ふれふり!

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法人の設立と解散について考える その4 法人印を買った

購入した法人印セット

最近、いわゆる「ひとり社長」の法人、、、個人事業主の「法人成り」とか「マイクロ法人」などと言われるものについて、少し考えてます。

 

今回は法人のハンコを買ってみたのでその話。

 

印鑑の種類とか

法人印については少し前に書いたような気がしますが

・基本は実印(登録印)+銀行印+角印の合計3本

・ただし1本で全部を兼用するのもOK

となっています。

 

実印というのは何かというと

・一つ自分で決めた印鑑(印影)をお役所に登録したらそれが実印になる

というもので、

・商品カテゴリー的に「これが実印です」として売られている印鑑があるわけではない

ということです。

 

「お役所」っていうのも曖昧な書き方ですが、個人の場合は住んでいる自治体に登録して、法人の場合は法務局(法務省)に登録する、という感じで届け先が違うんですよね。

 

法人の印鑑は2本を選択

銀行印については(取引先はたぶんネット銀行だけになると思うので)不要かなということで、自分は

・大事な契約に使う実印+普通の契約に使う角印の2本

で行くことにしました。

もし将来的に窓口のある銀行が取引をしてくれるようであれば、そのときに銀行印を作るかどうか考えたいと思います。

 

ネット登録のため法人印を先に買う

法人設立前に印鑑を買う理由ですが、、、

・法人のネット登記と同時であれば、印鑑登録手続がネットでできるようになっている

ためです。

手続としては後日登録でも大丈夫ですが、その場合は窓口まで行かなくてはならないみたいなんですよね。

 

法人の印鑑登録って必要?

そもそも、この印鑑登録自体が任意で、やらなければならないかというとよくわからないのですが、、、根拠となる商業登記法の書きぶりはこんな感じになっています。

 

(印鑑の提出)

第20条
  1. 登記の申請書に押印すべき者は、あらかじめ、その印鑑を登記所に提出しなければならない。改印したときも、同様とする。

 

押印すべき者ってなんでしょうね。電子の場合は不要じゃないかと(自分では勝手に)想像してるのですが・・・ただ、今後何か「電子では不可能な手続」があって窓口に行くときには押印が必要となったりするのかな?

 

個人の印鑑登録は法的にはなぜか国の仕組みではなくて各自治体の条例に基づく謎手続きですが、法人の場合はこのように少しマシな法的根拠があるようです。

 

というわけで、とりあえず印鑑登録はしておくことにしました。

 

チタンの印鑑で悩む

法人印は100均や文房具屋の棚には並んでおらず、すべてオーダーになります。

せっかく法人を設立してオーダーの印鑑をつくるわけなので、それなりに良いものにした方が満足度が高いのでは?と思っていました。

高いのはいくらでもありますが、お手軽に買えるリッチな感じの印鑑としてはチタンのものがあります。

そのチタンもピンキリですが、安いものだと1本3千円しないくらいで買えます。

 

こんなの。

18.0cmで2580円~の法人チタン印

 

さらに密林だともっと安くて1800円くらい。(安い分、少し納期がかかる?)

 

あんまり高いものを買うつもりはなかったのですが、このくらいの価格帯であれば2本とケースを買っても当初の予算イメージである5千円にはおさまりそうなので、これアリなのでは? と色々調べて悩んでいました。

 

機械彫りなので同じ印鑑が大量生産可能

同じチタンの中でも値段はピンキリではあるのですが、なかでも国産のチタン加工機を使っていると称している(割にかなり安価なほうの)品が良いのでは?と思っていたのですが・・・

こんな感じのやつね。

 

「国産」「専用」などと書かれてしまうとなんともかぐわしい魅力を感じてしまうのですが、別のところで

・機械のレーザー彫りは全て同じ仕上がりになってしまう

ため、

・偽造がいくらでも可能なので避けた方がよい

という話を聞いて、なるほどと思ってチタン印はやめました。

 

まぁねぇ・・・そもそも、印鑑や印影の真贋なんて考えてもしょうがないのでは・・・という話もあるわけですが、どうしようか悩みまくっていたため、悩みを断ち切るための理屈が欲しかったのかなと思います。

 

最終的に安い柘植(つげ)で予算の半額程度のものを購入

最後は値段で選びました。

こんなの。

箱付き2本2333円

アオリが「魅力的な価格の高級柘」とか「熟練職人手仕上げ」って・・・この値段でホントかなぁ?って感じですが(機械彫りの職人仕上げ?)

