家探しの話の続き。今回が33回目。
ようやく物件が決まりいろいろやることが多いのですが(ということは書くことも多いのですが)まずは契約手続から・・・ということで順番に。
中古マンション購入の手続の流れ(後半)
普通に不動産屋経由で申込をして購入しました。
売買手続はざっくり
1.買付申込書を作成して仲介業者に渡す
2.(OKの返事が来たら)日程調整し、手付金を払って契約書等を作成(半日)
3.売主が物件の引き払い作業を行って建物内を空にする(約一ヶ月)
4.残金の清算、登記などの法的手続、鍵の引渡など入居の事務(半日)
みたいな4ステップになります。
前回は前半の1.2.あたりを書きましたが、今回は3.4.物件引渡についてです。
建物内を空にする作業とそこへの買い主の関わり
物件の引き払い作業は売主が行うもので、それに対して買い主である自分は何もやることがないので、そのあいだに引っ越しの準備などをしておきます。
ただ、この期間中、売主から仲介業者を通して
・エアコンを残置(撤去せず残しておく)してもよいか
・照明を残置してもよいか
・カーテンを残置してもよいか
・ガス警報装置(後付け)はそのままでよいか
といった問い合わせがあり、判断・回答しました。
この時期、こうしたものに逐一「それは何年製で型番は何ですか?」みたいな確認や、じっくりとした検討をしている余裕もないので、気になる場合は内見時に写真を撮っておくとか、たとえば契約の前後に現地でもう1度写真を撮らせてもらうといったことを頼んでおくとよいかもしれません。
実際、こうした残置物の把握だけではなく
・冷蔵庫や洗濯機などの大型家電の設置スペースは事前に計測しておいたほうがよい
ため、現地にはもう1度足を運ぶ必要がありました。(特に書きませんでしたが契約書作成の前後で自分も2回目の内見?をしています)
なお、今回は上記のような相談があった残置物はすべてそのままにしておいてもらい、後日落ち着いた段階で自分でどうするか考える、という対応としました。
例えばカーテンなんかは窓のサイズが家によって違うので、新しくする場合はオーダーになります。「せっかくの新生活なので新品のカーテンがいい」という考えもありましょうが、引っ越しのバタバタのなかで採寸して柄を検討し価格比較をしてオーダーして受け取って取り付ける、みたいな作業をやっている余裕は自分にはありませんでした。
中古物件の場合、特に事前の約束がなければ
・賃貸物件の退去時と同じで残置物ナシで引き渡すのが基本
らしいので、古いエアコンなど不要であれば売主側で処分しておくように回答することもできます。(仮に引渡を受けてから処分するとなるとこちらで費用を負担することになる)
清算日の日程調整をする
契約後、清算日つまり物件(鍵)引渡日をいつにするか、日程調整を行います。
司法書士の選定や書類の準備、売主側の引き払い作業などがあるため、概ね契約の1ヶ月後というのが標準的なようです。
希望があれば仲介業者に言っておくと調整ができるようで、自分は最初の提案から一週間ほど早めてもらいました。
ただ、ローンの審査などが長引くと、その調整も必要になってくるかもしれません。
清算前日に銀行に行って準備をしておく
清算当日に、物件の代金の残額(清算金)のほかに次のような支払い(現金決済)が必要になります。
・仲介業者への手数料
・司法書士への報酬
・登記手数料(司法書士経由で法務局に支払う)
この3つあわせて、今回の取引の場合は合計70万円ほど現金を持っていく必要があり、前日に銀行で引き出すことにしました。(当日だと慌ただしいし、早すぎると手元に多額の現金を置いておくことになり不安だったので)
ふだんあまり銀行との取引がないため、この
・当日、現金で支払う必要のある額の事前引き出し
のほか、
・きちんと売買手続き(清算額の支払い)ができるのかの手続確認
のために日中、銀行窓口を訪れました。
ATMでの現金引き出しは1日50万円まで
が、、、銀行に行っていきなりトラブル発生です。
まず最初に現金を準備しておこうと思ったら、引き出しができませんでした。
あれ? どゆこと?
