家探しの話の続き。今回が68回目。
購入した家は中古住宅だったので現状渡しでしたよ、という話で順次リフォームやハウスクリーニングを進めています。
前回から、ベランダや外壁などの屋外側の掃除のため、高圧洗浄機を買ってみた&使ってみたという話でして、今回が2回目。
前回は世の高圧洗浄機の種類はハンディ型と据え置き型があって、各所の製品レビューを見て据え置きを買おうかなと思い至ったまでの話。
アイリスオーヤマFBN-701の購入と、その購入理由
実際に具体的な商品選びをしていくと、高圧洗浄機はエアコンや掃除機のように誰もが使う家電というわけでもないこともあって、個々の製品の情報が断片的で、あまりしっかりした評価がされていないと感じました。
コストをいくらでもかけていいなら有名どころのケルヒャーの上位グレード品を買っておけば間違いないのかもしれませんが・・・
かなり迷ったのですが、今回は(も?)コスパを重視し、AC駆動タイプのうち国内最強クラスのパワーを謳うアイリスオーヤマの「FBN-701」を買ってみました。
高圧洗浄機について情報収集していくと、
・高圧洗浄機で大事なのは「最大」ではなく「常用」吐出圧力
ということがわかるのですが、この製品は
・常用吐出圧力9.0Mpa
・最大吐出圧力13.5Mpa
を謳っており、いずれも他製品と並べてみるとかなり高い数値になっていることがわかります。
「最大」吐出圧力については有象無象を含めて結構高い値を出している製品は多いのですが、
・これだけの「常用」圧力を出せる製品は(低価格帯で)他にない
というのがこの製品の選択理由です。(もちろん、高価格帯の製品ほど高圧が出る傾向はある・・・)
ちなみに、家庭用高圧洗浄機の最高峰っぽいやつを例示すると
ケルヒャー K5サイレントプレミアムは常用吐出圧力 2~8MPa
だそうです。(最新2022モデル7万円ほど)
詳しく調べてないけど数値に幅があるのは圧力調整ができるのかな?(ちなみにFBN-701はオンオフだけで、圧力調整機能はありません・・・)
そのほかに、比較的高評価の散見されたものとして
ヒダカ HK-1890(3万円ほど)が常用吐出圧力9MPa
を謳っています。
購入したのはアイリス製品なので正直いって耐久性はかなりアヤシい(長持ちしないと思っている)ものの、これら高級品と近いスペックのものが1万円強で買える701はかなり破格なのでは? と思います。
※アイリスオーヤマの商品開発は想定販売価格がまず最初にあって、必要機能とオプション機能を検討して組み込んだうえで販売できる(利益がちゃんと取れる)コストに収まるように設計調整(コストカット)するらしい。つまり最初に犠牲になるのは目に見えない長期的な耐久性で、昔の日本の家電メーカーのように「何十年も使える」という(過剰)品質には絶対にならないようになっている・・・と聞き及んでいます。
FBN-701の注意点
最初に書いておくと、洗浄能力には満足したFBN-701ですが、いくつか注意点というか気になる点があったので最初に書いておきます。
1.洗濯機の蛇口にホースをつなげて水を取る場合、ワンタッチアダプタは別売
2.水道ホースの本体側接続がメチャクチャ固い
3.「ぶぉぉぉん」というバイクのエンジン音のような爆音仕様
となります。
2.の接続部は慣れですが、1.と3.は具体的な対策が必要になると思います。
ホースを取り付けられる蛇口がない、という住宅側の問題・・・
以前のマンションも今のマンションも、家中の蛇口は大半が白い泡沫蛇口(シャワーや泡っぽいのが出る)というものになっていて、昔ながらの銀色のシンプルな蛇口ではなくなってしまっています。
それはそれで、平時の手洗いなどの際は利便性は高くなっていて良いのですが、そのおかげで、いわゆるホースの取付が絶望的な状態です。
「えぇ、、、じゃあ高圧洗浄機の水はどこから取ればいいの・・・?」
ということになりますが唯一、
・洗濯機の給水口だけは昔ながらの銀色蛇口
になっておりまして、ここに接続します。
ただ、ここも実は先端が
・洗濯機用のワンタッチ蛇口アダプタ(止水栓付き)
が取り付けられてしまっているんですよね。
高圧洗浄機は庭などで使ういわゆる「散水用のホース」の取り付けを想定していて、一方で洗濯機の蛇口というのは「洗濯機のホース」を取り付けるようになっていて、ワンタッチアダプタが違っていて、そのままでは取り付けられません。
上の写真でいうと、右の青いのが散水ホース用の一般的なワンタッチ蛇口で、コレを左の銀色のところにブッさしてもカチッとはまらないんですね。
ハマりそうに見えますが、接続口の形状が微妙に異なっているので差し込んでもユルユルのガバガバです。
※もっとも、実は701には散水ホース用のワンタッチコネクタすら付属しておらず、かわりに金属リングが付属していて、それでギュっと縛るように固定する、みたいな原始的な方法で蛇口に接続するようになっています。今どきのホースは多くがワンタッチ蛇口になっていて、リングを引っ張ってワンタッチで取り付け,取り外しができるようになっているのが多いようデス。
ホースの先端に取り付けるジョイントの購入
と言うわけでそのワンタッチの接続部に両者互換性がないので、必要になってくるのが洗濯機仕様のジョイントというわけです。家電製品ではよくありますが、まさか水道でも変換アダプターのようなものが必要になるとは思ってもみませんでした。
(本当にどうしようもなければ、蛇口側のワンタッチ接続機構自体を取り外してしまえばいいのだけど、使うたびに取り外して/取り付けてを繰り返すのはかなりの手間になる)
701に付属のホースを確認してみると、外寸20mmほど、内寸14mmほどとごく一般的なサイズのようです。
そんなわけで適合するものを探して、こちらのジョイントを購入。700円ほど。
「洗濯機の水栓に散水ホースがつながる」と書かれていて、まさに求めていたものです。
これでホースを洗濯機の蛇口に取り付けることができるようになりました。
あとは説明書どおりに組み立てて実際に使用してみます。
水道ホースと本体との接続部がカタい問題
上で書いた問題点の2番目、
2.水道ホースの本体側接続がメチャクチャ固い
というやつですが、こういう感じです。
この緑色のホースを本体側に取り付ける部分、ワンタッチ式になっているのですが、これがやたらカタく、普通に押し込んだくらいでは十分に固定できません。
一見取り付けられているように見えてもグラグラしていて、上の写真の通り隙間から水が漏れるわ、本体側に水が届かずモーターが空回りするわで、かなり要注意です。
じゃあどうすればいいのかというと、ワンタッチであることにこだわらずに
・グリグリとねじるように押し込む
という感じで、グラつきがなくなるまで(奥まで)差し込んで、なんとか取り付けることができました。
こういう噛み合いの問題は個体差もあるので、もしかしたらたまたまウチに来たやつがカタかっただけかもしれませんが・・・。
ワンタッチコネクターの規格の違い
高圧洗浄機とは直接関係ありませんが、気になったので散水用と洗濯機用、両者の規格のどこがどう違うのか見てみると、
・抜け防止用の凸凹の位置が奥まっているか、手前に来ているかの違い
のようです(もしかしたらほかにもパッキンのサイズとか形状も違うのかもしれないけど、少なくとパッと見分けられるのが凸凹の位置)