正直、なんだか選ぶのに疲れてしまっていて、ちゃんと印影が出ればハンコなんてどうでもいいかな? って感じの割り切り方をしました。

 

選択の際の条件としては

・ポッチがついている(文字の上方向がわかる)

・寸胴じゃなくてクビレのあるもの(押しやすそう)

・収納ケースがセットになっているもの(別途選んで買うのは面倒なので)

の3つを満たしたものにしました。

 

柘植(つげ)とか水牛とかの素材差は、違いがよくわからなかったというのもあって考慮せず。自分の場合、金属か木材か、くらいしかわからなさそう。

 

「天丸」というのは「文字の上側(天側)に丸ポッチがついている」みたいな意味合いかと思っていましたが、そうではなくて、押印するときに天を向く側(上部? 手のひらに当たる方)が丸まっているものをいうみたいです。

 

 

想定より早く届いたのは閑散期だから?

注文してから到着までは4日。かなり早い印象。

サイト上では確か一週間くらいかかる的な表示だったと思うのですが、水曜日の夜に注文して土曜日に配達ということで4日。木曜の朝に受注して金曜日の発送便に乗せているわけで、早いと思います。

配達は郵便局のクリックポストですが、ポストに入らない厚みだったせいか玄関口で受け取り。

 

開封して最初に見たときの印象は「思ったより小さい」「なんかテカテカしていて安っぽい。プラスチックなのでは?」みたいな感じでした。

ただ、

・柘植と言って売っていてプラスチックだったらすぐにバレるのでそんなことはないだろう

し、

・耐久性を上げるために表面はニス塗装する

らしいので、これが普通なのかもしれません。

 

印面はこんなふうです。

正直、このハンコの「物体としてのクオリティ」はなんともいえず。(自分自身に知見がないし、比較対象もない)

 

 

一方、パッケージ全体の機能面については多少あって、気になったのは

・箱が真っ黒で無地なので天地がわからない(自分で天方にテープを貼った)

・朱肉の乗りがイマイチ(まだなじんでいない?)

・篆書体だと「合同会社」の「合」と「同」がほぼ同じ字体に見える

ってくらいですかね。

正直、この値段なんだししょうがないよね、って感じです。

ハンコケースは厚みも上下同じくらいでどちらが上か判断がつかない

 

実際に押してみた、印影はこちらです。

合と同はほぼ同じだが合の中央上部に点のようなものがある

なんかまだ朱肉がなじんでいないのか、薄いというかかすれている感じがします。なじんできたらちゃんとキレイに出るようになるんだろうか・・・

 

ちなみに、丸印のほうは中に「代表社(員之印)」とあります。

 

あ、もうひとつ、丸印のほうですが、目印のポッチは社名の1文字目に来るようです。

印影は「・合同会社たくぱん」みたいに開始を示す中点を入れて作成したのですが、ポッチが「・」と一致するのではなく、開始文字である「合」の位置にくるみたい。

これだと「開始点」というより「終点」みたいな感じになるのでどうかな?って気もするけど、印影に角度なんて関係ないのでまぁどっちでもいいかと。

 

繰り返しになりますがモノとしての善し悪しはなんともいえないのですが、ハンコで売上が伸びたり経営が傾いたりすることはないと思うので、まいっか、という感じです。

この印鑑で今後の手続諸々をやっていきたいと思います。