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引ソロ家探し(その31 マンション購入の契約手続 前半)

国土交通省サイトより(加工済


家探しの話の続き。今回が31回目。

 

ようやく物件が決まりいろいろやることが多いのですが(ということは書くことも多いのですが)まずは契約手続から。

 

中古マンション購入の手続の流れ

普通にそこらの不動産屋(以下「仲介業者」)経由で申込をして購入しました。

売買手続はざっくり

1.買付申込書を作成して仲介業者に渡す

2.(OKの返事が来たら)日程調整し、手付金を払って契約書等を作成(半日)

3.売主が物件の引き払い作業を行って建物内を空にする(約一ヶ月)

4.残金の清算、登記などの法的手続、鍵の引渡など入居の事務(半日)

みたいな4ステップになります。

 

今回は1.買付申込書と2.の契約書作成について。

 

1.買付申込書(内見と即決と買付申込書の作成と)

特に入居時期の制約などがない場合はほとんど価格交渉だけなのですが、仲介業者から売主の希望などの情報を引き出しつつ、こちらが希望する価格を決めて申込書を作成します。

 

ちなみに、以前書いた初回の内見物件のように、

・仲介業者の担当者が「これくらいの価格(値引き)ならまず大丈夫でしょう」みたいな話をしていたのに実際はリジェクトされた

みたいなこともあります。

2020free.com

このときはちょっとビックリしましたが、今となってはよい経験になったと思っています。

 

今回の物件ですが、具体的な話を書いておくと、、、昼過ぎに現地(転居済みで空室だった)を2時間ほど内見し、その場で額を記入した買付申込書を仲介業者に手渡しました。

即決かよ?という感じですが、当日に関していえばほぼ即決です。

 

基本的に広告に出ている価格と同額で申込をすれば、売主に確認するだけで契約段階に進むのですが、指し値(広告価格より安く買いたいという希望)を出す場合は売主が受け入れるか拒否するか判断するかたちになり、その返事待ちで少し時間がかかります。

 

割高感があったので、今回も当然指し値をしています。前回それで失敗して懲りてないのか? という話ではあるのですが、自分の納得感とか、現実的に出せる金額というのがやはりあるんですよね。

また、これは個人の要求水準にもよるのですが、内見時に設備の状態を見て、追加で支出が必要そうな額も考慮しました。(自分で見て、修理や更新の必要な設備はどれくらいあるか?といったこと)

 

なお、買付申込書はその場で記入するほか持ち帰って考えることもできるし「記入後はとりあえず写真に撮ってメール送信でもOK」という不動産会社もあるようです。

 

2.買付申込書に対して口頭での即日返答で契約成立

買付の申込に対して、その日の夜には仲介業者から電話で連絡があり、申込書の金額で売買成立となりました。

売主側に金額的なこだわりがさほどなかったのかもしれないし、元々の売り出し価格が高めだったという認識があったのかもしれません。そのあたりの相手の考えや事情はよくわかりませんが、

・自分の納得のいく価格を買付申込書に記入した

ので、あまり気になりません。

 

ちなみに、ほかの購入希望者がいれば競争になり先着順で決まると認識していたのですが、今回の仲介業者の話によれば、支払い方法や引渡の時期なども条件に入っているので、必ずしも先着順というわけでもないとか・・・うーん、どうなってるんだろう?

 

そもそも買付申込書に対して諾否の返答をする期間(3日以内とか一週間以内といった期限)が決まっているのかどうかも定かではないので、このへんは曖昧というか、「それも含めて交渉ごとだ」という位置づけなのかもしれません。(たとえば値下げ希望の買付申込があった場合は売主側ではいったん保留にして即答せず、一週間くらい他の(より高い金額での)購入希望者を待つとかっていうのも普通にアリなのかな・・・?)

 

※少なくとも今回の買付申込書には回答期限は明記されていなかった

 

先着順というのも自分の曖昧な記憶なので「値引きなどなしの満額申込の人が複数いた場合に限っては先着順」ということなのかもしれません。

 

今回は(仲介業者が言うには)競合がいたらしいのですが、上記の通り即日回答があり自分の提示した条件での売買成立となったため、続いて書面での手続に入ることになりました。

具体的には、日程調整のうえ書類作成の日を決め、その日に備えます。

どうなったかというと、仲介業者から日にちの候補について提案があり、この日から数えておおむね2週間後に正式な契約書類を作成することになりました。

 

3.契約書作成(手付金の支払いと契約書作成と)

契約は本来、売主と買主(自分)、仲介業者の3者が集まってするものらしいのですが、この日は売主の都合が悪くなったとかで自分と仲介業者の2者で実施。その日の夜に今度は売主と仲介業者との2者で同じような契約書作成手続をするということになりました。

自分の署名押印だけされた契約書が一時的とはいえこの世の自分のあずかり知らないところ(目の前ではない)に存在することになり、えぇ?大丈夫なの?という不安が頭をよぎりましたが、相手の事情もあるのでやむを得ないなということで、信じることにしました。

(相手に合わせて夜に出かけていって契約をするということも考えたのですが、知らない不動産会社ではなかったため信用することにしました。が、こういうのは無駄にリスクが高くなるだけなので避けた方がいいと思います。)

 

