ふれふり!

素隠居してお菓子。そして興味がないことは無駄なく。

古いエアコンの室内機(の外装)を分解清掃した

一部のプラ部品を取り外したところ

うちは賃貸で、最初から設置されていたエアコンは30年ものになります。

古すぎ。

ですが、まだ壊れてはおらず、動くことは動きます。

 

自分自身は冷え性だとか室温の変化ですぐ体調を崩す、といった脆弱性を抱えていてほとんどエアコンを使わないのであまり問題ないのですが、年に数回、あまりの暑さで生物的な活動ができなくなるときや、来客時などには稼動させることがあります。

 

さすがに30年ものは古すぎるだろうというのはあるのですが、賃貸設備に含まないという特約になっているため、交換は望めません。

おそらく自費で最新のエアコンにすることは可能で、そうすれば省エネなのでしょうが、上記のような稼動回数を考えると・・・

 

というわけで、夏場を迎えて既設のエアコンの分解掃除をしたというのが今回の話です。

 

(客なんか来るのかよ?という突っ込みは無視する・・・)

 

なお、数年前に一度ガッツリと清掃をしているので見た目さほど汚れてはおらず、今回は「一応同じようなレベルでやるけど汚れ落ちは少ない」という前提で作業をします。

 

プラ部品の分解と清掃

エアコンの分解清掃といってもできることは限られていて、ちゃんとやれるのはプラスチックの外装を中心に埃や油汚れなどを除去する程度です。

 

ツメやネジを数カ所外すと外装が取り外せます。今のエアコンはもう少し複雑になっているかもしれません。

取り外した状態がこんな感じ。

見慣れていないとむき出しでおっかない感じもしますが、電源も切ってあるし、コンセントは(冬からずっと)抜いてあるので触ってすぐ感電するようなことはありません。

ほぼ金属のカタマリ

 

色は黒いですが、この色は金属の色でヨゴレや埃っぽい感じはほとんどありません(前述の通り数年前に大掃除している)

 

下は冷風の排出口拡大写真ですが、青い丸のところにネジがあり、こういうのを外していきます。

このエアコン本体にはネジが3つだけしかなくて、あとはツメのようなもので固定されていました(ツメは天井に近い位置だったので写真はなし)。

(何年も掃除せずに放置すると)赤く囲った奥のほうにカビが大量発生する

 

取り外したプラパーツは

・ネジやロック機構などの細々した金属部品を取り外し

・残ったプラ部分を風呂場に持ち込み

・食器用の中性洗剤で洗い

・2日ほど室内干し

という感じの作業をしました。

 

ツメでとまってるだけの細かいパーツは外せる範囲で外す

本当は屋外で干してさっさと乾かしたいのですが、紫外線がプラスチックを破壊しそうなので、室内で我慢します。

なにしろプラスチックの汚れというのは落とすことができますが、劣化し、粉を噴いて崩れるような状態になったプラスチックを元に戻すことはできません。紫外線こわ。

まぁこの時期なので、室内干しでも気温が高くて比較的早く乾きます。

 

お風呂場に持ち込んだプラ部品一式

なお、この一番大きなパーツの端にある黒くなった部分は、なんかもうヨゴレというより焦げみたいな感じで変色してしまっているので、いくら掃除しても落ちませんでした。(ここは電源エリアなので、たぶん電気焼け?みたいになってしまっている)

こういう中性洗剤でヨゴレを落とす程度(見た感じ今回はカビ取りまでする必要がなかった)

 

金属部品をセスキ洗い

洗い終わったプラ部品を乾かしているあいだに、本体のフィンをアルカリ性のセスキ液で洗います。

 

これです。

 

うーん、アルミ板(フィン)にアルカリ性液・・・どう考えてもダメでしょ、、、という感じの組み合わせなので、まだ使う予定のあるエアコンにこういうことをするのはオススメはしませんが、ウチのは30年ものですからね。

極端な話、明日壊れたらそれが唯一の買い換え理由になる、くらいのスタンスで作業ができます。

 

