ふれふり!

素隠居してお菓子。そして興味がないことは無駄なく。

引ソロ家探し(その29 スプリングマットを解体処分する)

国土交通省サイトより

家探しの話の続き。今回が29回目。

 

今回は家探しと並行して、引っ越しに向けて着々とモノを減らしているなか、誰も欲しがらない(フリマサイトなどで引き取ってくれる人のいない)スプリングマットの処分について。

 

30年もののスプリングマットを処分する・・・

うちのスプリングマットはこんなやつでした。

トヨタ系のアイシンは今でもベッドを作っているようです(さすがに組織としては別になっているようですが)

トヨタベッド(アイシン)のスプリングマット

 

よく10年モノのマットを処分するといった記事は見かけたのですが、さすがにここまで古いものを処分しているような記事は見かけませんでした・・・たぶん(仮に)持っている人たちがいたとしても、それなりの年齢になり、それなりの所得があり、処分をするのに自分の手を動かしたりはしてない(外注している)のでしょう。

ベランダに出したスプリングマット

恥ずかしながら年を経ても所得も資産もたいして増えずに今に至ってしまったので、しかたなく自分の手で解体処分しました。(というテイで、いつもの好奇心で自分でやってみたかったというのもある)

 

スプリングマットの処分方法あれこれ

処分方法は大きく3種類くらい。

 

一つ目は粗大ゴミとして処分する方法。

自分の現居住地では、スプリングマットは自治体が3千円/枚ほどで回収処分してくれることになっています。(特殊な粗大ゴミ扱いで、粗大ゴミの中では最高額)

無料有料問わず、そもそも処分を受け付けていない(自分でどうにかしろ、という)自治体もあるので事前確認が必要です。

行政が処分しない地域だと民間の処分業者に依頼するしかないし、ほかに選択肢がないとすれば民間事業者は当然高い値段をつけてそう。

 

もう一つの処分方法として、新しいマットを購入したときに、購入店で引き取ってもらうという方法があります(店によって無料だったり有料だったり)。購入数と同数まで、といった制約はあるようですが、これが一番手軽かもしれません。

今回の自分の場合は購入するものがないため、この方法は使えません。

 

さらに、第三の方法として、分解して通常のゴミとして出すという方法があります。

今回は処分場に電話して、スプリングマットは

・50cm以下に解体すれば燃えないゴミとして通常のゴミと一緒に出していい

ということを確認したので、ボトルクリッパーを購入しました。

 

これですね。

2020free.com

 

解体作業開始

最初はカッターを使って周りの布を切り裂いて、なかのクッションスポンジを外していきます。

余談ですが、上の写真でも載せたとおり少し厚手のゴム手袋をして作業をしました。これはあったほうが絶対によいです。

外周にカッターで切れ込みを入れる

うーん、あまり見たくない予感のする中身・・・

 

青い布を全部めくってしまうとこんな中身が出てきました。

表面の布を剥いだ状態

さすがに30年も使っているとホコリがすごい。

内部はリング状の金具でスポンジが固定されている部分もあるので、手で全部取れるわけではありません。写真にはありませんが、ニッパーやペンチ(ラジオペンチ)などもあったほうがよいかも。

 

めくって剥がしていくことができる(下のほうにある黄色いスポンジの残りカスは、金具で固定されていてカッター等がないと除去が難しい部分)

さすがベッド製品というべきか、スポンジ状の部分も元の繊維が崩壊してボロボロ崩れてきたりはしません。しっかりしています。

 

・・・あ、ワタの様な部分はなんかボロボロにならないように木素材のような繊維状のものが編み込まれているようです。

スポンジの中に木の繊維のようなものが見られる

 

カットする位置を特定する

スプリングが長辺24,短辺8

マットのサイズは2m弱x1m弱。

これをどのようにカットすればいいのか。

・長辺が2mなので50cmX4分割

・短辺は0.9mほどなので45cmX2分割

することで、ちょうど50cmX45cmくらいの四角い燃えないゴミが8個できあがる計算になります。

 

では、実際にカットする位置はどのように決めればいいのか。

 