当日は約束の時間に不動産会社をプラッと訪れ、応接室で

・取引に関する説明を受け疑問点を確認する

・必要書類に署名押印して契約

という作業をしました。

 

契約の段階では印鑑証明書を要しないため、印鑑は実印ではない普通のものです。特に証明書類は求められませんでしたが、本人確認書類(免許証)の提示は必要でした。

 

契約にあたっては重要事項説明という法定の説明作業があって、どうしてもズラズラと読み上げていく感じになるので、トータル2時間くらいかかった気がします。

 

なにぶん額が大きい取引のためピリピリに緊張しつつも不明事項を確認、すべての説明を受けて納得したら署名押印というかたちになります。

 

もちろん、広告を見てから当日に至るまでの間に解決しなかった点が結構あり、いろいろ気になることはありました。(後日書くつもりですが、ネット回線の問題とか駐車場の問題とか色々あった・・・)

が、それらが仮に不満の残る内容だったとしてこの契約を破棄するか?と言われるとさすがにそんなことはないので、細々したところはスルーのまま契約書にサイン。

このあたり(情報不足)は取引にあたって仲介業者に対して不満があった点ですね。以前も書いたとおり、不動産会社というのは「これからそこに人が住んで日々の営みが生じる」ということに対して無関心過ぎると感じました。

 

4.確認しておくべきこと(契約~清算までにやるべきこと)

この間、物件引渡までのスケジュールや、それに伴って自分がやっておかなければならないことなども確認して、順番に進めておく必要があります。

 

たとえば、水道や電気などのインフラ系契約、登記や住所変更などの法的手続、引っ越し業者の選定など、引渡までの間に自分自身でやっておかなければならないことは結構多いのです。

このあたりの説明は法的な義務があるわけではないので、どこまで説明してくれるかは仲介会社の担当者次第かもしれません。引っ越しに関するアレコレを手取り足取り教えてくれるわけではないので、自分で考えていく必要があります。(ネットで調べればそういうのをまとめたサイトがあるので、そのとおりでもいいかも)

 

段取りを考えるのが苦手な人は時間に余裕をもっておいたほうがよいかと思います。

契約後、引っ越し自体をいつまでにやらなければならないという決まりがあるわけではないので、日時や金銭的に余裕があるならゆっくりしたスケジュールでいいし(家賃の二重払いなどが気にならないなら)、そこらへんを節約したければタイトなスケジュールになる、というだけの話です。

 

ちなみに、この日のように契約をしても実際に清算、引渡の日以降にならないと物件には入れませんし、事前に何か物件に関する作業はできません(まだ売主の所有物で、場合によっては現に住んでいることもあるので、契約をしたからといってズカズカ入っていって作業をする・・・なんてできないわけです)。

 

なお、仲介手数料を含めた手付金の支払いは事前に銀行振込で行っており、当日現金のやりとりはナシでした。取引は現金が基本で、手付金も同様なのですが、営業担当者が懐に入れてしまう例があるのか、昨今の手付金等の支払いは振込を推奨している会社が増えてきているようです。

手付金は物件価格の5%だったかな? 安くはないですが、まぁ先に払うかあとで払うかだけの違いです。

 

5.挫折気味に司法書士の選定を不動産会社の相見積に任せた

売買にともなう法定手続として、登記が必要になります。

登記手続は不動産会社は代行してくれず(できず)、清算当日までのあいだに別途司法書士に依頼することになります。

(相手が了承してくれれば自分でやることもでき手数料が万単位で浮きますが・・・親族ならともかく会ったこともない素人の売買相手が「登記は自分でやります」と言って「なるほど了解任せた!」と素直に了解してくれるかどうか・・・)

 

そして、司法書士については基本的に買い主(自分)側において選定するとのことで、知り合いや近所の司法書士事務所があればそこに頼むとか、相見積もりを取って選定していく作業が必要になります。

自分の場合は知り合いの司法書士はいないため、家の近所の司法書士事務所に見積書を依頼し、加えて仲介業者経由でも見積書を得て計3つくらいの比較をすれば妥当な価格で依頼できるかな、、、と思っていました。

いうことで電話帳から探して家から最も近い司法書士事務所(といっても法人ではなく個人事業所っぽい)に電話するも・・・最初の1軒目で見積書を出すこと自体を断られて、その時点でくじけました。

情けない・・・というか、色々ひどい話です。

断りの理由としては、その時点で相続案件を複数抱えていて業務がオーバーフローしていて新規案件が対応できない、という話でした。おそらく相続は業務が複雑な上かなり儲かる、不動産売買は単純作業なので儲からない、ということがあるのではないかと。

 

仲介業者の方でも2者から相見積もりを取ってくれることになっており、自分自身は他にもいろいろやることがあったため、今回は自分で見積を取るのを諦めて、提示されたもののなかから選ぶことにしました。(これもやはりあまりオススメはしません。自分で探した方がいいと思います・・・)

 

、、、結果ですが、うーん、提示されたものは確かに司法書士事務所の作成したきちんとした書類(見積書)ではあったのですが、正直なんか業界でカルテルでもあるんじゃないか?ってくらい似たような金額だったんですよね・・・まぁネットで調べた相場金額からさほど乖離もなかったので、2者のうち安いところに頼むことにしました。

 

まぁそんな感じて、清算当日に向けた事務的な手続が進んでいきます。