ふれふり!

素隠居してお菓子。そして興味がないことは無駄なく。

引ソロ家探し(その32 マンション購入の準備と即決と)

国土交通省サイトより(加工済)

家探しの話の続き。今回が32回目。

 

前回、内見から契約手続についてまで書いたのですが、そのときの判断について補足しておきます。

 

2020free.com

 

「内見時に即決した」みたいなことを書きましたが、その場で何かひらめいて衝動的に申込をしたわけでもなければ、猛烈に頭が回転して2時間の内見時間でゼロから合理的な判断に至れた、というわけでもなく、判断にはそれまでの準備があっての話なので、今回はそのあたりを。

 

事前調査としてやっておいたこと

今回は個別に斡旋があったわけではなく、物件情報自体がすでに一般向けに広告が出ているものだったことから、それを見て内容に興味をもった段階で次のような事前調査を行っています。

 

まず、ネットで過去の情報や口コミを把握しました。

・当該物件に関するもの

・当該物件の所在するエリア、街に関するもの

・当該物件のデベロッパ(会社)に関するもの

・当該物件の同一シリーズ(同じブランドで他の地域で建設されたマンション)に関するもの

 

実際に購入を検討しているのは1棟100世帯ちょっとしかおらず20年くらい経過している物件であるため、該当物件そのものに関するドンピシャな情報、特に居住者の生の声みたいなものはネット上にもほとんどありませんでした。

一応マンション住民の口コミサイトみたいなのはあるにはあるのですが「現在新規販売中の物件」以外の書き込みは全般的に極めて少ない・・・

 

住民の立場からすれば、住んでしまえば敢えて「ここに住んでどうだったか」みたいな感想(?)をネットに書いたりする必要性はまったくない(むしろ具体性があればあるほどプライバシーも気になってくる)わけで、情報がないのもわからないではないです。500世帯くらいある大規模団地で築40年とかだと、もう少し情報が多いかもしれませんが・・・

 

まぁ「便りのないのはよい知らせ」じゃないですが、問題がある物件だと色々口コミが散見されたりするので、情報がないこと自体よいことといえるかもしれません。もちろん、そんなあやふやな憶測だけでヨシ!と判断するわけにもいかないので、しつこく情報収集はするのだけど。

 

そんなわけで、少ない情報を補うために開発会社や類似物件まで調べていった感じです。

 

 

並行して

・登記事項について証明書を取り寄せて把握

・付近を車や徒歩で現地調査

といったことをしておきました。

 

登記事項はいま「登記ねっと」というのがあり、その中にある「かんたん証明書請求」で申込をすれば登記事項証明書を自宅まで郵送してくれます。(当然有料ですが、さほど高くはない)

www.touki-kyoutaku-online.moj.go.jp

 

郵送申請や窓口まで行く手間暇を考えると、圧倒的に登記ねっとの利用が効率的です。(急ぐ場合は電子データ的な提供もあったかな? 証明書としては使えないけど内容把握には問題ない的なやつ)

 

これらの登記情報を得るためマンションの場合は部屋番号を指定する必要がありますが、マイソク(販売促進用のパンフレット)には部屋番号までは載っていないコトも多いので、その場合は面積や掲載された写真などから部屋を推測するかたちになります。

 

ちなみに、当たり前ですが仲介業者に話をすればこうした基礎資料は手に入ることが多いです。ただ、自分の場合は検討スタートをする前に情報が欲しかったので自分で収集しました。

いつもの話ですが「自分でやるから楽しい」という部分もあります。

 

そして、これらを総合的に見て「この物件アリかな?」と思った時点で内見の予約を入れました。

 

なお、当然過ぎてスルーしてますが

・ハザードマップ、都市計画などの行政情報の確認は、これらの個別情報の把握前にやっておく

のが前提です。

 

 

意思決定にあたっての環境、前提条件

自身はソロもん(独身ひとり暮らし)ということで相談したり同意を得たりする相手もおらず、自分ひとりで意思決定ができるのですが、逆にいうと誰にも相談できずたったひとりで決断をしなければならない、というプレッシャーもあります。特に不動産や車といった高額取引の場合は、かなりのストレスが生じます。

そういうプレッシャーやストレスに耐えられる人がソロもんとして生活していける、とも言えるわけですが、そうはいっても額が額だけに今回は正直かなりの緊張感がありました。

最後はいつもの「命取られるわけじゃないからね」的な覚悟を決め、もろもろの(不安や心配などの)感情を切り捨てて前に進んでいくことになります。

 

家族がいたり生活上のパートーナーがいれば相談もできて少しはプレッシャーも薄まりそうですが、合意を得ていくのは大変でまた別のストレスがあるのだろうな・・・という感じはします。(最終的には世帯主的な立場の人が決断するんだろうけど・・・)

 

頭の整理と,それに基づいて事前に割り切りをしておく

今回の物件は、事前にどうにもならない部分(駅からの距離など)を割り切った上で購入にポジティブな姿勢で内見に行きました。

いろいろ割り切ることができたのは、ここでこれまで書いてきた様々な経験やモンモンとした検討の蓄積があったからこそです。

人それぞれ考え方や思考のクセ、理解の鈍いところ、執着のある点などは違っていて、自分のそれは過去の記事に反映されているかと思います。おそらく他人から見たら「なんでこの人はこんな風に考えるんだろう?」とか「どうしてそんなことにも気付かないんだろう?」みたいなことも多くあったかもしれませんが、自分で文字に起こしていくことで、あるいはネットの大海のおかげでそうした問題に自分で気付いたり現実のありように合わせて自分の考えを修正したりしてこれたのではないか、と思っています。

そのおかげで、物件の情報を得たときに(初見で)だんだんとスムーズにふるい分けができるようになってきて、内見前に割り切りができ、内見時にはその場で決断ができるようになるまでレベルアップ(?)してこれたのかなと思います。

 

というわけで、ありきたりな結論ですが

・条件の優先順位付け

・どこで割り切りをするか

を事前に明確にしておくこと、そしてそのために

・自分の頭の中で情報の整理をして、自分で考えてきた

という経験&蓄積(とささやかな自信)が、決断のときの後押しというか、腹落ちする感じで納得のいく決断をするのに役立ったかな、と思っています。

 

まぁ、この物件を買って本当に良かったと思えるかはまた別の話で、しばらく住んでみて「あれれぇ?」みたいなことにならないことを祈るばかり。