家計簿については2020年4月にこんなことを書いていたのですが、、、
その後、多少の手直しを加えながら延々と手作業で集計作業を続けています。(あまり大幅に手直ししてしまうと比較ができなくなるので)
ここでは具体的な家計簿の数字ではなく、どんな感じで集計しているのかをメモ的に記載しておきます。
特徴としては大雑把にいって、
・品物ごとに細かく仕分けするのはやめて、レシート単位の把握として簡略化
・どのような手段で支払ったのか、という情報の把握
という点があります。
概要
レシート等を元に手作業でEXCELに入力して集計しています。そのため、多少漏れなどがあるかもしれません。
たとえば領収書が出ないネット通販とか、レシートの概念がない近所の豆腐屋で買ったものとか。
そういったものも忘れないうちに記帳するようにしていますが、会社の経理ではないので、多少違っていてもいいでしょ的なレベルです。
また、買い物の分類・集計は個々の商品ではなくお会計単位=レシート単位で行っています。なので、牛乳200円と長ネギ300円と洗剤400円を1回で買った場合、金額の割合が最も大きな「食費1」の区分に合計金額900円が分類されることになります。(食費1=500円、生活用品=400円と分ける作業はやらない)
そんなのオカシイやろが!?と怒られるかもしれませんが、家計簿だしだいたいでイイんじゃね?という感じです。
もう一つ、一般的な家計簿で見ないものとして「どのような手段で支払ったのか」を集計しています。
何の意味があるのか・・・? 多分に趣味的なところがありますが、どうせ手集計するなら大して変わらないのと、キャッシュレス時代?の移り変わりが数字にあらわれると面白いなと思ったことが理由です。(そしてこうした新しい支払い手段を用いると、額面より少ない実負担で支払いができる、という点で区分する意味があるのでは?と)
本当は電子マネーやポイントといった現金以外の増減までも管理していけばキャッシュフローがクリアになってスッキリするのですが、それは諦めました。
理由は、ポイントには「使う」だけではなく「付与される」とか「残高」といった概念があり、付与のタイミングがバラバラだったり有効期限があったり、忘れた頃にキャンペーンの上乗せポイントが付与されたりと、きちんと管理するのはあまりに手間だからです(欄だけ作ってありますが)。
ま、ポイントも電子マネーも残高が尽きたら使えませんので、そのときは現金やカードの支出が増えることで(残高が尽きたことを)把握できるでしょう。
なお、このような資産と収支を一元管理しよう、みたいな内容は複式簿記の考えに近いものがあって、実際に世の中には複式簿記で家計簿を作成している人たちもいます。(ただ、現預金だけならともかく、ポイント等の種類が多くなればなるほど手間が増えるので自分には向いていない・・・)
これからゴリゴリ頑張って資産形成をしていくぞ~、みたいなガッツがある人にはアリかもしれません。
整理方法
主に次のものを手元に集めてから作業しています。
・店で受け取るレシート(毎月数十枚)
・クレジットカードの請求明細PDF(毎月5~10枚)
・各種サイトの購入履歴(毎月0~10枚くらい?)