こんな感じでセスキ液をペットボトルに入れ、ポンプ式スプレーを装着して使います。

100均のポンプ式スプレー



ところで、ペットボトルは口が小さいので、セスキ液を入れる作業に急須を利用します。

急須にセスキ炭酸ソーダ(粉末)を入れ、お湯を入れて溶かした上でペットボトルに入れるのですが、その際、ついでなので急須の茶渋を洗い落としておきます。

ときどき落としているけど使うたびに茶渋が・・・

セスキを入れてお湯を注ぐ

軽く拭いていくと多少は落ちる

まぁ、お湯を使ったにもかかわらずあんま取れませんね。しょうがない。

 

余談ですが、茶渋取るにはメラミンスポンジが一番簡単だと思います。「激落ちくん」みたいなやつ。

食器にメラミンが気になる場合は重曹でもいいかと思いますが。

今回はセスキ液でひたひたにした状態でメラミンスポンジでこすって落としました。

メラミンでこの通りスッキリ

 

終わったら本来の作業に戻り、セスキ液をエアコンのフィンに噴射してキレイにします。

 

ちゃんとフィンにかかった液体は室外機のパイプから排出されるのですが、そうでない液体や排気口部分にかけた液体はそのままヨダレのように下に落ちます。

なので、作業前に室内機の下部には厚めのパンフレットや段ボールなどを敷いておきます。(段ボールはすぐに染みるので要らないパンフレットのほうがオススメ)

赤い部分にかけた液体は室外機から、青いところにかけた液体はヨダレ化

捨てる予定のパンフレットや段ボールを活用する

 

セスキ液を除去する作業

続いて普通の水に入れ替えて同じようにスプレーして、アルカリ性のセスキ液を落とします。

最後にエアコン洗浄スプレーをかけます。

洗浄スプレーはこれですね。そのへんで売られているやつです。

なんでこれを使うかというと、エアコンのフィンにかけるようにとあるので、最後にフィンに付着した状態で残っても負荷が少ないだろうという判断です。(そのへんでメジャーに売られているので、この洗浄スプレーが問題を起こす製品ならあちこちで問題になっているハズ)

秋冬に半額になったところを確保しておき翌シーズンに使う

ちなみにこれ、以前は498円+税だったのでずいぶんと値上がりしています。調味料などもそうですが、頻繁に買うわけでもない商品は値上がりしても気づけないものです。

 

あと、この商品説明に
●緑茶ポリフェノールと除菌剤を配合。すっきり消臭・しっかり除菌。

とありますので、セスキ液をつくるときについでに茶渋を落としたのは正しかったのだと思います(こじつけ)。

 

そうそう、こういうの売られているんだったらそのままスプレーするだけでいいじゃん、と思われるかもしれませんが、主夫友には「あぁ、アレね、まったく意味ないやつね」みたいに笑われたことがあります。(確かにこびり付いたカビを落とすのには向いてないように思う)

 

 

送風モードで乾かしてから動作確認

スプレーが終わったらコンセントを刺して電源を入れ、エアコンの送風モードで内部に残った液体を乾かします。

通常10分くらいでいいみたいですが、今回は30分実施。

 

その間、バラしたプラスチックを組み立てておきます。

見慣れない部品ばかりなので、組み立てに自信がない場合は事前(分解前)に写真を撮っておいたほうがいいと思います。

送風が終わったらプラ部品を取り付けて、引き続き冷房を30分。

(今回は乾燥に時間がかかったため、1日目に分解とプラ部品の洗浄を行い、翌日にフィンの清掃と組み立て、動作確認を行いました)

 

古いだけあってエアコンの効きがいいかというとかなりアレですが、冷風が出ていることは確認できました。

これで一応、今年もエアコンが使えそうです。

 

まとめ

という感じで、かなり荒っぽいですがエアコンの清掃をしました。

出てくる風は埃っぽかったりカビっぽかったりすることはなく、まぁいいんじゃなかろうかという感じです。このように思えるのも「内部はよく見えないけど少なくとも目に見える部分、取り外せる部分は自分の手で汚れを落としてキレイにした」という疑いのない事実が目の前にあるからです。

なお、前述の通り4年くらい前にも同じことをしているのですが、目に見えてフィンの部分が劣化しているようには見えません。なのでまだしばらくはこのエアコン使えるんじゃないかと期待しています。

(当時は25年分のカビを退治したので、かなりの大掃除になりました。)