したいところではあります。

(TOTOのカタログを見る限り、現行品はセパレートタイプの最廉価モデルでも昔のに比べれば遙かに節水仕様になっている模様)

 

なお、ネオレストは

・本体から伸びる給水ホースを自らのカバーで隠す感じになるので壁側の給水位置によっては取り付けができない?

みたいな設置上の制限があるようです。このあたりはちょっと確認する必要がありそうです。

 

 

さて、便器の話はこのくらいにして次。

 

・・・と思ったのですが長くなったのでまた次回(またかよ)