このほか、銀行の通帳、電気料金の明細(使用量などが載っている)などを見ることもあります。
レシートは月単位でまとめておきます。なんでもいいんだろうと思いますが、自分は銀行ATMのところにあるお金を入れる袋に入れて、表面に2021.12などと記載して整理してあります。(定期的にサイフから移すイメージ。数日に1回とか、サイフが膨らんだときとか・・・)
もともとお金が入っていた袋からお金が出ていき、かわりにレシートがたまっていくという感じで、なかなかわかりやすくて良いのではないかと思っています・・・
水道や電気の使用量のお知らせ、みたいな紙がポストに入っている場合はそれも一緒に入れておきます。
まぁ邪魔なのでそのうちスキャンしてデータ化したいなとは思っているのですが、現状はペーパー管理になっています。
家計簿の全体像
いま適当につくったイメージ図だけどだいたいこんな感じのシート構成
参考までに、エクセルのシート構成はこんな感じです。入力した数字は仕分けして集計されるようになっており、そのあたりの手間はあまりないです。(ただ、ときどきリンク先の修正漏れなどで数字がズレることがある)
固定費のような「毎月の項目数や内容が固定されているもの」と、日々の変動費のような月単位で見ると「項目数が多かったり少なかったり内容もバラツキがあるもの。あとで修正したりすることが多いもの」、その中間で「だいたい固定されているけど、時々違うことがある」クレジットカードを1つのシートでうまくまとめることができずこんな感じに。
入力作業
こんな感じでEXCELに入力作業をします。レシートを見ながら、レシート1枚=1行での入力作業。
店や内容は、なんとなくわかればいいや~くらいのテキトーな感じで書いています。
日付とかはいいと思うので省略し、まず区分と内容の欄について説明、そのあと右側の「どのような手段で支払ったのか」を書いていきます。
区分欄
ここは重要で、あとでこの欄の名称ごとに集計されるシート構成になっています。そのため、手入力ではなくプルダウンから選ぶようにしています。
区分は次の通りです。
食材1 |
食材2 |
外食・カフェ |
生活用品 |
娯楽・レジャー |
趣味・教養 |
交際費 |
ファッション・美容 |
子供関連 |
ペット関連 |
交通費 |
車関連 |
家具・家電 |
医療・健康 |
通信費 |
水道光熱費 |
住まい |
保険 |
家計簿の区分は世の中に絶対的なルールがないらしく、しかたないので以前利用していたアプリ(レシーピ)を元に整理しました。そのため実際には絶対に使わないだろ!みたいな欄もありますね。そのうち整理するかも。
食材は個人的な興味で1と2に分けていて、1はネギやタマゴなど生存に必要なもの、2はスイーツや珈琲など生存には必要ないけど買ったものです。
ざっくり言って、1はいわゆる食事、2はいわゆるお菓子、だと思ってもらえればよいかと。
食材とある通り、ほとんど自炊材料なのですが、まれに出来合の惣菜なども買うことがあり、それは食材1に区分けしています。
パンは「菓子パン」と称されるものもあるくらいで微妙なところなのですが、世界にはパンを主食にしている人たちもいるので、そこを尊重?して食事扱いで1としました。
また、自分の個人的な事情なのですが、胃腸が弱いためヨーグルト類は生存に必須のもの扱いで、食材1としています。
内容欄
そのレシートの中で、代表的なものを選んで記入しています。
前述の通りレシート単位なので、記載された品目の中から金額の大きなものをメモ的に入力しています。この欄は適当です。
どのような手段で支払ったのか(財源)
支払い方法を個々に分けていくと数十になってしまうため大雑把にいくつかに分けました。分け方は迷ったのですが、自己負担の割合や今後の追加支出の多寡で次の通り7種類としました。
上のほうがより自己負担が少なくタダでゲットした感が強いもので、下にいくほど自分が負担する感が強いものです。
値引
感謝デーなどで全体が○%引き等になっている場合に計上
たとえば「乳製品10%引き」「半額シール」などで個々の商品が割り引かれているものは元の金額そのものが割引後の金額になっており、この値引欄には反映されていません(面倒なので)。
レシート単位で合計金額が出て、そこから値引かれた額があれば、それを記載します。
なので、いま恒常的に実施されているもので例を挙げるなら、ドラッグストアウエルシアの20日ポイント1.5倍時や、スーパーカスミの10%引きデイなどがここに反映されます。
なお、値引きなので厳密には「・・・支払った」ではないのですが、まぁどれくらい得したかという意味で。
クーポン
紙や電子クーポン、引換券などで値引きされたものを計上
キャンペーンなどで配給されたもので、基本的には元手がゼロのものですがまれに何か購入した際のプレゼントで受け取るものもあるため、自己負担度合いとしては単純な値引きに負けるという意味で、このポジションになりました。