自分のお金なのに引き出せないの?(残高がなかったというオチではありません)
正確には
・ATMでの現金引き出し額が1日50万円まで
になっていてATMが引き出しを拒否するという状態。いつの間に? と思ったら、振り込め詐欺などの対策で以前からそういうルールになっていたらしいです。
いつも現金は財布の中身が数百円レベルになったら5万円を引き出す、みたいなテキトウな管理をしていて、それも半年に1回とかそんなレベルなのでまったく気付きませんでした。(あまりお金を使わないし、使う場合もカードがほとんどなので現金はなかなか減りません)
前述のとおり今回必要な現金は70万円ほどなので、2日以上にわけて引き出せば問題ないのですが、この日はもう取引前日。
とりあえず50万円だけ引き出して、残りは当日ということも考えましたが、当日バタバタするのは避けたい。
どうしたものかと聞いてみたところ、50万円を超える引き出しをするための方策としては
1.生体認証システムに登録する
2.有人窓口で払い出しを受ける
の2種類があるそうです。
生体認証は、登録すれば1日のATM引き出し額を200万円?まで増やせるとか。
ただし、キャッシュカードを新しくする必要があり、そのために有人窓口で手続が必要になってきます。(この銀行の場合は静脈認証なので、指の登録も必要になる)
うーん、今後のことを考えるとセキュリティ強化の意味で生体認証に登録しておいたほうが良さそうですが、かといって50万円以上の額を引き出すことが今後そうそうあるとも思えません(そもそも、今回の不動産の支払いが終わると残高がかなり寂しいことになり、50万円以上引き出すことが残高的にできなくなる可能性が・・・)
というわけで、どうせ窓口で手続をする必要があるのなら手数料を払ってもいいので現金の引き出しだけして一発で終わりにしようと(生体認証はまた今度)窓口の番号を取りました。
窓口で引き出すには銀行印が必要だけどどれが銀行印なのかもうわからない
ところが、、、窓口でも引き出し手続ができませんでした。
印鑑相違とのこと。
んんん・・・? どゆこと?
今でこそ通帳に印影の表示はありませんが、口座自体には口座開設の際に使った銀行印の登録がされています。有人窓口での手続書類にはその印鑑での押印が必要だったのです。
いや銀行印ってどれだ・・・ATMは使うけど、銀行の有人窓口で手続したことなんてここ10年以上ないような気がする・・・わからん・・・
というわけで、試しにそのとき持っていた印鑑で押印して申込をしてみたのですが、印影が違っているので手続はできない、と断られてしまったのです。
やはり家にあるアレが銀行印なのか・・・(うっすらと記憶にある)
生体認証を登録す!
結局、しかたなしに生体認証を登録することで、現金の引き出しをすることができました。
・銀行印がなければ70万円の引き出しすらできないのに、銀行印がなくても生体認証の新規登録ができて200万円?の引き出しもすぐできる、というのはいったい何なのか?
って気もするのですが・・・
実はキャッシュカードにも愛着があって、古いのをそのまま使いたかったんですけどね。いろいろ世の中が変わっていくなかで、このキャッシュカードほど長い付き合いのあったものは他にない気がするんですよね・・・
まぁ心機一転、キャッシュカードも新しくなって新しい人生を始めよう!(意味不明
振込手続は本人確認&印鑑があれば問題なし
さて、生体認証登録の際に確認したこと2点。
1点目は高額の振込に制限があるのかどうか。
物件の対価はこちらがローンを組むにしろ現金払いにしろ、相手(売主)から見ると即金で自分の銀行口座に振り込まれる、そしてその着金を確認したうえで鍵を引き渡す、というかたちになります。
昨今は振り込め詐欺の問題などがあり、振込額に上限があったり、上記のATM問題のような色々面倒なことが多そうなので、何か特別な書類が必要なのか事前確認しておきました。
もし仮に「1000万円以上の手続は事前に申込をしておかないとできない」みたいなことになったら最悪ですからね。
・・・結論から言うと問題なし。
いわゆる札束(物理的なそれ)が必要な場合は別らしいですが、振込の場合はコンピュータに記録された数字を動かすだけなので、きちんと本人確認ができれば金額の制限などはなく問題なく送金できるそうです。
ただ、上で書いたとおり
・窓口で手続をするのに銀行登録印の印影照合が必要になってくる
ので、銀行印を忘れないようにしなければなりません。
そのときはなんともなかったのですが、夜中になって寝付いてから銀行印がどれかわからなくなっている点がかなり不安になり、何度か目が覚めました・・・(結局、家にある印鑑は全部持っていって、そのうち一つが使えた)
ちなみに実はこの日、「念のため当日は不動産の売買契約書の写しを持ってきてください」と説明を受けたのですが、実際に当日になってみるとその提示は求められませんでした。
うーん、銀行というのも厳密なのかテキトウなのかよくわかりませんね。
銀行口座の住所変更は後日でよい
確認した2点目は銀行届出住所の変更で、住民基本台帳の変更(いわゆる住民票の住所変更)の後になるとのことで、この日はまだ手続ができず、実際に引っ越しをして生活拠点が移ってから改めて手続をするということになりました。
(本人宛に郵送で住所変更の通知をするので、それが受け取れる状態になっていないとマズいらしい)
以上のように前日に銀行でトラブ?ってバタバタすることになりました。
話が長くなったので、清算当日の話は分けて次回に。