まず、ぐるっと覆っている外枠の太いワイヤーですが、こちらは天地の2個構成です。

長辺を4分割するには3カ所X2(両脇)X2(天地)

短辺を2分割するには1カ所x2(両脇)X2(天地)

をカットします。

幸い、24や8といった割り切れる数なので、ちょうどいい感じにカットする位置を決めることができます。

 

ということで、トータルすると太いワイヤーは16カ所カットすることになります。

 

ほかに、小さいスプリング同士も連結されています。

こちらは

8個x3ラインx天地2=48カ所

24個x1ラインx天地2=48カ所

ということで合計96カ所カットすることになります。(実際はもう少し追加カットがあったかもしれない)

こんな感じにカットすれば目的のサイズになる



さらに、具体的にカットする位置を具体的に特定します。

製品によって構造は違うかもしれませんが、ウチのマットの場合はこのように針金がグリグリ巻き付けられて離れないように固定されていました。

赤丸のところを切り離して、切り離したところから引き抜く感じ

何も考えずにカットしていくと大量に切る必要が出てきますが、この構造であれば「特定の場所をカットして、カットした部分を引き抜くことで他の針金と分離させる」みたいな作業をすることで、切る数をかなり少なめにできました(実は最初の何個かはこのような構造になっていることに気付かず、バチンバチンと力業で切りまくっていた)

 

それにしても、太いとのあわせると100カ所を超えますね。せっかくボルトクリッパーを買ったので活用できて幸い(?)です。

 

 

ボルトクリッパーの活躍ぶりはいかに?

カット作業の具合としては

・太い方はかなり力を入れないとカットできない

・細い方は楽にカットできる

という感じ。

 

「かなり力を入れないと」っていうのは曖昧な表現ですが

・持ち手の片方を地面にあてがって、もう一方に体重をかけてバチンと切る

というレベルです。

両腕の力だけでカットするのは自分の腕力ではかなり難しい感じでした(できなくはないけど、確実に筋肉痛になるのと手の皮にダメージが生じる予感がした)。

太い方はこんな感じでカットする(体重をかけるときは膝も乗せた)

逆にいうと、うまいこと体重などを活用してカットしていけば、非力な人間でもスプリングマットの解体はできそう、という感じですね。

 

回収ステーションに持っていくのも一苦労

解体したスプリングマットは、端から針金がピコピコ出ているのでうかつに手を近づけるとケガをしてしまいそうで、取り扱いには注意が必要でした。

1時間くらいかかってようやく切り出すことができた1個目のブロック

それを8個もゴミの回収ステーションに(ケガをしないよう注意しながら)持っていくというのはなかなか骨が折れる作業でした。

並べると壮観であります・・・おつかれさまでした(珍しく自分をねぎらう)

 

実はこの作業、スプリング以外に通常の燃えるゴミも結構出るんですよね。スポンジとかよくわからない繊維状のものとか。

確かに普通に袋に入れて出せばいいだけなのですが、これもまた結構なサイズと量なので、ハサミなどでカットしてからゴミ袋に入れたり紐で縛ってから出したりと、それなりに手間が生じます。(そして例によってホコリが激しい)

スプリング以外のゴミは燃えるゴミとして出す

 

役所が引き取ってくれるなら依頼したほうがよいと思う

自分でやっておいて何ですが、もし地元の役所が引き取ってくれる自治体であるなら(有料でも)粗大ゴミとして出した方がよいと思います。

今回の自分の作業はトラブルや障害などは発生せずに淡々と進められたものの、それであっても作業そのものがなかなかに大変だったというのが理由です。

自分の自治体も1個3千円とソコソコお高い値段ですが、今どうするか?を改めて問われたら間違いなく3千円払いますね(苦笑

 

なんでも自分でやったほうがいいよね的なことをいつも書いている自分にしては珍しくこのような結論になりましたが、本当に時間と手間がもったいない感じだなぁと思いました。

ボトルクリッパーも2千円弱くらいはしたように記憶しています。

 

作業の成果としては、次にスプリングマットを買うかどうか店頭で見ることがあれば、そういや中身はあんなふうになっているんだったよな、と思い出すことはできそうってくらいでしょうか。(実体験で構造を把握できるという意味で価値のある作業ではあったと思う)