ポイント
各社のポイントを使用した場合に計上
ポイントは割引なのか現金の代替物なのかよくわかりませんが、だいたいはタダでゲットしたわけではなく、過去に何らかの負担(支払い)をした結果、オマケ的に自分の資産なり権利として得たものだと位置づけています。なのでこのあたりの位置にしました。
Pontaポイントのローソン引換券のように商品金額と使用ポイントとの間に乖離があるものは商品金額に合わせてあります。108円の商品を30Pでゲットした場合、30pではなく108pとして計上しています。
上記ウエルシアの例からすれば、ポイントとの差額は割引とすべきなのですが、これも商品ごとに引き換えポイントを計算するのが手間なので。イメージ的には使う瞬間に突如ポイントが商品金額まで増殖する感じで(増えるワカメみたいに)。
なお、具体的に使っているのは共通ポイントとして主にTポイント、dポイント、Pontaポイント(旧auWalletポイント?)、楽天ポイント、nanacoポイント、waonポイント、メルペイポイントがあり、その他量販店や地元スーパー等の個別各社のポイントも利用しています。
プリペイド
各種商品券、電子マネー、プリペイドカードなど既に支払済のものを計上
商品券はプレミアム商品券のように新たに購入したもののほかに、卵ギフト券のようないただきもの、抽選で当たってもらったもの、他になんだかわからないけど家の引き出しから発掘されたもの等いろいろあり、もはや整理不可能。
合計残高がどれくらいあるかすら把握してないのですが、パラパラと見て期限があるものは優先的に使用しています。(電子マネーでは一部iDのようなポストペイ(後払い)のものもあるけど、それは面倒なのでプリペイド扱い)
商品券は数え切れないほどの種類がありますが、主に使っているのはたまごギフト券とジェフグルメカードです。電子マネーはiDのほかnanaco、WAON、TマネーやSuica、プリペイドカードはvalillaVISA、auWalletカード、ウェブマネーカードです。
コード決済
ペイペイなどのスマホコード決済での支払いです。大半は事前にチャージしておくプリペイドの一種ですが、メルペイスマート払いのような少額与信によるポストペイ(後払い)もあるのでややこしいところです。
新しいものなのでプリペイドとは別扱いにしました。
コード決済内部の割引クーポンはレシートには表れてこないので、家計簿集計上はクーポンを使用しなかったものとして計算されています。クーポン配布はかなり頻繁に行われており、自分の場合はむしろクーポンがなければ利用しないといってもいい状態なので、コード決済で購入したものについて実際の負担額は現状1/2以下になっていると思います。
使用しているのはd払い、auPAY、ペイペイ、メルペイです。
カード
クレジットカードの決済です。毎月の光熱費や通信費などのほか、他の決済手段が使えない場合にやむなく使う感じです。一応、1%くらいは割引になるので現金よりは優先かなということでこの位置。
10枚くらいのカードを利用していますが、持ち歩いて使っているのは3枚くらい。
現金
クレジットカードすら使えない店や、少額の支払いでカードすら出すのが面倒なときに使います。また、家賃のような口座引き落としも現金として区分しています。
このように様々な決済手段を使うことで、無理に支出を抑えることなく、しかしできるだけ自己負担は抑えて生活しています。
家計簿の将来像を考える
スーパーアプリみたいな呼称もあるとおり、将来的にはスマホのアプリの中で決済から家計簿づくりまでしてくれるものが出てくるかもしれません。
本当はイオンあたりの小売りがPOSレジというカタチで一番細かい情報を握っているので、可能性が高いのではないかと思っていたのですが、いつまでたっても出てくる気配がありません。
ITに疎過ぎて、アプリを考えるのが難しいのかもしれない・・・(7&iグループはあのザマなので期待薄・・・)
また、一方の支払い側のPAY系アプリの運営元である通信事業者は、アプリはなんとかなっても細かい支払い内訳(何を買ったか)まで情報を得ていないようです。
たとえばauPAYではこのように、お金(数字)の管理はするようになっていても、何を買ったのかまでは情報がなく、手動で入力するようになっています。
確かに内容やカテゴリを入力していけば集計はされるので、日常の支払いをすべてauPAYで行うならこれもアリかもしれませんが、現実にそんな生活をするのは困難です。ポチポチと入力しても、労力に見合った結果はなさそうです。
また、汎用の家計簿アプリは色々あるのでしょうが、結局、自由に作れるという意味では、当面はこうしてEXCEL管理なのかなぁと思っています。
できればレシートくらいはスキャン&OCRで整理されて、入力作業がいらなくなるといいんですけどねぇ。